命改変プログラム
973
「あら、そっちから来るなんて珍しい」
「別に、いつも通信だけじゃ、悪いかなっ思っただけだ。別に来るのに手間があるわけじゃないし」
僕は今、ローレのエリアの竜宮城にいる。実際なんて呼ばれてるのかはわからないが僕は竜宮城と呼んでる場所だ。だって海の中にあるからね。一応正式なメンバーになったからここに来れる手段を教えられてる。なのでそれを使ってここに来た。ローレがいる場所は広くそして綺麗だ。周囲の壁は透明で、外が見える様になってる。まるで水族館だ。海の結構深い場所の筈だが、色とりどりの魚が泳いでて、更に結構海が明るい。普通はどんどん日の光が届かなくなっていって暗くなっていくものだが、ここから見える海はとても明るく見える。だからこそ水族館感が強い。
「で、どうなの? 順調?」
僕は手から海と氷をだしてやった。するとすこしだけにやっと笑うローレ。
「ふーん、ちゃんと強化されてる様で何よりじゃない。今週末には大きな戦いがあるんだからもっと有用になってもらわないと……ね」
大きな貝の中のソファーなのかベッドなのかわからない物に寝そべってるローレの言葉に僕は複雑な気持ちになる。
「本当に参加するのか?」
「まあね」
週末にある大きな戦いはテア・レス・テレスと連合軍のエリアバトルだろう。ローレは連合軍側で参加するつもりだ。まあ、このチームも上位だからな。誘いがあってもおかしくない。けどちょっと意外でもあった。こいつが誰かの指揮下に入るって想像つかないじゃん。
「何が目的だ?」
「なにってそれは勿論テア・レス・テレスを弱体化させたいんでしょ?」
「それは他のチームの目的だろ? お前は何をやるつもりだって事だよ」
こいつがなんの目的もなく、こんな面倒な事に参加するとはおもえない。大体自分から動くとか嫌いじゃん。一番楽な所で利益を享受したいとか思ってる奴がローレだ。
「別にエリアバトル事態で何かやる気は無いけどね。でももしかしたら……」
「もしかしたら?」
「裏切っちゃったり?」
こいつ、とんでもない事を言う奴だ。裏切るってどういう事? なんか利があるか? テア・レス・テレスにつくかもって事? それともどっちともつかない第三勢力になるとか? うーんわからない。それしてなんのメリットが……いや、連合軍とテア・レス・テレスが疲弊した所で両方まとめてぶっ潰せば、全てはローレの総取りか。悪魔みたいなやつだな。どう考えても敵が増えすぎる気がするが。
「それで今日はどの子が目当てなの?」
「なんかその言い方悪意があるな」
まるで僕が女の子を物色してるみたいじゃないか。いや精霊の話だからね。
「今日は炎と雷と土だな」
「雷はもう持ってるでしょ?」
「え? 祝福うけとってたっけ?」
「うけとってたわよ。楽してたから忘れてるんじゃない?」
そういったローレは召喚獣を呼び出す。黒くデカい体に立派な角を持ち馬みたいなやつだ。それはサラマンダー雷の精霊だ。
「ちゃんと授けたわよね?」
『ああ、間違いない』
うーん確かにそういえばそうだったかもしれない。あの時はやっぱりなかなか使えないから、そういえば大体このフラングランの宝石の力に頼ってたのだ。それで忘れてたのかも。
「ちょっと待てよ」
僕は自身の中に意識を集中する。うむ……たしかにある気がする。
『今なら、きちんと使えるだろう。そいつも上手く使えばもっと面白い事になるかもしれん』
そういうサラマンダーの言葉でフラングランの黄色の宝石からぴょこっと小さな精が顔をのぞかせる。なんか震えてるな。やっぱりサラマンダーは親玉みたいなものなのだろうか?
