命改変プログラム
975
ひくっ――私は自分の頬が引くついてるのに気づく。私の部屋が壊れてる。おかしい、設定的にこの城はエリアバトル以外では壊れない筈だ。なのに壊れてる。まるでオリジンを使ったかのよう。あれは特別な力だ。だからまあ仕方ないかと思えた。想定の範囲内だったしね。あれは覚悟があったから許せたのである。なのに……今度は違う。実際、一撃でサラマンダーがやられるとは思ってなかった。
私の召喚獣は普通よりも強い筈なんだけど……まあスオウならしょうがない。サラマンダーはどうせ次に呼べば全快してる。心配なんてしてない。けどこの建物は違う。直すのは簡単だ。だんてここはLRO、ゲームの中だからそんなに時間が掛かる訳じゃない。でも資源は必要だ。あとお金。チームはチーム専用のお金がある。まあメンバーのお金を集めて集約してたりする機能だ。チームを運営するのは色々と大変なの。
あの穴を修復するためにはそれなりにお金も資源も使う。まあスオウのおかげで本土への足がかりが出来たし、今回は許してあげようじゃない。貸しって事でね。
「えーと……」
なんかスオウが気まずそうにしてる。スオウもここまでの事になるとは思ってなかったんだろう。まあ前は祝福を上手く使えてなかったみたいだしね。けどここ最近、ちゃんと祝福と向き合うようになって飛躍的にその力の扱いが上手くなってる。だからだろう、想像以上の力がでた。この結果がこれだよ。困ってるスオウは虐めてあげたいけど、あんまり私の所にいると、あの女に脅されるからね。
とりあえず順調そうだし、私は杖を掲げてチームリーダーの権限を行使する。すると穴が空いた部分に光が集まっていく。しばらくするともとに戻ってるだろう。
「まあなかなかじゃない」
「祝福の事、お前はどこまで知ってるんだ? 持ってない……よな?」
私は杖を異空間に収納する。スオウもフラングランを鞘へと収めながら私に向かってそう聞いてきた。スオウって私の事完全には信用してないよね。まあそれでいいと思うけど。けどそれは私が隠し過ぎなせいかもしれない。
「そうね、祝福は持ってないわね」
嘘じゃない。祝福は持ってない。そもそもが祝福は契約したら結べないし……まあでも私には契約の方があっていた。召喚獣が入れば、パーティーなんて物が必要ないし。プレイヤーよりも基本的に召喚獣が強力だ。
「私には召喚獣がいるのよ。しっててもおかしくないじゃない」
「そうだけど……お前が僕を自分のチームに誘ったのはもしかして祝福を持つから?」
妙な所で鋭いスオウだ。まあちょっと考えればわかるかな? 私は別にスオウを戦力としてそこまで期待してる訳でもないしね。たった一人を誘った所で大局は覆らないしね。一騎当千が出来るこの世界でも、それだけで勝利できるかと言えばそうじゃない。
「それもあるわね。けど、一番は毒の為」
「毒? 僕がって事か?」
スオウは首をかしげる。祝福も確かに理由の一つだよ。けど、スオウは今、エリアバトルでトップに君臨してるチームの毒になりえる。それって凄い有効なことだよね。あの油断も隙もない女もスオウの前では少女になるっぽいし、倒す足がかりとしてスオウは有効だ。
「なんでもいいじゃない。とりあえずその調子で祝福を集めなさい。ちゃんと精霊の情報は提供してあげる」
私はそういってさっさとスオウを部屋から追い出した。
私の召喚獣は普通よりも強い筈なんだけど……まあスオウならしょうがない。サラマンダーはどうせ次に呼べば全快してる。心配なんてしてない。けどこの建物は違う。直すのは簡単だ。だんてここはLRO、ゲームの中だからそんなに時間が掛かる訳じゃない。でも資源は必要だ。あとお金。チームはチーム専用のお金がある。まあメンバーのお金を集めて集約してたりする機能だ。チームを運営するのは色々と大変なの。
あの穴を修復するためにはそれなりにお金も資源も使う。まあスオウのおかげで本土への足がかりが出来たし、今回は許してあげようじゃない。貸しって事でね。
「えーと……」
なんかスオウが気まずそうにしてる。スオウもここまでの事になるとは思ってなかったんだろう。まあ前は祝福を上手く使えてなかったみたいだしね。けどここ最近、ちゃんと祝福と向き合うようになって飛躍的にその力の扱いが上手くなってる。だからだろう、想像以上の力がでた。この結果がこれだよ。困ってるスオウは虐めてあげたいけど、あんまり私の所にいると、あの女に脅されるからね。
とりあえず順調そうだし、私は杖を掲げてチームリーダーの権限を行使する。すると穴が空いた部分に光が集まっていく。しばらくするともとに戻ってるだろう。
「まあなかなかじゃない」
「祝福の事、お前はどこまで知ってるんだ? 持ってない……よな?」
私は杖を異空間に収納する。スオウもフラングランを鞘へと収めながら私に向かってそう聞いてきた。スオウって私の事完全には信用してないよね。まあそれでいいと思うけど。けどそれは私が隠し過ぎなせいかもしれない。
「そうね、祝福は持ってないわね」
嘘じゃない。祝福は持ってない。そもそもが祝福は契約したら結べないし……まあでも私には契約の方があっていた。召喚獣が入れば、パーティーなんて物が必要ないし。プレイヤーよりも基本的に召喚獣が強力だ。
「私には召喚獣がいるのよ。しっててもおかしくないじゃない」
「そうだけど……お前が僕を自分のチームに誘ったのはもしかして祝福を持つから?」
妙な所で鋭いスオウだ。まあちょっと考えればわかるかな? 私は別にスオウを戦力としてそこまで期待してる訳でもないしね。たった一人を誘った所で大局は覆らないしね。一騎当千が出来るこの世界でも、それだけで勝利できるかと言えばそうじゃない。
「それもあるわね。けど、一番は毒の為」
「毒? 僕がって事か?」
スオウは首をかしげる。祝福も確かに理由の一つだよ。けど、スオウは今、エリアバトルでトップに君臨してるチームの毒になりえる。それって凄い有効なことだよね。あの油断も隙もない女もスオウの前では少女になるっぽいし、倒す足がかりとしてスオウは有効だ。
「なんでもいいじゃない。とりあえずその調子で祝福を集めなさい。ちゃんと精霊の情報は提供してあげる」
私はそういってさっさとスオウを部屋から追い出した。
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