命改変プログラム
987
僕は向けられた槍を見ながらどうしようか考える。どうやらあの槍は特殊な効果がついてる様で、僕の風では穏便に済ませられないようだ。けど、下手に反撃すると春と同じ結果になってしまう。どうしたものか……あの槍串サイズなのに、結構ダメージ出そうなんだよね。
(下手に攻撃を食らうってのもな……)
僕はそんなにHPが多い訳じゃないし、流石に……ね。やっぱりこうなったら逃げの一手か。
「会長、セラ、合図したら一斉に――」
「待ってスオウ」
「――おい」
小声で指示を伝えようとしたら、会長が僕達の一歩前に出た。動いた事で照準が会長へとむく。そして一番近い所にいる騎士が何か言ってる。きっと警告だと思う。状況的に考えてね。それに対して会長はどうする気なのか。逃げるのを止めたんだからあいつにはきっと考えがあるんだろう。
会長は……というか日鞠という奴はそういう奴だ。そして次に口を開くと、会長の口から騎士たちと同じニュアンスの音がもれてきた。僕とセラはびっくりだよ。二人して顔を見合わせてしまった。目が合った瞬間、速攻で顔反らされたけどね。
一瞬手がピクッとしてたから、実は手が出そうになったんじゃないか……と僕は思ってる。そんな目が合っただけ手が出る程に、僕の顔はむかつくんだろうか? 結構ショックなんだけど。まあけど今はそれよりも会長の奴だ。あいつ……いつのまに彼等の言葉を……
僕やセラには全く持って理解できない言葉……それをこの短い時間で理解できて、あまつさえ話せるようになるって……あいつ絶対になにかやっただろ。僕は会長の優秀さ、というか天才っぷりは誰よりも知ってるつもりだ。だから別に違和感はない。
あいつならこのくらいはまあやってもおかしくない。おかしくないが、だからってあいつが全知全能の神じゃないとも僕は知ってる。あいつの天才性はその努力の証でもある。あいつは天才だけど、そこで止まろうとなんてしてない。
そして神でもないから、やっぱり知らない事はいっぱいある。そういうのは努力して学習しないといけない。ちょっと聞けばその全てを理解できるなんて、それはもう人間じゃない。けどあいつは確かに人間なんだ。ただの一人の女子高生なんだ。
だからきっと何かしたんだと思う。そんな会長は慎重に言葉を選んで重ねていってる。なんて言ってるかは分からないが、二人のニュアンスでそんな事を感じる。会長はあくまで冷静だ。それに対してトンボの騎士はいささか興奮気味。
それに引っ張られない様にしてるんだとおもう。ここは僕達は何もできない。二人のやり取りを見守るしか……そうして何分くらいしてただろうか。次第にトンボの騎士の声が落ち着いていってるのがわかった。そしてこちらをチラリと見た会長がウインクする。
どうやら上手く話しが出来たみたいだ。
(下手に攻撃を食らうってのもな……)
僕はそんなにHPが多い訳じゃないし、流石に……ね。やっぱりこうなったら逃げの一手か。
「会長、セラ、合図したら一斉に――」
「待ってスオウ」
「――おい」
小声で指示を伝えようとしたら、会長が僕達の一歩前に出た。動いた事で照準が会長へとむく。そして一番近い所にいる騎士が何か言ってる。きっと警告だと思う。状況的に考えてね。それに対して会長はどうする気なのか。逃げるのを止めたんだからあいつにはきっと考えがあるんだろう。
会長は……というか日鞠という奴はそういう奴だ。そして次に口を開くと、会長の口から騎士たちと同じニュアンスの音がもれてきた。僕とセラはびっくりだよ。二人して顔を見合わせてしまった。目が合った瞬間、速攻で顔反らされたけどね。
一瞬手がピクッとしてたから、実は手が出そうになったんじゃないか……と僕は思ってる。そんな目が合っただけ手が出る程に、僕の顔はむかつくんだろうか? 結構ショックなんだけど。まあけど今はそれよりも会長の奴だ。あいつ……いつのまに彼等の言葉を……
僕やセラには全く持って理解できない言葉……それをこの短い時間で理解できて、あまつさえ話せるようになるって……あいつ絶対になにかやっただろ。僕は会長の優秀さ、というか天才っぷりは誰よりも知ってるつもりだ。だから別に違和感はない。
