命改変プログラム
1034
「アイテムが……」
そういうとマイオさんはそのアイテムを手に出す。それは『魂の酌量』というアンデッドを大量に倒して得たアイテムだ。この栞みたいなアイテムには何が込められてるのか……魂と書いてるし、あのスカルロードドラゴンになってた領主の魂でもあるのだろうか?
けど確かスオウ達に聞いた話では領主の魂的な物は闇の精霊とか言う奴に捧げられたみたいな? 感じだったと聞いたけど……残滓でもあるのかな?
「どうやらこのアイテムが導いてくれるようだな」
そういうマイオさんは摘まんでた栞を解放する。するとふわりと風も無いのに栞は浮かび上がった。そしてサラサラとなにやら紙吹雪の様にちぎれてく。
「ちょっ!?」
私はあわてた。だって結構貴重なアイテムだった筈だ。けど手を動かして集めようとしても意味はなかった。ちぎれた髪は何やら人の様な形になった。あの小さい紙の量からは考えられないが、ここはゲームの中だ。なんでもあり。
紙は少し姿勢の悪い中年くらいの奴になった。まあ紙の集合体だから、表情とかはみえない。あれがここの前領主だろう。何かがきこえる。
『やらなければ……やらなければ……』
そんな事をブツブツと呟いてる。そして奥に行く。私たちはポカンとしてたが、その後を追った。奥に行くといきなりひろくなった。そしてそこにはあった。何が? それは卵みたいに蠢く何かだ。それは広い空間の天井に張り付いてる。そして地面には複雑な魔法陣。
『お前の……犠牲に……私は……』
そんな事をあの卵を見て呟いてる。
「あれは……なんなの?」
「なんだろうね。でも……どうやらあれに相当な思いがあるようだ」
「そう、みたいね」
涙……とかがみえる訳じゃない。けど、確かに前領主は泣いてると思う。あれを見て……あんな禍々しい物をみて。
前領主の形を取ってたアイテムは元の栞に戻る。見せれるのはここまでということかな?
「で、どうしますかあれ?」
「うーん」
流石のマイオさんもうねってる。それはそうだよね。だって絶対にあれは不味い。あれは不味いものだ。けど領主としてはあんなものをこんな街の近くに放置してはおけないだろう。
「どうにかして、あれを除去はしたい。だが、絶対戦闘になるだろう」
「そうですね」
「そうなったら今の戦力では不安だ」
「そうですね」
私たちの会話に騎士たちは異論を言わない。流石にあれが不味いと思ってるんだろう。この戦力では不味いってね。
「今日付き合わせてなんだが、少し時間をくれないか?」
「それは……まあいいですけど」
「出来るなら、君の仲間たちにもその時は協力を頼みたい」
マイオさんの顔は真剣だ。いつも何気に優し気な顔しかしてない人がこういう顔をするとズルい。断れない。まあここまでかかわったんだし、一応顛末に興味もある。スオウ達は大変そうだから無理かもだけど、オウラさんだけでも相当の戦力になる筈だ。
「あんまり期待しないでくださいね」
「それはわかってる。よし、出来るだけ情報をもって帰るぞ!」
どうやら近々私も大きな戦いを経験する事になりそうだ。
そういうとマイオさんはそのアイテムを手に出す。それは『魂の酌量』というアンデッドを大量に倒して得たアイテムだ。この栞みたいなアイテムには何が込められてるのか……魂と書いてるし、あのスカルロードドラゴンになってた領主の魂でもあるのだろうか?
けど確かスオウ達に聞いた話では領主の魂的な物は闇の精霊とか言う奴に捧げられたみたいな? 感じだったと聞いたけど……残滓でもあるのかな?
「どうやらこのアイテムが導いてくれるようだな」
そういうマイオさんは摘まんでた栞を解放する。するとふわりと風も無いのに栞は浮かび上がった。そしてサラサラとなにやら紙吹雪の様にちぎれてく。
「ちょっ!?」
私はあわてた。だって結構貴重なアイテムだった筈だ。けど手を動かして集めようとしても意味はなかった。ちぎれた髪は何やら人の様な形になった。あの小さい紙の量からは考えられないが、ここはゲームの中だ。なんでもあり。
紙は少し姿勢の悪い中年くらいの奴になった。まあ紙の集合体だから、表情とかはみえない。あれがここの前領主だろう。何かがきこえる。
『やらなければ……やらなければ……』
そんな事をブツブツと呟いてる。そして奥に行く。私たちはポカンとしてたが、その後を追った。奥に行くといきなりひろくなった。そしてそこにはあった。何が? それは卵みたいに蠢く何かだ。それは広い空間の天井に張り付いてる。そして地面には複雑な魔法陣。
『お前の……犠牲に……私は……』
そんな事をあの卵を見て呟いてる。
「あれは……なんなの?」
「なんだろうね。でも……どうやらあれに相当な思いがあるようだ」
「そう、みたいね」
涙……とかがみえる訳じゃない。けど、確かに前領主は泣いてると思う。あれを見て……あんな禍々しい物をみて。
前領主の形を取ってたアイテムは元の栞に戻る。見せれるのはここまでということかな?
「で、どうしますかあれ?」
「うーん」
流石のマイオさんもうねってる。それはそうだよね。だって絶対にあれは不味い。あれは不味いものだ。けど領主としてはあんなものをこんな街の近くに放置してはおけないだろう。
「どうにかして、あれを除去はしたい。だが、絶対戦闘になるだろう」
「そうですね」
「そうなったら今の戦力では不安だ」
「そうですね」
私たちの会話に騎士たちは異論を言わない。流石にあれが不味いと思ってるんだろう。この戦力では不味いってね。
「今日付き合わせてなんだが、少し時間をくれないか?」
「それは……まあいいですけど」
「出来るなら、君の仲間たちにもその時は協力を頼みたい」
マイオさんの顔は真剣だ。いつも何気に優し気な顔しかしてない人がこういう顔をするとズルい。断れない。まあここまでかかわったんだし、一応顛末に興味もある。スオウ達は大変そうだから無理かもだけど、オウラさんだけでも相当の戦力になる筈だ。
「あんまり期待しないでくださいね」
「それはわかってる。よし、出来るだけ情報をもって帰るぞ!」
どうやら近々私も大きな戦いを経験する事になりそうだ。
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