命改変プログラム
1004
大きな炎の柱。それを僕たちは眺めてる。熱気が凄い。だがそれ以上にその光景が凄い。いや、これよりも凄い光景なんてLROではざらだが、なんか炎って見つめてしまうよね。
「あれ? なんか大きくなってない?」
セラがポツリとそういった。うん、実はそんなことを思ってた。僕の手から離れたフラングランの纏った炎は離れてもその強さを弱める事はなく、マジで次第に強くなってる感じだ。何で……原因はわからない。その炎に包まれてる花の怪物はその触手をうねらせて地面を叩き、その苦しさを現してる様だった。
まあこの炎の中でまだ生きてられるこの花の生命力たるや……とも思うけどね。フラングラン大丈夫かな? とちょっと心配になる。溶けてたりしないよね? そんな事ありえないとは思うけど……絶対じゃないからね。そんな事を思ってるとようやくでっかい花の部分もたおれる。その際に再びボフッと何やら花粉を舞い散らせてた。その花粉にまで炎が引火してるのか、なにやらバチバチと聞こえてる。
「まずい! スオウ!!」
会長のそんな声に振り向くと、手を伸ばしてる姿が目に入った。ぼくは咄嗟にその手を掴む。その瞬間、用意してたのか、会長はペンで現れたコードを突く。するといきなり僕の意識が堕ちた。暗転だ。何もない真っ暗な海へと落とされたかの様な感覚。
そこは上も下もなく、色も何もない。ただただ闇が続いてた。僕は自分が次第にこの闇に溶けるようなきがしてた。そうなるとどうなるのか……消えてなくなるんだろうか? とか考えるてると今度はいきなり何かに引っ張られる様な感覚。そして――
「はっ!」
「ごめんねスオウ」
――目を覚ますとそんな会長の声が真っ先に入ってきた。優しく頭を行き来する手の感触が心地いい。頭の裏に感じる会長の温もりも……
「もう大丈夫だから……」
僕は自分の状況を理解して体を起こす。恥ずかしい……どうやら会長に膝枕されて撫でられてたらしい。
「でも……ん……スオウが平気ならよかった」
「なにやったの?」
会長の言葉にセラがきつめの声でそういった。何やった? そういえばどうなったんだ? 僕は何とか気を失った時の状況を思い出す。確か、花の化け物が最後のあがきにヤバ気な事が起きそうで、会長が声をかけてきて、その手をとって……そこからはなにもわからない。
「周り、見なさいよ」
そんなセラの言葉に周囲をみると、なんで今まで気づかなかったのかという感じの氷の壁があった。どうやらこれで助かったみたいだ。いつの間にか四季の姫たちも傍にいる。
「これ……とけない氷か?」
「そうみたい。あの一瞬でこれを作り出してたわよ」
セラの言葉に会長はぎこちなく「あはは」と笑う。これを一瞬で? けど会長ならコードを使えるから僕よりも効率的に出来そうな気はする。けどこの量はどうだろうか? 僕や会長のそれぞれの祝福だけじゃ一瞬でこんなのは……まさか!
「僕が気を失ったのって……」
「ごめんなさいスオウ。これしかいないって思って……その、勝手に力を使ったの」
ああ、やっぱり。そう思った。けどそれで助かったのなら……まあいいか?
「いや、おかげで助かったし」
「助かった……ね」
ぼそっと呟いたセラの声が僕には聞こえた。
「セラ? まさか心配してくれた?」
「あんたの心配なんかしてない」
さいですか。相変わらず厳しい奴だ。けどなんか雰囲気がかなり怖いぞ。確実に会長にその怒りみたいのは向かってるような? どうしたんだろうか?
「あれ? なんか大きくなってない?」
セラがポツリとそういった。うん、実はそんなことを思ってた。僕の手から離れたフラングランの纏った炎は離れてもその強さを弱める事はなく、マジで次第に強くなってる感じだ。何で……原因はわからない。その炎に包まれてる花の怪物はその触手をうねらせて地面を叩き、その苦しさを現してる様だった。
まあこの炎の中でまだ生きてられるこの花の生命力たるや……とも思うけどね。フラングラン大丈夫かな? とちょっと心配になる。溶けてたりしないよね? そんな事ありえないとは思うけど……絶対じゃないからね。そんな事を思ってるとようやくでっかい花の部分もたおれる。その際に再びボフッと何やら花粉を舞い散らせてた。その花粉にまで炎が引火してるのか、なにやらバチバチと聞こえてる。
「まずい! スオウ!!」
会長のそんな声に振り向くと、手を伸ばしてる姿が目に入った。ぼくは咄嗟にその手を掴む。その瞬間、用意してたのか、会長はペンで現れたコードを突く。するといきなり僕の意識が堕ちた。暗転だ。何もない真っ暗な海へと落とされたかの様な感覚。
そこは上も下もなく、色も何もない。ただただ闇が続いてた。僕は自分が次第にこの闇に溶けるようなきがしてた。そうなるとどうなるのか……消えてなくなるんだろうか? とか考えるてると今度はいきなり何かに引っ張られる様な感覚。そして――
「はっ!」
「ごめんねスオウ」
――目を覚ますとそんな会長の声が真っ先に入ってきた。優しく頭を行き来する手の感触が心地いい。頭の裏に感じる会長の温もりも……
「もう大丈夫だから……」
僕は自分の状況を理解して体を起こす。恥ずかしい……どうやら会長に膝枕されて撫でられてたらしい。
「でも……ん……スオウが平気ならよかった」
「なにやったの?」
会長の言葉にセラがきつめの声でそういった。何やった? そういえばどうなったんだ? 僕は何とか気を失った時の状況を思い出す。確か、花の化け物が最後のあがきにヤバ気な事が起きそうで、会長が声をかけてきて、その手をとって……そこからはなにもわからない。
「周り、見なさいよ」
そんなセラの言葉に周囲をみると、なんで今まで気づかなかったのかという感じの氷の壁があった。どうやらこれで助かったみたいだ。いつの間にか四季の姫たちも傍にいる。
「これ……とけない氷か?」
「そうみたい。あの一瞬でこれを作り出してたわよ」
セラの言葉に会長はぎこちなく「あはは」と笑う。これを一瞬で? けど会長ならコードを使えるから僕よりも効率的に出来そうな気はする。けどこの量はどうだろうか? 僕や会長のそれぞれの祝福だけじゃ一瞬でこんなのは……まさか!
「僕が気を失ったのって……」
「ごめんなさいスオウ。これしかいないって思って……その、勝手に力を使ったの」
ああ、やっぱり。そう思った。けどそれで助かったのなら……まあいいか?
「いや、おかげで助かったし」
「助かった……ね」
ぼそっと呟いたセラの声が僕には聞こえた。
「セラ? まさか心配してくれた?」
「あんたの心配なんかしてない」
さいですか。相変わらず厳しい奴だ。けどなんか雰囲気がかなり怖いぞ。確実に会長にその怒りみたいのは向かってるような? どうしたんだろうか?
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