命改変プログラム
882
「なんだあれは!! 」
そういって激怒してるのは一心の奴だ。さっきの戦闘で相当ご立腹なようだ。今までだって負けた事なんか何回もあるだろうに、何をそんなに怒ってるのか?
「あんなの反則だろ!? 無効だ! 無効!!」
さっきからこんなだ。けどそう主張してるのは一心だけ。今回組んだチームの人達は付き合いきれなくて帰ってったよ。僕もさっさとログアウトしたい。こっちは一心と違って毎日学校という名の場所に行かなきゃいけなんだ。
「どうしたんだ? 随分荒れてるな?」
そんな事を言って近づいてきたのはアギトたちだ。アギトの他にアイリに他良く知らない人たちがいる。セラやノウイの姿は見えない。
「それではアイリ様、我らはこれで……」
「うん、ありがとう」
アイリ達のチームはアルテミスを納めてた時に一緒にいた奴らがおおい。だから騎士風の装備に統一されてて、そんな彼らに敬服されるアイリはさながらジャンヌダルクみたいな? 彼らのチームは中々に結束が強くて、アイリという旗印のもと、結構順位を上げてるらしい。
多分今日もエリアバトルをしてたんだと思うけど……アイリやアギト、それに他の人達の表情が明るい所を見るに、きっと勝ったんだろう。僕は腹の奥に出てきた黒い物を流すようにコップに注がれてる濁ったオレンジ色の飲み物を流し込む。
ここはレスティアにある食堂のような所だ。ちゃんとした感じの所じゃなく、もっと雑多な感じて、気楽に使えて広いから、よく使う。待ち合わせに便利なんだよね。そしてそんな感想を抱くのは別に僕達だけじゃないから、ここは沢山のプレイヤーが利用してる。
だから別にアギトたちと鉢合わせても不思議ではない。よく見るし。近づいてきたアギトとアイリに僕は簡単に今回のエリアバトルの事を話した。
「まさか、スオウが一太刀もあびせられないなんて……流石にそんな奴聞いた事ないが?」
どうやらアギトは傭兵ギルドの事を知ってるらしい。まあ、それはそうか。上を目指すなら情報って大事だしね。
「それで一心さんは成すがままにやられてあの状態というわけですね」
アイリが冷静に分析してそう呟く。確かにその通りだけど、今の一心にその言い方は不味い。
「お嬢さん! 俺は負けてない! あれは反則だ!」
顔がつきそうな程にズズイとアイリに近づく一心。多分意識なんかしてないだろうが、アイリはビックリしてる。そこにアギトがさりげなく割って入って一心を引きはがした。
「確かに悔しいのはわかります。けど、ここはゲームです。装備やらスキル。それらを集めて研究して行ける高みがある。そういう努力をしてきた人なのかもしれない。反則だからと一方的にけなすのはどうかと思いますよ?」
なんかアギトが大人っぽい事を言ってる。こんな事が言えるから、こいつはモテるのかもしれないな。それを聞いて少し思案する一心。顎に手を置いてグイグイしてる。そして一言。
「なら確かめてみるか」
「は?」
「行くぞ!!」
「おい!?」
一審の奴は僕の手を取って店から飛び出した。なんかヤな予感しかしないぞ。ごめん……とりあえずお代はアギトに建て替えて貰っとこう。
そういって激怒してるのは一心の奴だ。さっきの戦闘で相当ご立腹なようだ。今までだって負けた事なんか何回もあるだろうに、何をそんなに怒ってるのか?
「あんなの反則だろ!? 無効だ! 無効!!」
さっきからこんなだ。けどそう主張してるのは一心だけ。今回組んだチームの人達は付き合いきれなくて帰ってったよ。僕もさっさとログアウトしたい。こっちは一心と違って毎日学校という名の場所に行かなきゃいけなんだ。
「どうしたんだ? 随分荒れてるな?」
そんな事を言って近づいてきたのはアギトたちだ。アギトの他にアイリに他良く知らない人たちがいる。セラやノウイの姿は見えない。
「それではアイリ様、我らはこれで……」
「うん、ありがとう」
アイリ達のチームはアルテミスを納めてた時に一緒にいた奴らがおおい。だから騎士風の装備に統一されてて、そんな彼らに敬服されるアイリはさながらジャンヌダルクみたいな? 彼らのチームは中々に結束が強くて、アイリという旗印のもと、結構順位を上げてるらしい。
多分今日もエリアバトルをしてたんだと思うけど……アイリやアギト、それに他の人達の表情が明るい所を見るに、きっと勝ったんだろう。僕は腹の奥に出てきた黒い物を流すようにコップに注がれてる濁ったオレンジ色の飲み物を流し込む。
ここはレスティアにある食堂のような所だ。ちゃんとした感じの所じゃなく、もっと雑多な感じて、気楽に使えて広いから、よく使う。待ち合わせに便利なんだよね。そしてそんな感想を抱くのは別に僕達だけじゃないから、ここは沢山のプレイヤーが利用してる。
だから別にアギトたちと鉢合わせても不思議ではない。よく見るし。近づいてきたアギトとアイリに僕は簡単に今回のエリアバトルの事を話した。
「まさか、スオウが一太刀もあびせられないなんて……流石にそんな奴聞いた事ないが?」
どうやらアギトは傭兵ギルドの事を知ってるらしい。まあ、それはそうか。上を目指すなら情報って大事だしね。
「それで一心さんは成すがままにやられてあの状態というわけですね」
アイリが冷静に分析してそう呟く。確かにその通りだけど、今の一心にその言い方は不味い。
「お嬢さん! 俺は負けてない! あれは反則だ!」
顔がつきそうな程にズズイとアイリに近づく一心。多分意識なんかしてないだろうが、アイリはビックリしてる。そこにアギトがさりげなく割って入って一心を引きはがした。
「確かに悔しいのはわかります。けど、ここはゲームです。装備やらスキル。それらを集めて研究して行ける高みがある。そういう努力をしてきた人なのかもしれない。反則だからと一方的にけなすのはどうかと思いますよ?」
なんかアギトが大人っぽい事を言ってる。こんな事が言えるから、こいつはモテるのかもしれないな。それを聞いて少し思案する一心。顎に手を置いてグイグイしてる。そして一言。
「なら確かめてみるか」
「は?」
「行くぞ!!」
「おい!?」
一審の奴は僕の手を取って店から飛び出した。なんかヤな予感しかしないぞ。ごめん……とりあえずお代はアギトに建て替えて貰っとこう。
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