確かに今ならちゃんと使える気がする。
「ちょっとサラマンダー受けてみたら?』
え? 何言うのこいつ? サラマンダーに攻撃しろって事か? いい訳ないじゃん。
『ふ、よかろう』
よかろうとか言ってるし! そして小さな精の方は「やっちゃえやっちゃえ」いってくる。
『こい』
そういって大きく足を開いて踏ん張る姿勢を見せるサラマンダー。僕はローレに視線を送ると、頷くことしかしない。しょうがないこうなったらやるしかない。僕は雷を意識して引き出す事にした。
「別に、いつも通信だけじゃ、悪いかなっ思っただけだ。別に来るのに手間があるわけじゃないし」
僕は今、ローレのエリアの竜宮城にいる。実際なんて呼ばれてるのかはわからないが僕は竜宮城と呼んでる場所だ。だって海の中にあるからね。一応正式なメンバーになったからここに来れる手段を教えられてる。なのでそれを使ってここに来た。ローレがいる場所は広くそして綺麗だ。周囲の壁は透明で、外が見える様になってる。まるで水族館だ。海の結構深い場所の筈だが、色とりどりの魚が泳いでて、更に結構海が明るい。普通はどんどん日の光が届かなくなっていって暗くなっていくものだが、ここから見える海はとても明るく見える。だからこそ水族館感が強い。
「で、どうなの? 順調?」
僕は手から海と氷をだしてやった。するとすこしだけにやっと笑うローレ。
「ふーん、ちゃんと強化されてる様で何よりじゃない。今週末には大きな戦いがあるんだからもっと有用になってもらわないと……ね」
大きな貝の中のソファーなのかベッドなのかわからない物に寝そべってるローレの言葉に僕は複雑な気持ちになる。
「本当に参加するのか?」
「まあね」
週末にある大きな戦いはテア・レス・テレスと連合軍のエリアバトルだろう。ローレは連合軍側で参加するつもりだ。まあ、このチームも上位だからな。誘いがあってもおかしくない。けどちょっと意外でもあった。こいつが誰かの指揮下に入るって想像つかないじゃん。
「何が目的だ?」
「なにってそれは勿論テア・レス・テレスを弱体化させたいんでしょ?」
「それは他のチームの目的だろ? お前は何をやるつもりだって事だよ」
こいつがなんの目的もなく、こんな面倒な事に参加するとはおもえない。大体自分から動くとか嫌いじゃん。一番楽な所で利益を享受したいとか思ってる奴がローレだ。
「別にエリアバトル事態で何かやる気は無いけどね。でももしかしたら……」
「もしかしたら?」
「裏切っちゃったり?」
こいつ、とんでもない事を言う奴だ。裏切るってどういう事? なんか利があるか? テア・レス・テレスにつくかもって事? それともどっちともつかない第三勢力になるとか? うーんわからない。それしてなんのメリットが……いや、連合軍とテア・レス・テレスが疲弊した所で両方まとめてぶっ潰せば、全てはローレの総取りか。悪魔みたいなやつだな。どう考えても敵が増えすぎる気がするが。
「それで今日はどの子が目当てなの?」
「なんかその言い方悪意があるな」
まるで僕が女の子を物色してるみたいじゃないか。いや精霊の話だからね。
「今日は炎と雷と土だな」
「雷はもう持ってるでしょ?」
「え? 祝福うけとってたっけ?」
「うけとってたわよ。楽してたから忘れてるんじゃない?」
そういったローレは召喚獣を呼び出す。黒くデカい体に立派な角を持ち馬みたいなやつだ。それはサラマンダー雷の精霊だ。
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うーん確かにそういえばそうだったかもしれない。あの時はやっぱりなかなか使えないから、そういえば大体このフラングランの宝石の力に頼ってたのだ。それで忘れてたのかも。
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『今なら、きちんと使えるだろう。そいつも上手く使えばもっと面白い事になるかもしれん』
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確かに今ならちゃんと使える気がする。
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