命改変プログラム

ファーストなサイコロ

甘く苦い大人の事情

 日が昇るに連れて激しくなる陽の光に目を細める。お会計を済ませて外に出ると、頼もしすぎる背中が俺達を待ってた。


「ラオウさん、お待たせしました」
「いえ、警備は完璧です……」


 なんだか完璧な割にあんまり元気ないラオウさん。やっぱり一人外で待たされたのが効いてるのかな? でもそれを選んだのはラオウさんだからな。こんな見た目でも心の中は優しい人なんだ。そしてそれなりに普通の感覚も持ってる。
 色々とおかしい所……というか、それは仕方ない部分で、生きてきた環境の違いなんだからどうしようもない。けど、ラオウさん自身はもっと普通になりたいのかな~ってのは感じるよな。


 そもそも考えたら、この人はどうしてこの国に居るのだろうか? 最強の傭兵かなんかだったんだよな? 色々と疲れてってのはわかるけど、それなら別に日本じゃ無くても良かったような気がする。
 神とか信仰心強いのなら外国の方が良いような……それに日本人は基本小さいんだから、ラオウさんクラスは流石に何もしなくても目立つ。わざわざ苦労して武器まで輸入してるし、ハッキリ言って見つかったら絶対に逮捕されるぞあれ。


 そこまでしなくても外国なら良いはずなのに、いろんな不便がこの国には有ると思うんだ。見世物みたいに見られるのは実際キツイんだよ。俺もそれなりに背が高い方だからな。昔はそれが嫌な時だってあった。そういう時は他人の視線が痛くなったする物だ。向こうはそんな目で見てるつもりなんかなくても、気にするとそんな風に見えてしまうんだよな。
 ラオウさんもそんな目に晒されて居たのかも……そう感じてたのかも知れない。


「どうしたんですかラオウさん? 元気ないですよ。ここからが本番なのに」
「そうですか? なら一つ聞かせてください」
「なんですか?」


 日鞠の奴が頭を傾げてそう尋ねる。するとラオウさんが日鞠の肩をその大きな手で抑えこむと間近に顔寄せてこういった。


「その…ですね……ケ、ケケ……ケーキとか食べましたか?」
「はい?」


 ますます頭を傾げる日鞠。でも確かにそうなるよな。ケーキってあのケーキだよな? それともまさかラオウさんが言うからにはケーキって名前の武器でも……って「食べましたか?」って聞いてるからな。やっぱ普通のケーキだろう。でもここでケーキが出る意味が分からない。
 お洒落なカフェの雰囲気に包まれて女の子らしくケーキ食べたかったとか? 想像するとかなりミスマッチな絵面になるな。


「う~ん、ケーキは食べてないですね。そもそも何も口に付けてないですし」
「そんな! 勿体ない!」
「勿体な––ッツ!?」


 日鞠の顔が一瞬苦痛に耐える様に歪んだ。ラオウさんが勢い込んで力を入れたのかも知れないな。ラオウさんなら日鞠クラスの華奢な女の子とか、素手で骨をポキポキ砕いて丸めて捨てれそうな印象だからな。
 ラオウさんは日鞠の表情に気付いて肩から手を退かして背を伸ばした。


「すみません」
「いえ、大丈夫ですよ。それよりもケーキって……そんなにケーキ好きなんですか?」


 離された肩に手を置いて取り敢えず無事を確認しながらそう言う日鞠。するとラオウさんは一本一本が太巻き位ありそうな指を合わせて、なんだか恥ずかしがってる仕草をしながらその言葉に答える。


「ケーキは好きというか……あまり食べたこと無いんです。幼い時に一度だけ教会で、その月に誕生日を迎える皆と小さなカップケーキを食べたのが最初で最後です。本当に小さかったですけど、当時はこんなに美味しい物があるのかといたく感動した物です」
「ラオウさん……」


