命改変プログラム

ファーストなサイコロ

1001

 僕と会長は準備をする。今回は二人でそれぞれの祝福をつかう予定だ。会長はこの花の咲いてる範囲を囲む為のコードを書いてる。僕は海を使う準備をしてる。そしてフラングランの雷。海はまだ不得意だからね。祝福は全部海に使い切る事にした。
 雷はフラングランの力にたよる。僕は二つだけしか役割ないが、会長はもっとある。複雑な事は会長頼みだ。だってあいつコード書けるから、なんでもできる。難しい事は任せるにかぎる。

 とりあえずセラを含む皆には十分な距離をとってもらう。そして僕たちは視線を搦めて頷いた。まずは会長が書いたコードの一つを発動させる。風を流し、コードを発動。その風は周囲の風を自動的につかんでいき、半円上のドームを作り上げた。

 ここからは僕の出番だ。僕は大きくした海の祝福を外にだして花にかける。一応十分に濡らす事は出来ただろう。なら後はフラングランの出番だ。

「頼む」
『お任せだよ!』

 雷の妖精がそういってフラングランがバチバチと音を立てる。僕はそのフラングランを構えて回転する。同時に雷撃が空中に走る。その雷撃はぬれた花々を通る。でも燃やす事はない。上手く妖精が調整してるからだ。どうやら花を損傷させると、そこで終わってしまうみたい。僕たちはあの紫の色を抽出するのだ。

 刺激を与えると、どうやら分離するらしいからこんな事をやってる。上手くいったのか、花の上に紫の色だけが浮き上がってくる。大量に表れたそれらは不規則に動き、そしてやはり同じように地面へと一斉に向かう。けど地面には潜れない。

 なぜなら、会長が祝福で地面に氷を放ってるからだ。でもその紫の色は必死に帰る場所に行こうと一か所に集まってる。

「スオウ」
「おう」

 僕はフラングランの刀身を会長に向ける。そこに用意してたコードを会長に付加してもらう。そして今度は雷を最大限に高めて、更に宝石の力とも合わせる。フラングランから激しい光と音が生まれる。流石にこれはずっと持ってはられないほどだ。

 手がいたい。焼けるみたいだ。

「まっすぐ下だ!」
『了解!!』

 妖精と共に祝福を操作する事に意識を集中する。地面は電気を吸収するものた。なんの方向性も持たせないと、直ぐに拡散してしまうだろう。だからこそ、陽性と僕自身でこの雷撃を真下に届ける!

「うおおおおおおおお!!」

 太陽よりは明るい光を放つフラングランを地面に突き刺す。その瞬間、雷が落ちたような轟音がとどろいた。だけどそれを気にしてなんていない。僕には見えてる、雷撃の進軍。その力の道が! 

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