命改変プログラム
937
「我は誰にも支配されない!」
そういってその存在は胸を反らす。掌サイズだからそれ自体に迫力があるわけではない。けどそいつの声に合わせて落雷が弾ける。耳がキーンとする。
「どう……すればいい?」
僕は恐れを見せない様にしてそう言葉を出す。なんか侮られたら不味いかな? と思ったからだ。まあ遅いかもしれないが……姿は雷が人の形をとってるだけで、表情があるわけじゃない。けど声はどこか幼い少女のもの。どういう基準でそうなってるのか……
「ふん、フラングランを理解しない貴様には教えてやらんわ!」
フラングランを理解してない? しまったな、もっと詳しく鍛冶屋の奴にこの剣の事を聞いとけばよかった。流石にこの空間ではメッセージは飛ばせないし……この小さな精霊みたいなののご機嫌を取った方がいい?
「むむ、その力で我等を抑え込もうというのか!?」
再び激しい稲妻が走る。体に走る痛み……それはリアルでは即死しそうなものなのかもしれない。ここでなら耐えられるけど……でも僕は別にオリジンを使おうとしたわけではなかったんだが……無理矢理はいやって事か。確かにこうやって意思があるのなら、それは当然かもしれない。
僕はオリジンの力をなんとか押しとどめようと頑張ってみる。今までは無理だったが、会長の頑張りのおかげで、少しは制御できるようになってきたかもしれない。けど常に外に出ようとしてるオリジンの力を押しとどめるのはなかなかにきつい物がある。
会長が最適化してくれればこの辛さもなくなるのだろうか? オルガトが居た時はこんなつらさはなかったし、僕にはきっと色々と足りないのだろう。オリジンという力を受け入れる為の土台というのものが。
「ほら、その気はない。もっと友好的にいこう。頼りにしてるんだからさ」
武器としてね。けどどうやらなかなかに疑惑ははれないらしい。
「信じられない。だってあんたたちは直ぐに捨てるじゃない。乗り換えるじゃない。より強い力に。だから我等もその力に呑ませてそれで……」
敵意を感じる雷撃がバチバチいってる。実際己の武器に殺されることがあるのかどうか? という疑問はあるが、実際に痛みはある。HP的には痛くなくても、戦闘に協力的じゃない武器なんて使えないも同然だ。
「僕はそんなに簡単にお気に入りの武器は変えないよ。オリジンだって、呑ませたかったわけじゃない。組み合わせて、より昇華させたいからだ」
「そんな事が可能とでも?」
「きっと……出来る」
そもそも出来ないと終わるし……けどそいつは断言する。
「無理ね。絶対じゃ」
「確かに今のままじゃダメだ。けど、君が強力してくれれば……」
「だからじゃよ。お主は何も見えておらん。我らはだからお主を認めん。気づいておるか、そのお得意の風が大切な姿を妨げてる事を」
「え?」
僕は考える。そうだ、さっきからこいつは「我等」と言ってた。そしてフラングランは二対の剣。そして宝石は二つに一つずつ。こいつが雷の宝石に宿る者なら、もう一人……僕は緑の宝石がはまったフラングランをみる。
そういってその存在は胸を反らす。掌サイズだからそれ自体に迫力があるわけではない。けどそいつの声に合わせて落雷が弾ける。耳がキーンとする。
「どう……すればいい?」
僕は恐れを見せない様にしてそう言葉を出す。なんか侮られたら不味いかな? と思ったからだ。まあ遅いかもしれないが……姿は雷が人の形をとってるだけで、表情があるわけじゃない。けど声はどこか幼い少女のもの。どういう基準でそうなってるのか……
「ふん、フラングランを理解しない貴様には教えてやらんわ!」
フラングランを理解してない? しまったな、もっと詳しく鍛冶屋の奴にこの剣の事を聞いとけばよかった。流石にこの空間ではメッセージは飛ばせないし……この小さな精霊みたいなののご機嫌を取った方がいい?
「むむ、その力で我等を抑え込もうというのか!?」
再び激しい稲妻が走る。体に走る痛み……それはリアルでは即死しそうなものなのかもしれない。ここでなら耐えられるけど……でも僕は別にオリジンを使おうとしたわけではなかったんだが……無理矢理はいやって事か。確かにこうやって意思があるのなら、それは当然かもしれない。
僕はオリジンの力をなんとか押しとどめようと頑張ってみる。今までは無理だったが、会長の頑張りのおかげで、少しは制御できるようになってきたかもしれない。けど常に外に出ようとしてるオリジンの力を押しとどめるのはなかなかにきつい物がある。
会長が最適化してくれればこの辛さもなくなるのだろうか? オルガトが居た時はこんなつらさはなかったし、僕にはきっと色々と足りないのだろう。オリジンという力を受け入れる為の土台というのものが。
「ほら、その気はない。もっと友好的にいこう。頼りにしてるんだからさ」
武器としてね。けどどうやらなかなかに疑惑ははれないらしい。
「信じられない。だってあんたたちは直ぐに捨てるじゃない。乗り換えるじゃない。より強い力に。だから我等もその力に呑ませてそれで……」
敵意を感じる雷撃がバチバチいってる。実際己の武器に殺されることがあるのかどうか? という疑問はあるが、実際に痛みはある。HP的には痛くなくても、戦闘に協力的じゃない武器なんて使えないも同然だ。
「僕はそんなに簡単にお気に入りの武器は変えないよ。オリジンだって、呑ませたかったわけじゃない。組み合わせて、より昇華させたいからだ」
「そんな事が可能とでも?」
「きっと……出来る」
そもそも出来ないと終わるし……けどそいつは断言する。
「無理ね。絶対じゃ」
「確かに今のままじゃダメだ。けど、君が強力してくれれば……」
「だからじゃよ。お主は何も見えておらん。我らはだからお主を認めん。気づいておるか、そのお得意の風が大切な姿を妨げてる事を」
「え?」
僕は考える。そうだ、さっきからこいつは「我等」と言ってた。そしてフラングランは二対の剣。そして宝石は二つに一つずつ。こいつが雷の宝石に宿る者なら、もう一人……僕は緑の宝石がはまったフラングランをみる。
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