命改変プログラム
899
墳墓は暗く、死の匂いが立ち込めてた。まあ死のにおいは埃っぽいなって感じだったけど。ブシさんはこれが死のにおいといってた。だからこれが死のにおいなんだろう。実際ここにはアンデッド系の敵がよく出る。直近でアンデッドの凄い奴と戦ってたから、アンデッドもういいかなって感じなんだか、墳墓だからどうしても……ね。きっとここのボスもアンデッド系なんだろう。
けど別にこの墳墓を攻略する気はない。ブシさんはその気で来てくれてるだろうけど、実際は今日だけお世話になる場所だ。今日だけで行けるだけ行ってみる。僕と、一心はブシさんの強さを見るためにここにきたから、それで十分。けどブシさんには今日しか時間がないってことを言って真剣感マシマシである。
もちろん、自分たちも真剣にはやってる。けど、どうやら一層目くらいは簡単だ。ピンチになる事なんかない。出てくるのもただの骨だし。なのでサクサクと進んで三層目くらいまできた。
一層目とか二層目は親切に壁に松明とかあったけど、どうやら三層目からはそういうのはないらしい。
「スクロールを使うぞ」
そういって一心がウインドウを操作して魔法陣が書かれた巻き物を出した。それを使うと小さな太陽みたいなのが出てきて周囲を照らしてくれる。明かるくなったところで僕たちは三層目を進む。ここからは骨だけではなく、堅い殻に守られたダンゴムシみたいなのと、蜘蛛が出てきた。
蜘蛛は糸が厄介だが、僕やブシさんがその糸に絡められることはなかった。せいぜい一心が絡められるくらいだ。あいつは周囲への警戒が薄いからね。仕方ない。一番ダメージ食らってるのも一心だ。一心の攻撃では糸を切るのもダンゴムシの外皮に傷つけることも一苦労だが、僕とブシさんには苦もなかった。
一心はダンゴムシに切りつける度に「かたっ!?」とか言ってたが、僕たちにはそんな感触はなかった。いや、ブシさんがどう思ってたのかは僕にはわからないが、見てる感じスパスパと切ってた。一心と僕たちの違いは武器の違いだろうか?
「ちょっと貸してみろ」
まあ自分だけ同じ相手に苦戦してたら、こっちがうらやましくなるのも仕方ない。だから僕は一心にフラングランを渡してみた。そしたらスパスパと切ってたから、やっぱり僕の場合は武器がいいみたいだ。まあフラングランは特別だとは思ってた。
鍛冶屋の奴やるじゃんって思って感謝しておこう。けど不思議な事に……僕が一心の剣を使うと、それなりに切れたことだ。なんだろうか? 技術の差? わからない。それか無意識に弱点を狙ってたからかも。僕は見るだけで弱点が何となくわかる。
だから戦闘ではそこを突くようにしてる。だからかも……ちなみ一心はブシさんにも武器を貸してもらおうとしてたが、流石にこだわりがありそうなブシさんはそんな事許さなかった。けどみたところ、普通というか、シンプルな物なのは確かだ。
ただの日本刀の見た目してる。そして鍔がない。けどやっぱりこの程度ではまだまだ彼の実力をみることは出来ない。確実に一心よりは強そうだが……僕が手も足も出せずに負けた強さはまだ見えないんだ。そんな思いを持ちつつ、進んでると広い部屋に出た。そこにはうじゃうじゃと……そううじゃうじゃと敵がいた。その奥にはちょっと立派な扉。あの先に更に下に続く階段があるのかな?
部屋には百を超える敵がいる。けど、ブシさんは静かに前に進み出る。このくらいの敵なら、数なんて問題じゃないのかもしれない。僕たちもその後に続いて戦闘は始まった。
けど別にこの墳墓を攻略する気はない。ブシさんはその気で来てくれてるだろうけど、実際は今日だけお世話になる場所だ。今日だけで行けるだけ行ってみる。僕と、一心はブシさんの強さを見るためにここにきたから、それで十分。けどブシさんには今日しか時間がないってことを言って真剣感マシマシである。
もちろん、自分たちも真剣にはやってる。けど、どうやら一層目くらいは簡単だ。ピンチになる事なんかない。出てくるのもただの骨だし。なのでサクサクと進んで三層目くらいまできた。
一層目とか二層目は親切に壁に松明とかあったけど、どうやら三層目からはそういうのはないらしい。
「スクロールを使うぞ」
そういって一心がウインドウを操作して魔法陣が書かれた巻き物を出した。それを使うと小さな太陽みたいなのが出てきて周囲を照らしてくれる。明かるくなったところで僕たちは三層目を進む。ここからは骨だけではなく、堅い殻に守られたダンゴムシみたいなのと、蜘蛛が出てきた。
蜘蛛は糸が厄介だが、僕やブシさんがその糸に絡められることはなかった。せいぜい一心が絡められるくらいだ。あいつは周囲への警戒が薄いからね。仕方ない。一番ダメージ食らってるのも一心だ。一心の攻撃では糸を切るのもダンゴムシの外皮に傷つけることも一苦労だが、僕とブシさんには苦もなかった。
一心はダンゴムシに切りつける度に「かたっ!?」とか言ってたが、僕たちにはそんな感触はなかった。いや、ブシさんがどう思ってたのかは僕にはわからないが、見てる感じスパスパと切ってた。一心と僕たちの違いは武器の違いだろうか?
「ちょっと貸してみろ」
まあ自分だけ同じ相手に苦戦してたら、こっちがうらやましくなるのも仕方ない。だから僕は一心にフラングランを渡してみた。そしたらスパスパと切ってたから、やっぱり僕の場合は武器がいいみたいだ。まあフラングランは特別だとは思ってた。
鍛冶屋の奴やるじゃんって思って感謝しておこう。けど不思議な事に……僕が一心の剣を使うと、それなりに切れたことだ。なんだろうか? 技術の差? わからない。それか無意識に弱点を狙ってたからかも。僕は見るだけで弱点が何となくわかる。
だから戦闘ではそこを突くようにしてる。だからかも……ちなみ一心はブシさんにも武器を貸してもらおうとしてたが、流石にこだわりがありそうなブシさんはそんな事許さなかった。けどみたところ、普通というか、シンプルな物なのは確かだ。
ただの日本刀の見た目してる。そして鍔がない。けどやっぱりこの程度ではまだまだ彼の実力をみることは出来ない。確実に一心よりは強そうだが……僕が手も足も出せずに負けた強さはまだ見えないんだ。そんな思いを持ちつつ、進んでると広い部屋に出た。そこにはうじゃうじゃと……そううじゃうじゃと敵がいた。その奥にはちょっと立派な扉。あの先に更に下に続く階段があるのかな?
部屋には百を超える敵がいる。けど、ブシさんは静かに前に進み出る。このくらいの敵なら、数なんて問題じゃないのかもしれない。僕たちもその後に続いて戦闘は始まった。
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