あいつならこのくらいはまあやってもおかしくない。おかしくないが、だからってあいつが全知全能の神じゃないとも僕は知ってる。あいつの天才性はその努力の証でもある。あいつは天才だけど、そこで止まろうとなんてしてない。
そして神でもないから、やっぱり知らない事はいっぱいある。そういうのは努力して学習しないといけない。ちょっと聞けばその全てを理解できるなんて、それはもう人間じゃない。けどあいつは確かに人間なんだ。ただの一人の女子高生なんだ。
だからきっと何かしたんだと思う。そんな会長は慎重に言葉を選んで重ねていってる。なんて言ってるかは分からないが、二人のニュアンスでそんな事を感じる。会長はあくまで冷静だ。それに対してトンボの騎士はいささか興奮気味。
それに引っ張られない様にしてるんだとおもう。ここは僕達は何もできない。二人のやり取りを見守るしか……そうして何分くらいしてただろうか。次第にトンボの騎士の声が落ち着いていってるのがわかった。そしてこちらをチラリと見た会長がウインクする。
どうやら上手く話しが出来たみたいだ。
「命改変プログラム」を読んでいる人はこの作品も読んでいます
-
-
83
-
2,915
-
-
2.1万
-
7万
-
-
1,391
-
1,159
-
-
6,681
-
2.9万
-
-
176
-
61
-
-
66
-
22
-
-
1.2万
-
4.8万
-
-
450
-
727
-
-
5,039
-
1万
-
-
5,217
-
2.6万
-
-
9,711
-
1.6万
-
-
8,191
-
5.5万
-
-
3,152
-
3,387
-
-
2,534
-
6,825
-
-
1.3万
-
2.2万
-
-
9,448
-
2.4万
-
-
3,548
-
5,228
-
-
27
-
2
-
-
6,199
-
2.6万
-
-
1,295
-
1,425
-
-
2,860
-
4,949
-
-
1,000
-
1,512
-
-
6,675
-
6,971
-
-
3万
-
4.9万
-
-
6,044
-
2.9万
-
-
215
-
969
-
-
344
-
843
-
-
65
-
390
-
-
6,237
-
3.1万
-
-
398
-
3,087
-
-
76
-
153
-
-
104
-
158
-
-
3,653
-
9,436
-
-
10
-
46
-
-
3
-
2
-
-
1,863
-
1,560
-
-
108
-
364
-
-
14
-
8
-
-
187
-
610
-
-
71
-
63
-
-
83
-
250
-
-
33
-
48
-
-
4
-
1
-
-
86
-
893
-
-
2,629
-
7,284
-
-
2,951
-
4,405
-
-
218
-
165
-
-
23
-
3
-
-
10
-
72
-
-
477
-
3,004
-
-
86
-
288
-
-
3,224
-
1.5万
-
-
2,799
-
1万
-
-
47
-
515
-
-
614
-
221
-
-
4
-
4
-
-
51
-
163
-
-
6
-
45
-
-
9,173
-
2.3万
-
-
7
-
10
-
-
17
-
14
-
-
9
-
23
-
-
18
-
60
-
-
213
-
937
-
-
408
-
439
-
-
2,431
-
9,370
-
-
7,474
-
1.5万
-
-
29
-
52
-
-
1,301
-
8,782
-
-
220
-
516
-
-
1,658
-
2,771
-
-
4,922
-
1.7万
-
-
42
-
52
-
-
265
-
1,847
-
-
614
-
1,144
-
-
42
-
14
-
-
88
-
150
-
-
34
-
83
-
-
164
-
253
-
-
116
-
17
-
-
62
-
89
「SF」の人気作品
-
-
1,798
-
1.8万
-
-
1,274
-
1.2万
-
-
477
-
3,004
-
-
452
-
98
-
-
432
-
947
-
-
432
-
816
-
-
415
-
688
-
-
369
-
994
-
-
362
-
192
コメント