命改変プログラム
813
スカルドラゴンが大きく吠えて例の石化のブレスを吐いてくる。けど皆の対処は冷静かつ的確だった。セラの奴が前へ出てスカートからぼとぼとと落とした丸い爆弾みたいなので石化のブレスを拡散させる。そしてその間にアイリがスキルを溜めて狙いすました一撃を翼に決める。そして更に合わせたかの様に空から飛来したテッケンさんがスカルドラゴンをその拳で叩き落とす。
(凄いなこいつら)
素直に僕はそう思ってた。スカルドラゴンと戦ったことがあるのかってくらいの動きなんですけど……そんな事を思いながらも取り敢えずこれまでの事を彼等にも伝える。そうこうしてる内にメカブから話を聞いたアギト達も戻ってきて万全な体制となる。こういうときこそアレを言うんだろうね。
「負ける気がしねぇ」
「バカな事言ってないでやるわよ。ドラゴンの中でもスカルドラゴンは特に厄介なんだから。私達じゃ、幾ら攻撃しても奴を倒す事なんか出来ない」
「マジかよセラ。負ける気しかしないな」
「あ?」
やっべ超睨まれた。セラの奴は諦める様な台詞とか嫌いだからな。そもそも僕のことが嫌いだったか。そんな風にセラに睨まれてるとアイリが助け舟をくれる。
「あはは……だからこそここはシルクちゃんとメカブちゃんが頼りです。スカルドラゴンは闇系のドラゴン。その身体に一番有効なのは光の魔法。つまりは回復魔法です」
「なるほど」
そういやアンデッドとかも回復魔法がゲームでは効くよな。おいおいそれならメカブの奴ちょっとは役にたったんじゃね? でも実際は全然だったんですけど? 知識って大事だね。
「何よ?」
「いや、シルクちゃんの回復魔法は効くだろうけど、お前のはどうかと思って」
「失礼なやつね全く」
メカブの奴は不安なんて微塵も見せずに胸を張る。自信持つのはその胸だけにしといたほうが良いぞまじで。なんでそんなに自信があるのか謎だ。シルクちゃんには経験と実績という揺るぎようのない信頼がある。それと揺るぎようのない可憐さと癒やしね。シルクちゃんの癒やし効果は半端ないからそりゃあスカルドラゴンにも効くだろう。間違いない。
けどメカブはね……メカブだよ。それだけで不安じゃん。メカブの癒やし要素なんてそれこそおっぱいか、頭の弱い子がバカやってるなーとほのぼのと見るくらいしか無いぞ。
「ふふアンタ忘れたの? 私の持つインフィニットアートを?」
「いつそれが実装されたよ」
そんな運営からのメッセージは届いてない。お前の所にだけでも届いたか? それきっとスパムメールだぞ。騙されるな。それとももう掛金しちゃったか? LROにはガチャないからな。頭の弱い子はこれだから……オウラさんもここでは保護者なんだからしっかりしてもらわないと。
「まあまあスオウくん。メカブちゃんは実は凄いんですよ。私なんか経験でしか勝ってません。直ぐに彼女は私に追いつきます。それだけ適性があるんです」
「えぇ……」
シルクちゃんの言葉は正直否定なんてしたくない。したくないが、メカブが凄いなんて凄く否定したい! だってあのメカブだよ。そうこうしてる内に、スカルドラゴンが起き上がってきてた。皆がタコ殴りにしてたはずだかHPは微塵も減ってない。それを見てメカブは二人だった時の逃げ腰が嘘の様に堂々と立ち、言い放つ。
「さぁ私の花道の為に時間を稼ぐのよ!!」
こいつのためと言うのは死ぬほど納得できないが、ここはグッと我慢する。詠唱に入る二人を後にし、僕もスカルドラゴン攻撃隊へと加わった。
(凄いなこいつら)
素直に僕はそう思ってた。スカルドラゴンと戦ったことがあるのかってくらいの動きなんですけど……そんな事を思いながらも取り敢えずこれまでの事を彼等にも伝える。そうこうしてる内にメカブから話を聞いたアギト達も戻ってきて万全な体制となる。こういうときこそアレを言うんだろうね。
「負ける気がしねぇ」
「バカな事言ってないでやるわよ。ドラゴンの中でもスカルドラゴンは特に厄介なんだから。私達じゃ、幾ら攻撃しても奴を倒す事なんか出来ない」
「マジかよセラ。負ける気しかしないな」
「あ?」
やっべ超睨まれた。セラの奴は諦める様な台詞とか嫌いだからな。そもそも僕のことが嫌いだったか。そんな風にセラに睨まれてるとアイリが助け舟をくれる。
「あはは……だからこそここはシルクちゃんとメカブちゃんが頼りです。スカルドラゴンは闇系のドラゴン。その身体に一番有効なのは光の魔法。つまりは回復魔法です」
「なるほど」
そういやアンデッドとかも回復魔法がゲームでは効くよな。おいおいそれならメカブの奴ちょっとは役にたったんじゃね? でも実際は全然だったんですけど? 知識って大事だね。
「何よ?」
「いや、シルクちゃんの回復魔法は効くだろうけど、お前のはどうかと思って」
「失礼なやつね全く」
メカブの奴は不安なんて微塵も見せずに胸を張る。自信持つのはその胸だけにしといたほうが良いぞまじで。なんでそんなに自信があるのか謎だ。シルクちゃんには経験と実績という揺るぎようのない信頼がある。それと揺るぎようのない可憐さと癒やしね。シルクちゃんの癒やし効果は半端ないからそりゃあスカルドラゴンにも効くだろう。間違いない。
けどメカブはね……メカブだよ。それだけで不安じゃん。メカブの癒やし要素なんてそれこそおっぱいか、頭の弱い子がバカやってるなーとほのぼのと見るくらいしか無いぞ。
「ふふアンタ忘れたの? 私の持つインフィニットアートを?」
「いつそれが実装されたよ」
そんな運営からのメッセージは届いてない。お前の所にだけでも届いたか? それきっとスパムメールだぞ。騙されるな。それとももう掛金しちゃったか? LROにはガチャないからな。頭の弱い子はこれだから……オウラさんもここでは保護者なんだからしっかりしてもらわないと。
「まあまあスオウくん。メカブちゃんは実は凄いんですよ。私なんか経験でしか勝ってません。直ぐに彼女は私に追いつきます。それだけ適性があるんです」
「えぇ……」
シルクちゃんの言葉は正直否定なんてしたくない。したくないが、メカブが凄いなんて凄く否定したい! だってあのメカブだよ。そうこうしてる内に、スカルドラゴンが起き上がってきてた。皆がタコ殴りにしてたはずだかHPは微塵も減ってない。それを見てメカブは二人だった時の逃げ腰が嘘の様に堂々と立ち、言い放つ。
「さぁ私の花道の為に時間を稼ぐのよ!!」
こいつのためと言うのは死ぬほど納得できないが、ここはグッと我慢する。詠唱に入る二人を後にし、僕もスカルドラゴン攻撃隊へと加わった。
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