命改変プログラム
964
テッケンさんの攻撃は確かに強力だった。氷塊は大きく揺れたし、その衝撃は僕達にも伝わってきた。だけど……
「無理か」
残念ながら氷塊は壊れてない。寧ろ、傷一つついてない。すると今度はシルクちゃんが詠唱をしだした。魔法陣から放たれるのは炎の塊だ。確かに氷には炎だよね。けどそのシルクちゃんの魔法もどうやらこの氷塊には意味をなさないようだ。普通は少しは溶けたりするものだろう。
けど、この氷塊はその様子さえ見て取れない。全く溶けてないんだ。流石にこれは異常だ。
「多分、何か条件があるんだろうな」
「アイテム使ってみる?」
「そうだな」
本当は祭壇で使う筈のアイテムだが、祭壇が氷の中だから仕方ない。僕と会長はアイテムを出して、雪の上に置いてみた。
…………
「何も起きないね」
「氷の上がいいのかも。もしかしたら氷の上なら、祭壇認定されるかもだし」
「そうだね」
僕達に身体強化の魔法をかけてもらってテッケンさんと同じ場所までいく。まあ別に僕は身体強化なくても行けるが、個別に掛けるよりは全体に掛けた方が手間がない。
上に来た僕達は新たな事に気づいた。この氷、滑らない。ほんとに不思議な氷だ。とりあえず氷塊の上を歩いて、なるべく祭壇に近い所にアイテムを置いてみる。
「ダメか……」
「こんな情報はなかったんだけどね」
僕の言葉にテッケンさんがそう返す。確かに僕もこんな情報は見つけられなかった。けどそれは状況が違うからなのかもしれないと思う。だって僕達が見た情報はまず精霊との契約の情報だ。祝福の情報ではない。つまり、これは祝福を続けてく過程で起こる変化なのかも……
「祝福が関係してるのかな?」
会長が僕が考えてた事を口に出した。まあそう思うよな。
「確かにそうかもですね」
「それなら、今までの祝福でやれる事に何か反応するとか?」
シルクちゃんとテッケンさんがそんな推測をくれる。祝福を受けての変化なら、祝福を示せば確かに何か起こるかもしれない。けど今まで同時に使ったことはない。出来る……のか? けどとりあえずやってみよう。風はまあまあ操るのに自信はあるが、海の方はそうでもないからどうするべきか考える。
「よし!」
僕はまずは風を出して周囲の風を掴む。そしてそれを回転させて小さな竜巻にした。その小さな竜巻で積もってる雪を再び空に舞いあげる。そしてばらばらになった雪の水分を更に海の祝福で操って更に拡散させる。するとほら、星の光に照らされて、まるで星が降ってきたようにキラキラと僕達の周囲が煌めいてる。
それを見てると、変化が起こった。それは祭壇と、そして自分のインベントリでだ。いきなり自分のウインドウが出てきて光りだす。
「なんだ?」
あわあわとやってると、僕のインベントリから途中で襲われてた村でもらったシヴァの彫像が勝手に出てきた。そしてそれがひと際強く光ったと思うと、僕だけが氷におおわれてた筈の祭壇に立ってた。
「どうやら、正解だったみたいだな」
僕は状況を確かめる為にそう自分に言い聞かせた。
「無理か」
残念ながら氷塊は壊れてない。寧ろ、傷一つついてない。すると今度はシルクちゃんが詠唱をしだした。魔法陣から放たれるのは炎の塊だ。確かに氷には炎だよね。けどそのシルクちゃんの魔法もどうやらこの氷塊には意味をなさないようだ。普通は少しは溶けたりするものだろう。
けど、この氷塊はその様子さえ見て取れない。全く溶けてないんだ。流石にこれは異常だ。
「多分、何か条件があるんだろうな」
「アイテム使ってみる?」
「そうだな」
本当は祭壇で使う筈のアイテムだが、祭壇が氷の中だから仕方ない。僕と会長はアイテムを出して、雪の上に置いてみた。
…………
「何も起きないね」
「氷の上がいいのかも。もしかしたら氷の上なら、祭壇認定されるかもだし」
「そうだね」
僕達に身体強化の魔法をかけてもらってテッケンさんと同じ場所までいく。まあ別に僕は身体強化なくても行けるが、個別に掛けるよりは全体に掛けた方が手間がない。
上に来た僕達は新たな事に気づいた。この氷、滑らない。ほんとに不思議な氷だ。とりあえず氷塊の上を歩いて、なるべく祭壇に近い所にアイテムを置いてみる。
「ダメか……」
「こんな情報はなかったんだけどね」
僕の言葉にテッケンさんがそう返す。確かに僕もこんな情報は見つけられなかった。けどそれは状況が違うからなのかもしれないと思う。だって僕達が見た情報はまず精霊との契約の情報だ。祝福の情報ではない。つまり、これは祝福を続けてく過程で起こる変化なのかも……
「祝福が関係してるのかな?」
会長が僕が考えてた事を口に出した。まあそう思うよな。
「確かにそうかもですね」
「それなら、今までの祝福でやれる事に何か反応するとか?」
シルクちゃんとテッケンさんがそんな推測をくれる。祝福を受けての変化なら、祝福を示せば確かに何か起こるかもしれない。けど今まで同時に使ったことはない。出来る……のか? けどとりあえずやってみよう。風はまあまあ操るのに自信はあるが、海の方はそうでもないからどうするべきか考える。
「よし!」
僕はまずは風を出して周囲の風を掴む。そしてそれを回転させて小さな竜巻にした。その小さな竜巻で積もってる雪を再び空に舞いあげる。そしてばらばらになった雪の水分を更に海の祝福で操って更に拡散させる。するとほら、星の光に照らされて、まるで星が降ってきたようにキラキラと僕達の周囲が煌めいてる。
それを見てると、変化が起こった。それは祭壇と、そして自分のインベントリでだ。いきなり自分のウインドウが出てきて光りだす。
「なんだ?」
あわあわとやってると、僕のインベントリから途中で襲われてた村でもらったシヴァの彫像が勝手に出てきた。そしてそれがひと際強く光ったと思うと、僕だけが氷におおわれてた筈の祭壇に立ってた。
「どうやら、正解だったみたいだな」
僕は状況を確かめる為にそう自分に言い聞かせた。
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