命改変プログラム
851
契約を完了させたオルガトとローレ。何が変わったのかは正直わからない。けどなんか不思議な文字がローレの首を囲むように現れてる。まるでそれは首輪みたいな?
「これで魂の半分は俺っちのものっすよ」
「あんたもね」
なんかさらっと凄いことを言ってる二人。魂の半分ってなにそれ? 召喚獣……というか精霊契約ってそんな物騒なものなのか? てか、魂半分共有したらどうなるんだろうか? ちょっとよくわからない。そもそも魂半分ってなに基準なんだ? HPとか? でもそれだとローレの奴ッてかなりHP少ないって事にならないんだろうか? だってこいつ、かなりの数の精霊と契約してるよな?
「何よ?」
「いや、お前って実は貧弱だったんだなって」
頭に?を浮かべてるローレ。まあ確かに今のじゃよくわからないよな。
「ほら、お前沢山の精霊と契約してるだろ? ってことは魂の半分の半分の半分とかになってるのかと」
「ああー、そういうこと。確かに私は見た目だけなら貧弱な美少女だけど――」
さも当然の様に美少女とかいえる奴……それがローレである。てか自分が一番とかほんと自信家だよ。この世界には美男美女がいっぱいだ。だって理想の姿で居れるんだからな。そりゃあ美男美女が溢れるよ。けどだからってそれを吹聴して回る奴はいない訳で……だって自分でイケメンとか、美少女とかいうのってね……なんか痛いし。僕的にはそんな事言えるのは羨ましいってのがあるにはある。だって自分にはそんな事、絶対に言えないし……
なぜなら、僕はそのままの姿だからだ。これで自分がイケメンとか言ってたら、まじヤバイ奴じゃん。本当なら僕もイケメンだったのに!?
「――でも私は王子様を待ってるだけのヒロインじゃないから。貧弱なんてことはないわよ。それに精霊とかの契約によって求められることって様々。それよりも精霊との契約によって得られる力の方が大きいのよ」
「そもそもそうじゃなかったら、契約する意味ないか……」
無くすものよりも得るものが大きいからこそ、契約する価値があるんだよね。そうじゃなかったら、リスクしかない契約なんてやる意味ない。
「おい、僕もエアリーロと契約してるんだろ? 何か失ってるのか?」
「さあ。何を求めるかは、精霊と契約者によって違う。私にはあんたが何を失ってるのかはわからないわよ」
「そういうものなのか……じゃあ僕がオルガトと契約しても、失う物は違うのか」
そんな事を言ってると、オルガトの奴が話に入ってきた。
「俺っちは求めるもの変わらないっすよ。そこらへん律儀なんで。俺っちが求めるのは魂だけっす」
それは……律儀なのか? まさに悪魔っぽい事言ってるだけのような気もする。
「君も、俺っちと契約したいんすか?」
そういうオルガトの仮面の目が光ってる。何か……圧力を感じる気がする。精霊との契約……それが出来ることなんてそうそうない。そもそも精霊の元へ行くこと自体が大変な訳だからな。けど今なら、魂の半分だけで、精霊と契約できる。
「ちなみに魂の半分ってなに?」
「それは、そのままの意味っすよ。君の魂の半分を貰うっす。そして契約を破った魂の全部をアラトへと持っていくっすよ」
アラトってのがなにかわからないが、絶対にマシなところではないだろう。天国というよりは地獄みたいな感じだとおもう。契約を破ったら魂を地獄に連れていく……それかオルガトと契約するリスク。けどそんなことなんて……いや、目の前の光景が地獄みたいなものなんですけど……
「ああ、これはそういう契約を望んだからっすよ。普通は契約者一人だけを送るだけっすから、安心していいっすよ」
それは安心なのだろうか? まあ周りに迷惑かけないって点ではいいけど……
「契約……したら強くなれるんだよな?」
「それは……勿論っすよ」
強くなれる……それは魅力的なことだ。だって今の僕には力が必要。多少のリスクはあっても……契約する価値は……
「スオウ――」
僕の迷いを見てローレが声を出す。そんなローレを僕は見る。何を言ってくれるのか……それは背中を押す言葉か……それとも……僕は経験豊富なローレの言葉を期待して唾をのんだ。
「これで魂の半分は俺っちのものっすよ」
「あんたもね」
なんかさらっと凄いことを言ってる二人。魂の半分ってなにそれ? 召喚獣……というか精霊契約ってそんな物騒なものなのか? てか、魂半分共有したらどうなるんだろうか? ちょっとよくわからない。そもそも魂半分ってなに基準なんだ? HPとか? でもそれだとローレの奴ッてかなりHP少ないって事にならないんだろうか? だってこいつ、かなりの数の精霊と契約してるよな?
