命改変プログラム
1024
「こおおらああああ!」
私はそう叫んで、子供たちを叱りつける。むむむ、やっぱり子供って嫌だね。だっていくら言い聞かせても聞かないんだも。こいつら本当に耳ある? けどあるんだよねこれが。
「えい」
「きゃあ!」
一人の男の子が秘かに 後ろから私のお尻を触ってくる。この子たちは良くやってくる。なぜか、私ばっかりに。いや、何故かじゃないか。私が一番かわいいからだ。オウラさんとかこっちではちゃんと女性やってるけど、それでも背が高く、威圧感あるからね。
この子たちがオウラさんに何かやってるの見た事ない。よくいう事聞いてるし……もう……
「ちょっとメカブちゃんも協力してよ」
「ええー、私院長だから」
理由になってない。この子、基本何もしない。いや、それは間違いだね。基本、余計な事をする。だからまあ、オウラさんに何もするなって言われてるんだけど、この騒動のほとんどはメカブちゃんのせいだからね。
事の原因はメカブちゃんが、なんか変な食材を持ってきた事だ。メカブちゃんは料理だけはやってくれる。片づけはやらないが、まあそこは今はいいよ。その変な食材で作ったお菓子を食べて彼等はテンションが降り切れてしまった。どうやら料理でテンションアップみたいな効果が発動したみたい。
戦闘であれば助かるけど、今はもう駄々困りだよ。もともと子供ってテンション高いじゃん。それに加えてテンションアップの効果が合わさって、もう収集つかない。特に男の子がひどい。こんな時にオウラさんいないし……
「アッハッハッハ、やったなぁ」
それにアレも問題だ。いや、実際よくいるから見慣れてるけどさ……なんで新しい領主がいるの? めっちゃ子供にボコボコにされてるよ。
それから数時間くらいしてようやく皆を寝かしつける事が出来た。大変だった。やっぱりあんまり孤児院には寄り付かない方がいいね。まあ私のチームはここだから、完全に離れる事はできないけど、あんまり寄り付かない様にするよ。
私はちゃんとこの世界を楽しみたいのであって子守をしたい訳じゃない。
「すみません領主様」
「いや、楽しいよ」
この人は変わってるね。そもそも領主が自ら孤児院に来るなんて……それは視察とかもしかしたらあるのかもしれないけど、子供と一緒に遊ぶとかないでしょ。
「さて、本当は今日はオウラ君に話があったんだが」
「そうなんですかー? 残念ですねー」
「メカブちゃん……」
メカブちゃんは椅子を並べて横になり、足をプランプランしながら興味無さげに言ってる。仮にも領主様で、この孤児院に色々と浴してるひとだよ? その態度は不味くない。私も大抵常識ないっていわれるけど、メカブちゃんは更にない。
私はずっとLROにいたからしょうがない所がある。自分で言うのもなんだけど、しょうがないよね。けどメカブちゃんはリアルにずっといたはずだ。なのにこれである。これである。
「えっとごめんなさい。オウラさんは今日はちょっと用事があるみたいで」
「そうなのか。ではまた日を改めよう」
「えっと話だけでも聞きますよ? 私たちはチームですし、領主様もまた来るの大変でしょうし、話を聞いて伝えときます」
「――そうだね」
そういって領主様は、話し始めた。それは領主様からの依頼だ。クエストだ。でもそれを聞きながら私は自分でもやれるんじゃ? って思った。この程度なら……って。だから私は自分で行くことにした。
「よし、ではいこうか?」
「え?」
行く? 私は行くけど……なんで領主様も立ち上がるの?
「私もいくさ。この街の為だからね」
「えええええ!」
予想外だ。まさか領主様とともに行くことになるなんて。でも領主様は最初からその気だったようだ。迷いがない。でもこうなると途端に不安になるよ。私で大丈夫? だって領主様に怪我させたら……
「メカブちゃん!」
「行ってらっしゃーーい」
殺意を覚える。このぐーたら女……私に全てを押し付ける気か? でも領主様はきにしてないみたい。だ……誰か助けて。そう思いつつ私も行くしかなかった。だってこのままじゃ、この人一人でいきそうじゃん。流石にそれはね……だから私は領主様と、領主様が持ってきたクエストを開始した。うん?