 ヤバイ、なんか日鞠の奴の目が潤んでるぞ。いや、まあちょっと俺も鼻がツンとしてしまったけどな。だって今の話……なんか昔の古いアニメにでも出てきそうじゃないか? しかもこんなゴツい人がたった一個のカップケーキに感動なんて、なんか心打たれる。
 今はこんなに逞しくなってしまって、心配するほうが失礼な感じがするほどだけどさ、そんなラオウさんにも純粋な時があったんだと思うとね……何故か知り合いでもない天道さんまでちょっとウルってしてるし、なんか響く物があったんだと思う。
 天道さんはラオウさんとはまだ知り合ってもない状態だから、俺達の後ろでただ聞いてるしかない状況だけど、ある意味年は一番近そうだし、俺達の中では一番の理解者とかに……成ってくれるとありがたいかもな。


「それなら早く言ってください。ケーキくらい高校生の私でもご馳走出来ます! ちょっとテイクアウトしてきますね」
「だ、ダメです日鞠ちゃん!」


 ラオウさんはそう言って、日鞠を止める。別にケーキくらいご馳走してもらっても良いと思うけどね。寧ろ二人で金を出しあっても良いくらいだ。遠慮は要らないな。


「大丈夫、お金なら気にしないでください」
「違うんです。そうじゃなく、今はそんな事に時間を使う時ではありません。目的を見失ったのですか?」


 目的か。確かに今はケーキを買うときではないし、買いに来たわけでもないな。でもケーキを一個買うくらいの時間がない訳でもないよな。そんなの数分で済むことだ。そしてそれでこの人に幸せを感じさせる事が出来るのなら、日鞠の奴はやるだろう。


「問題ないです。直ぐに戻ってきますから」


 ほらね。アイツはそう言う奴だ。だけどやっぱりラオウさんは止める。


「ダメです。その気持だけで十分ですよ」
「……そうですか? でもそこまで言われると、逆になんとしても買いたく成るような……」


 おい、変なスイッチが入ろうとしてるぞ。そう思ってると、ラオウさんがその巨体を地面に近づける。片膝をついて、なるべく日鞠に目線を合わせるようにして、拝むように両手を合わせてこういった。


「感謝します。貴女のその優しい心に。やはりこの国に来てよかった」
「えっと……その……なんだか恥ずかしいですね。でも私もラオウさんには感謝してます。前にスオウを助けてくれたそうですし、そして今は私達を……貴女ほど頼りになる人物はきっと居ないでしょうから。だから立ってください。
 私達は上も下もない関係です。だって、友達なんですもん!」


 日鞠の奴は両手を合わせたラオウさんの手に自分の手を重ねてそう言った。友達で平等な関係って……それはお前から言うことなのか? と思った。まあラオウさんはなんかちょっと震えてるように見えるけど。
 でも実際、それには年上からの許可の方が必要だよな。立場的には自然と向こうが上なんだからさ。年下の俺達の方から「無礼講で」とは言えないだろ普通。それにラオウさんとは、きっと物凄く人生経験がかけ離れてると思うし、そんな人相手に上から目線は俺には無理だな。
 でもラオウさんはそんな上から目線はどうでもいいみたいだな。基本誰にでも丁寧語だし、そんな小さなことをかき消す様な事を日鞠は言ったのかも知れない。それこそ、彼女が求め続けてた様な事をだ。


「友達……そうですね。私なんかで良かったら……」
「そんな事言うなんてラオウさんらしくないですよ。ラオウさんがラオウさんだから、私は友達になりたいなって思ったんです。他のどんなラオウさんでもなく、今の貴女が私は好きです」
「うっ!」


 バッと後ろに背を向けるラオウさん。うわ〜やっちゃったなあれ。完全に落としに掛かったよ日鞠の奴。本人に自覚はないだろうけど、アイツは人の心のスキマと言うか、内面に入るのが上手いやつだ。
 そしてそこに居座るのも上手い。他人の心に自分を作るというか……住み着くというか……少しでも関わると、こいつの事を気にするように成るような、そんな節がある。そしてそれはきっと地上最強であろうこの人にも作用したようだ。


