命改変プログラム
854
僕たちはローレのエリアへと来てた。ここならまず情報が洩れる事はない……からだそうだ。まあたしかに……ここに誰かが居たためしがない。これだけのエリアの発展を一人でやったとは思えないんだけど……けどいつきたってここはのどかで……かわらない時間が流れてる気がする。それを感じさせるだけすごいんだけどね。だって僕のエリアなんて未だに初期のままだし。小川に一本の木、そして掘立小屋だけだ。
この四国を再現したようなエリアが実際どこまで再現してるのか……それはわからない。けど、ローレは実際四国では一番のチームだ。チームなのかは疑問だけどさ……メンバー見たことないし。確かにローレはすごい奴だ。けど、それだけでここまでのエリアを作り上げれるのか……それは疑問だ。だって日鞠のやつだって一人じゃない。まああいつは他者が放っておかないんだけと。なので僕は小さな背中に聞いてみた。
「なあ、お前って一人なの?」
「私……という存在なら唯一無二に決まってるじゃない」
うん、そういう事じゃない。そういう事じゃないだろ。こいつ絶対に僕の言葉の意図が分かったうえで言ってるよね? だって察しもいいもんローゼ。
「お前な……」
「仲間の事を言ってるのならそんな序列の奴はいないわよ」
「序列って……」
「手足ならいっぱいいるけどね」
要するに仲間と認められてない奴らなら沢山いるのかな? こいつの性格的にそれも懐疑的なんだけど……けどこのエリアは一人では無理だと思えて……矛盾は色々とある。けど答えは結局でないんだよね。だって僕はそれに答えを出せるほどにこいつを知らないからだ。ローレは手近なミカンを毟って皮をむいてる。オレンジに輝くそれはとてもみずみずしく見えるよ。皮をそこらに捨てて、半分にした中身をこっちに投げてくる。
「毒でも入ってるんじゃ……」
「今、目の前で剥いたでしょーが。失礼ね」
プンスカしてるローレ。まあ流石に毒が入ってる訳ないとは思ってる。ちょっとした嫌味だ。だってこいつに振り回されてるからね。少しは仕返ししたいじゃん。とりあえず受け取ったミカンを一粒口に入れる。
「甘い」
「当然、こだわってるからね」
「そんな事できるのか?」
どこまでエリアって手を入れられるのか……何もやってない僕にはわからない。けどミカンの味までこだわれちゃうの?
「なんだって出来るわよ。それが自分たちのエリアなんだから。ここは自分だけの王国なのよ」
そういうローレは前だけを向いてる。そして僕たちは真っ白な砂浜へとやってきた。青く輝く海から波が絶え間なく押し寄せては引いていってる。ゴミ一つない綺麗なビーチはリアルでも見たことない光景だ。それに海の青さが全然違う。まあローレの城に行くときに海の中に潜ったからどんなものなのかはわかってたけどさ、このビーチはすごいよ。太陽の暑さも、ここではこの景観のスパイスみたいに感じる。
「さて、ここなら広さも十分だし、やろっか?」
こちらを振り返るローレに一瞬目を奪われる。美少女が真っ白な真夏のビーチにいる。それだけで絵になる。まあ水着じゃないのがおしいけど……ローレは後衛だし、僕たちみたいに防具を着込んでるわけじゃない。それこそゆったりとした服だから海の風にふわっとなったりしていい感じだ。
「どうしたの?」
ずいっとこちらによって来るローレから僕は慌てて距離を取る。だってなんかドキドキしてるなんて気づかれたくないじゃん。これは太陽の暑さのせい……そういうことに僕はするよ。
この四国を再現したようなエリアが実際どこまで再現してるのか……それはわからない。けど、ローレは実際四国では一番のチームだ。チームなのかは疑問だけどさ……メンバー見たことないし。確かにローレはすごい奴だ。けど、それだけでここまでのエリアを作り上げれるのか……それは疑問だ。だって日鞠のやつだって一人じゃない。まああいつは他者が放っておかないんだけと。なので僕は小さな背中に聞いてみた。
「なあ、お前って一人なの?」
「私……という存在なら唯一無二に決まってるじゃない」
うん、そういう事じゃない。そういう事じゃないだろ。こいつ絶対に僕の言葉の意図が分かったうえで言ってるよね? だって察しもいいもんローゼ。
「お前な……」
「仲間の事を言ってるのならそんな序列の奴はいないわよ」
「序列って……」
「手足ならいっぱいいるけどね」
要するに仲間と認められてない奴らなら沢山いるのかな? こいつの性格的にそれも懐疑的なんだけど……けどこのエリアは一人では無理だと思えて……矛盾は色々とある。けど答えは結局でないんだよね。だって僕はそれに答えを出せるほどにこいつを知らないからだ。ローレは手近なミカンを毟って皮をむいてる。オレンジに輝くそれはとてもみずみずしく見えるよ。皮をそこらに捨てて、半分にした中身をこっちに投げてくる。
「毒でも入ってるんじゃ……」
「今、目の前で剥いたでしょーが。失礼ね」
プンスカしてるローレ。まあ流石に毒が入ってる訳ないとは思ってる。ちょっとした嫌味だ。だってこいつに振り回されてるからね。少しは仕返ししたいじゃん。とりあえず受け取ったミカンを一粒口に入れる。
「甘い」
「当然、こだわってるからね」
「そんな事できるのか?」
どこまでエリアって手を入れられるのか……何もやってない僕にはわからない。けどミカンの味までこだわれちゃうの?
「なんだって出来るわよ。それが自分たちのエリアなんだから。ここは自分だけの王国なのよ」
そういうローレは前だけを向いてる。そして僕たちは真っ白な砂浜へとやってきた。青く輝く海から波が絶え間なく押し寄せては引いていってる。ゴミ一つない綺麗なビーチはリアルでも見たことない光景だ。それに海の青さが全然違う。まあローレの城に行くときに海の中に潜ったからどんなものなのかはわかってたけどさ、このビーチはすごいよ。太陽の暑さも、ここではこの景観のスパイスみたいに感じる。
「さて、ここなら広さも十分だし、やろっか?」
こちらを振り返るローレに一瞬目を奪われる。美少女が真っ白な真夏のビーチにいる。それだけで絵になる。まあ水着じゃないのがおしいけど……ローレは後衛だし、僕たちみたいに防具を着込んでるわけじゃない。それこそゆったりとした服だから海の風にふわっとなったりしていい感じだ。
「どうしたの?」
ずいっとこちらによって来るローレから僕は慌てて距離を取る。だってなんかドキドキしてるなんて気づかれたくないじゃん。これは太陽の暑さのせい……そういうことに僕はするよ。
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