命改変プログラム
953
「早かっのですね。助言も何もなく風を操った者は初めてです」
「恐れ入ります」
なんか納得できないが、会長が風を操ったの事実だ。僕とは根本的にやり方が違ったが、事実だけみれば結果は変わらないのだ。LROは達成の仕方を限定してるクエストやミッションがほぼない。どういう道筋でそのクエストやミッションを達成するかは基本プレイヤーしだいだ。
だからエアリーロ的にも過程は重視してないのかもしれない。
「それでは祝福を与えましょう」
エアリーロはそういって風を生み出す。そしてその風が、会長の周りに吹く。その風は会長を優しくないで、中にいる会長はなんとも心地よさそうだ。そしてその風が次第に会長の中へと消えていく。
「これで貴方は祝福を得ました」
「ありがとうございます」
これで役目は終わった――と言わんばかりにエアリーロは飛び去ろうと大きく翼を動かし始める。留まってた時よりも大きく激しく動く翼を見て僕は思わず声をかける。
「エアリーロ……」
「……貴方はには既に風の祝福があります」
そういうと、エアリーロは天高く飛んで行った。やっぱりあれは僕が知ってるエアリーロではないのだろうか? 儀式ようのエアリーロとか? ローレが出すエアリーロとは違って結構機械的な感じがした。
「それで、祝福を得て何が出来るようになったんだ?」
アギトの奴はエアリーロの事よりも祝福の効果の方に興味あるみたいだ。まあそれもそうか……さびしいなんて感じるのは僕くらいなんだろう。祝福を得た会長はウインドウを操作してる。
「うーん、別に何か追加とかされてないんだよね」
「はあ? なんだそれ?」
二人は疑問におもってるようだが、僕には驚きはない。だって僕も別にステータス画面に祝福って項目はないのだ。でも事実として、祝福は得てるんだけどね。
「ふむ……」
ちょっと考え込んだ会長はウインドウにペンを落とす。ペン先とウインドウが触れ合っているのがわかる。そして滑らかにその腕が動く。けどウインドウは他者には見えない。正確にはウインドウを開いてるのは見えるが、内容は許可がなければ観覧できない。今は許可とかもらってないから、のぞき込んだ所でウインドウの内容は全く僕とアギトにはわからない。
会長が何やってるのか少し待ってると、不意に会長がつぶやいた。
「あった」
どうやら祝福という文字を見つけたらしい。凄いな、一体どうしたんだ?
「隠されてるところにあったよ。これがないと見れないね。もしかしたら、ウインドウの全てを見るためのアイテムとかもあるのかな?」
「俺は聞いたことないけど……」
会長はそのペンをくるくるさせる。あのペンほんとなんでも出来るな。多分ハッキング的な事をしたんじゃなかろうか?
「祝福ってカテゴリーに風の祝福があるよ。説明には『風のコードを得た者の証』ってあるね。隠すような事なのかな?」
「どうなんだろうな? 実際普通に契約するのと祝福を得るの……どっちがいいのかわからなし……そもそも祝福を得れるって事は知られてない」
「まあ、全部の祝福を得れば何かわかるかもね」
会長の奴はこともなげにそういう。
「マジで全部取る気か?」
「だってこんなチャンス無いでしょ?」
確かに普段から忙しくしてるこいつにはこんなチャンスはないだろう。けど、僕達は一週間でこいつをリアルに戻さないといけない。これは遊びだけど、遊びじゃない。
「何か戻る為のヒントくらいにはなったのか?」
「うーん、今の段階ではなんとも……けど、面白いよ。祝福はね」
そういう会長の目は面白い物を見つけた時のそれだ。何か得たのは間違いない。それなら……このまま精霊巡りをしてもいいかなって思った。
「恐れ入ります」
なんか納得できないが、会長が風を操ったの事実だ。僕とは根本的にやり方が違ったが、事実だけみれば結果は変わらないのだ。LROは達成の仕方を限定してるクエストやミッションがほぼない。どういう道筋でそのクエストやミッションを達成するかは基本プレイヤーしだいだ。
だからエアリーロ的にも過程は重視してないのかもしれない。
「それでは祝福を与えましょう」
エアリーロはそういって風を生み出す。そしてその風が、会長の周りに吹く。その風は会長を優しくないで、中にいる会長はなんとも心地よさそうだ。そしてその風が次第に会長の中へと消えていく。
「これで貴方は祝福を得ました」
「ありがとうございます」
これで役目は終わった――と言わんばかりにエアリーロは飛び去ろうと大きく翼を動かし始める。留まってた時よりも大きく激しく動く翼を見て僕は思わず声をかける。
「エアリーロ……」
「……貴方はには既に風の祝福があります」
そういうと、エアリーロは天高く飛んで行った。やっぱりあれは僕が知ってるエアリーロではないのだろうか? 儀式ようのエアリーロとか? ローレが出すエアリーロとは違って結構機械的な感じがした。
「それで、祝福を得て何が出来るようになったんだ?」
アギトの奴はエアリーロの事よりも祝福の効果の方に興味あるみたいだ。まあそれもそうか……さびしいなんて感じるのは僕くらいなんだろう。祝福を得た会長はウインドウを操作してる。
「うーん、別に何か追加とかされてないんだよね」
「はあ? なんだそれ?」
二人は疑問におもってるようだが、僕には驚きはない。だって僕も別にステータス画面に祝福って項目はないのだ。でも事実として、祝福は得てるんだけどね。
「ふむ……」
ちょっと考え込んだ会長はウインドウにペンを落とす。ペン先とウインドウが触れ合っているのがわかる。そして滑らかにその腕が動く。けどウインドウは他者には見えない。正確にはウインドウを開いてるのは見えるが、内容は許可がなければ観覧できない。今は許可とかもらってないから、のぞき込んだ所でウインドウの内容は全く僕とアギトにはわからない。
会長が何やってるのか少し待ってると、不意に会長がつぶやいた。
「あった」
どうやら祝福という文字を見つけたらしい。凄いな、一体どうしたんだ?
「隠されてるところにあったよ。これがないと見れないね。もしかしたら、ウインドウの全てを見るためのアイテムとかもあるのかな?」
「俺は聞いたことないけど……」
会長はそのペンをくるくるさせる。あのペンほんとなんでも出来るな。多分ハッキング的な事をしたんじゃなかろうか?
「祝福ってカテゴリーに風の祝福があるよ。説明には『風のコードを得た者の証』ってあるね。隠すような事なのかな?」
「どうなんだろうな? 実際普通に契約するのと祝福を得るの……どっちがいいのかわからなし……そもそも祝福を得れるって事は知られてない」
「まあ、全部の祝福を得れば何かわかるかもね」
会長の奴はこともなげにそういう。
「マジで全部取る気か?」
「だってこんなチャンス無いでしょ?」
確かに普段から忙しくしてるこいつにはこんなチャンスはないだろう。けど、僕達は一週間でこいつをリアルに戻さないといけない。これは遊びだけど、遊びじゃない。
「何か戻る為のヒントくらいにはなったのか?」
「うーん、今の段階ではなんとも……けど、面白いよ。祝福はね」
そういう会長の目は面白い物を見つけた時のそれだ。何か得たのは間違いない。それなら……このまま精霊巡りをしてもいいかなって思った。
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