私はそう叫んで、子供たちを叱りつける。むむむ、やっぱり子供って嫌だね。だっていくら言い聞かせても聞かないんだも。こいつら本当に耳ある? けどあるんだよねこれが。
「えい」
「きゃあ!」
一人の男の子が秘かに 後ろから私のお尻を触ってくる。この子たちは良くやってくる。なぜか、私ばっかりに。いや、何故かじゃないか。私が一番かわいいからだ。オウラさんとかこっちではちゃんと女性やってるけど、それでも背が高く、威圧感あるからね。
この子たちがオウラさんに何かやってるの見た事ない。よくいう事聞いてるし……もう……
「ちょっとメカブちゃんも協力してよ」
「ええー、私院長だから」
理由になってない。この子、基本何もしない。いや、それは間違いだね。基本、余計な事をする。だからまあ、オウラさんに何もするなって言われてるんだけど、この騒動のほとんどはメカブちゃんのせいだからね。
事の原因はメカブちゃんが、なんか変な食材を持ってきた事だ。メカブちゃんは料理だけはやってくれる。片づけはやらないが、まあそこは今はいいよ。その変な食材で作ったお菓子を食べて彼等はテンションが降り切れてしまった。どうやら料理でテンションアップみたいな効果が発動したみたい。
戦闘であれば助かるけど、今はもう駄々困りだよ。もともと子供ってテンション高いじゃん。それに加えてテンションアップの効果が合わさって、もう収集つかない。特に男の子がひどい。こんな時にオウラさんいないし……
「アッハッハッハ、やったなぁ」
それにアレも問題だ。いや、実際よくいるから見慣れてるけどさ……なんで新しい領主がいるの? めっちゃ子供にボコボコにされてるよ。
それから数時間くらいしてようやく皆を寝かしつける事が出来た。大変だった。やっぱりあんまり孤児院には寄り付かない方がいいね。まあ私のチームはここだから、完全に離れる事はできないけど、あんまり寄り付かない様にするよ。
私はちゃんとこの世界を楽しみたいのであって子守をしたい訳じゃない。
「すみません領主様」
「いや、楽しいよ」
この人は変わってるね。そもそも領主が自ら孤児院に来るなんて……それは視察とかもしかしたらあるのかもしれないけど、子供と一緒に遊ぶとかないでしょ。
「さて、本当は今日はオウラ君に話があったんだが」
「そうなんですかー? 残念ですねー」
「メカブちゃん……」
メカブちゃんは椅子を並べて横になり、足をプランプランしながら興味無さげに言ってる。仮にも領主様で、この孤児院に色々と浴してるひとだよ? その態度は不味くない。私も大抵常識ないっていわれるけど、メカブちゃんは更にない。
私はずっとLROにいたからしょうがない所がある。自分で言うのもなんだけど、しょうがないよね。けどメカブちゃんはリアルにずっといたはずだ。なのにこれである。これである。
「えっとごめんなさい。オウラさんは今日はちょっと用事があるみたいで」
「そうなのか。ではまた日を改めよう」
「えっと話だけでも聞きますよ? 私たちはチームですし、領主様もまた来るの大変でしょうし、話を聞いて伝えときます」
「――そうだね」
そういって領主様は、話し始めた。それは領主様からの依頼だ。クエストだ。でもそれを聞きながら私は自分でもやれるんじゃ? って思った。この程度なら……って。だから私は自分で行くことにした。
「よし、ではいこうか?」
「え?」
行く? 私は行くけど……なんで領主様も立ち上がるの?
「私もいくさ。この街の為だからね」
「えええええ!」
予想外だ。まさか領主様とともに行くことになるなんて。でも領主様は最初からその気だったようだ。迷いがない。でもこうなると途端に不安になるよ。私で大丈夫? だって領主様に怪我させたら……
「メカブちゃん!」
「行ってらっしゃーーい」
殺意を覚える。このぐーたら女……私に全てを押し付ける気か? でも領主様はきにしてないみたい。だ……誰か助けて。そう思いつつ私も行くしかなかった。だってこのままじゃ、この人一人でいきそうじゃん。流石にそれはね……だから私は領主様と、領主様が持ってきたクエストを開始した。うん?
「SF」の人気作品
書籍化作品
-
-
4503
-
-
11128
-
-
39
-
-
516
-
-
24251
-
-
3087
-
-
4112
-
-
26950
-
-
4405
コメント