命改変プログラム
1000
さてこの花をどうするか……なにか使えそうな情報はないのか会長にもっと深くコードを探ってもらってる。こっちはこっちでやれることをやってみよう。大体この場所のカギになるのは祝福だ。なら祝福で解決できるようになってるんじゃないだろうか? リアルでは自分の手持ちだけで事態がどうにかなる――なんてことはそうそうないが、ここはゲームの中だ。
そこら辺はちゃんと調整されてる筈。そもそもがここがこんな風になってるのは多分僕と会長が祝福持ちだからだ。なら、解決策は祝福の中にあるはず。それも別段属性的な事ではない筈。だってどの順序で祝福を手に入れてるかは分からないだろうしね。
属性に頼る仕掛けだと、その祝福を持ってないとどうしようもなくなってしまうしね。ここで僕は祝福という力の増幅の仕方を学んだ。それをどう使うか……
「セラ、何やってるんだ?」
セラは僕たちに付き合わせてる感じだから積極的に何かする……なんてしてこなかったが、なにやらさっきから花をプチプチと引き抜いてる。何、ストレス溜まってるのか? 小さな命を摘んで楽しんでる?
「どういう成分が抽出できるのかなって思って」
そういうとセラはインベントリから小さなアイテムを出す。細長い筒みたいなものだ。それに花びらを入れてフルフルとすると、そのアイテムの成分を抽出できるとか言う物だ。なんか薬とか薬品を作る時にこうやって成分だけ抽出してやるみたいだ。
僕はそういう生産系の事をやったことがないから聞いた事しかないが、かなり細かい事もLROは出来るらしい。普通に回復薬とか一定効果の物は普通にお店で売ってる。けど生産系の人達はそこに色々と効果を付け足して作れるらしい。
回復薬+毒消しとかそんな感じだ。そういうのは既にレシピが出回ってるが、LROでは日々新しいレシピを求める人たちもいるんだとか。だからこそレシピは高く売れるらしい。
「こんな植物初めてだし、レアならレシピじゃなくてもこれだけでも売れそうでしょ」
商魂たくましい奴である。とりあえず何か珍しい物があったのか聞いてみる。
「どうなんだ?」
「そうね……反応が見た事ない表示出てる」
そういうセラはさっき花を入れた筒を傾ける。蓋が開きセラのての上にドロッとした液が溜まる。それは紫色してるからさっきの花なんだろうなってわかる。けどちょっと見てると紫の色だけが抜けて、残るのは青い綺麗な色。
もしかして元はこんな色の花なのかもしれない。
「うん?」
分離した紫の色素が何か揺らめいてる。そしてそれは何やら不規則な動きをして地面へと逃げていく。セラは紫の色素がなくなった花をもう一度筒に戻す。そして成分を分析してみると……
「どこにでもある様な感じね」
「つまり――」
「スオウ、そっちも色々とわかった?」
そっちも……会長はそういった。ならきっと突破口をみつけたんだろう。僕たちは多分だけど、原因というかそういうのを見つけた感じがする。そして色素は地面へと消えた。……ならあれの本体というかそういうのはきっと……この下にいる筈だ。
そこら辺はちゃんと調整されてる筈。そもそもがここがこんな風になってるのは多分僕と会長が祝福持ちだからだ。なら、解決策は祝福の中にあるはず。それも別段属性的な事ではない筈。だってどの順序で祝福を手に入れてるかは分からないだろうしね。
属性に頼る仕掛けだと、その祝福を持ってないとどうしようもなくなってしまうしね。ここで僕は祝福という力の増幅の仕方を学んだ。それをどう使うか……
「セラ、何やってるんだ?」
セラは僕たちに付き合わせてる感じだから積極的に何かする……なんてしてこなかったが、なにやらさっきから花をプチプチと引き抜いてる。何、ストレス溜まってるのか? 小さな命を摘んで楽しんでる?
「どういう成分が抽出できるのかなって思って」
そういうとセラはインベントリから小さなアイテムを出す。細長い筒みたいなものだ。それに花びらを入れてフルフルとすると、そのアイテムの成分を抽出できるとか言う物だ。なんか薬とか薬品を作る時にこうやって成分だけ抽出してやるみたいだ。
僕はそういう生産系の事をやったことがないから聞いた事しかないが、かなり細かい事もLROは出来るらしい。普通に回復薬とか一定効果の物は普通にお店で売ってる。けど生産系の人達はそこに色々と効果を付け足して作れるらしい。
回復薬+毒消しとかそんな感じだ。そういうのは既にレシピが出回ってるが、LROでは日々新しいレシピを求める人たちもいるんだとか。だからこそレシピは高く売れるらしい。
「こんな植物初めてだし、レアならレシピじゃなくてもこれだけでも売れそうでしょ」
商魂たくましい奴である。とりあえず何か珍しい物があったのか聞いてみる。
「どうなんだ?」
「そうね……反応が見た事ない表示出てる」
そういうセラはさっき花を入れた筒を傾ける。蓋が開きセラのての上にドロッとした液が溜まる。それは紫色してるからさっきの花なんだろうなってわかる。けどちょっと見てると紫の色だけが抜けて、残るのは青い綺麗な色。
もしかして元はこんな色の花なのかもしれない。
「うん?」
分離した紫の色素が何か揺らめいてる。そしてそれは何やら不規則な動きをして地面へと逃げていく。セラは紫の色素がなくなった花をもう一度筒に戻す。そして成分を分析してみると……
「どこにでもある様な感じね」
「つまり――」
「スオウ、そっちも色々とわかった?」
そっちも……会長はそういった。ならきっと突破口をみつけたんだろう。僕たちは多分だけど、原因というかそういうのを見つけた感じがする。そして色素は地面へと消えた。……ならあれの本体というかそういうのはきっと……この下にいる筈だ。
「SF」の人気作品
書籍化作品
-
-
1168
-
-
381
-
-
6
-
-
4503
-
-
4
-
-
35
-
-
310
-
-
238
-
-
1
コメント