「何よ?」
「いや、お前って実は貧弱だったんだなって」
頭に?を浮かべてるローレ。まあ確かに今のじゃよくわからないよな。
「ほら、お前沢山の精霊と契約してるだろ? ってことは魂の半分の半分の半分とかになってるのかと」
「ああー、そういうこと。確かに私は見た目だけなら貧弱な美少女だけど――」
さも当然の様に美少女とかいえる奴……それがローレである。てか自分が一番とかほんと自信家だよ。この世界には美男美女がいっぱいだ。だって理想の姿で居れるんだからな。そりゃあ美男美女が溢れるよ。けどだからってそれを吹聴して回る奴はいない訳で……だって自分でイケメンとか、美少女とかいうのってね……なんか痛いし。僕的にはそんな事言えるのは羨ましいってのがあるにはある。だって自分にはそんな事、絶対に言えないし……
なぜなら、僕はそのままの姿だからだ。これで自分がイケメンとか言ってたら、まじヤバイ奴じゃん。本当なら僕もイケメンだったのに!?
「――でも私は王子様を待ってるだけのヒロインじゃないから。貧弱なんてことはないわよ。それに精霊とかの契約によって求められることって様々。それよりも精霊との契約によって得られる力の方が大きいのよ」
「そもそもそうじゃなかったら、契約する意味ないか……」
無くすものよりも得るものが大きいからこそ、契約する価値があるんだよね。そうじゃなかったら、リスクしかない契約なんてやる意味ない。
「おい、僕もエアリーロと契約してるんだろ? 何か失ってるのか?」
「さあ。何を求めるかは、精霊と契約者によって違う。私にはあんたが何を失ってるのかはわからないわよ」
「そういうものなのか……じゃあ僕がオルガトと契約しても、失う物は違うのか」
そんな事を言ってると、オルガトの奴が話に入ってきた。
「俺っちは求めるもの変わらないっすよ。そこらへん律儀なんで。俺っちが求めるのは魂だけっす」
それは……律儀なのか? まさに悪魔っぽい事言ってるだけのような気もする。
「君も、俺っちと契約したいんすか?」
そういうオルガトの仮面の目が光ってる。何か……圧力を感じる気がする。精霊との契約……それが出来ることなんてそうそうない。そもそも精霊の元へ行くこと自体が大変な訳だからな。けど今なら、魂の半分だけで、精霊と契約できる。
「ちなみに魂の半分ってなに?」
「それは、そのままの意味っすよ。君の魂の半分を貰うっす。そして契約を破った魂の全部をアラトへと持っていくっすよ」
アラトってのがなにかわからないが、絶対にマシなところではないだろう。天国というよりは地獄みたいな感じだとおもう。契約を破ったら魂を地獄に連れていく……それかオルガトと契約するリスク。けどそんなことなんて……いや、目の前の光景が地獄みたいなものなんですけど……
「ああ、これはそういう契約を望んだからっすよ。普通は契約者一人だけを送るだけっすから、安心していいっすよ」
それは安心なのだろうか? まあ周りに迷惑かけないって点ではいいけど……
「契約……したら強くなれるんだよな?」
「それは……勿論っすよ」
強くなれる……それは魅力的なことだ。だって今の僕には力が必要。多少のリスクはあっても……契約する価値は……
「スオウ――」
僕の迷いを見てローレが声を出す。そんなローレを僕は見る。何を言ってくれるのか……それは背中を押す言葉か……それとも……僕は経験豊富なローレの言葉を期待して唾をのんだ。
「SF」の人気作品
書籍化作品
-
-
49989
-
-
89
-
-
20
-
-
549
-
-
381
-
-
59
-
-
4405
-
-
1168
-
-
2
コメント