 ラオウさんの出生……とかは知らないが、傭兵とかさっきの教会でのケーキの話しを聞く限り、とても恵まれた場所に生まれたとは考えにくい。そして失礼だけど、この特殊な容姿……小さい頃からこんな姿だったのかは分からないが、身長は大人に成って伸びる事は殆ど無いって聞くからな、それに背が高い奴って大体小さい頃から高いんだ。
 男子なら中学•高校で急に伸びる……って事もあるけどさ、女子って逆に大きい子って小学生時にかなり大きかったりするような気がする。だからこそ小さい頃は男子よりも女子の方が力的にも上だったりってのが偶にある。


 まあどっちみち子供時代は成長期だし、ラオウさんがどのタイミングで人間の道を外れたのかは分からないが、女の人があそこまで大きくなるってのはきっと子供時代からそうなんだろうと思う。
 だって海外の女性でも百九十を超えるなんて人はそう居ないだろう。百七十あれば大きそうな感じだけどな……百八十が平均ってワケじゃないよな? 日本なら百六十後半で十分大きい方だろう。
 ラオウさんの今の大きさから逆算すると、俺達の年頃には百八十超えてたんじゃないだろうか? そんな女子居たら、奇異の目で見られるだろう。幾ら海外が日本よりもデカイからって、ラオウさんクラスは絶対に特殊だ。そして世界のどこにだって差別やイジメはある。それを考えたら、ラオウさんには今までまともな友達なんて居なかったんじゃないか? と思える。
 傭兵の仕事がリアルでどんなのかなんか分からない。だけどその時の話しもちょっとは聞いたが、とても仲間たちと和気あいあいって感じじゃなかった。LROでのゲーム感覚の傭兵とは違うんだよな。
 リアルの……命を賭けた戦場に傭兵として行ってたんだ。実際命のやり取りの中でなら、真の絆が生まれる! ––とかゲームをしてきて本当のリアルの戦争を知らない俺なんかは思うんだが……ラオウさんを見る限りはそうではないっぽいよな。
 彼女もやっぱり特別だからだろうか? でも大多数の傭兵から意見を聞くとか出来ないからな……


「ラオウさん、それじゃあ全てが上手くいってスオウも戻ってきたら、お祝いパーティーをしましょう。ウンと大きいケーキで皆で騒ぐんです! きっと絶対、とおおおおっても楽しいですよ!」


 タンッタン––っとステップ踏んで歩道に出る手前で振り返りつつ大きくその両手を広げる日鞠。揺れる長い三つ編み……一切色落ちしてない黒い髪はこの時期の強い日差しを受けて天使の輪っかを作ってる。
 サラッサラの髪してるからな、殺人的な日差しさえも跳ね返す艶やかさを持ってるようだ。本当に楽しそうに笑いやがって、なんだかそんな光景が目に浮かぶ様だ。


 戻ってきたスオウにいつもみたいに日鞠が絡んでて、俺は勿論愛の隣に陣取る。メカブの奴も可哀想だから居ることにして、タンちゃんもまあ居るだろうな。運転手さんやSPの人も誘おう。今回はかなり世話になったしな。後はテツやシルク、セラの奴だが……そこはどうしてもLROの姿しか想像できない。
 まあリアルの姿を知らないから当然なんだが……でもこれじゃあかなりの人数になるな。SPの人達がかなり多いしな。場所が問題だ。


(ん? 場所?)


 今までずっと日鞠任せだったが、これは良い援護を出来そうだ––そう思った。大切な事がある。それは困難を共有した仲間もそうだが、周りを気にせずに騒げて、尚且つラオウさんには身近な所が望ましい。
 それを考えると彼処しか無いじゃないか。


「よし、それなら場所はラオウさんの教会で決定だな!」


 親指を立てて俺はそう言い切る。だってスオウからラオウさんが教会でシスターやってるってのは聞いてたからな。この普段のシスターの格好はコスプレではないんだ。まあ秋葉の教会だし、そこまでの広さなんか期待してないが、そこそこは広いはずだ。
 全員きっと入れるだろうし、教会なら防音性だって期待できる。まさに完璧な場所。まあ普段から過ごしてる場所じゃ新鮮味がないだろうけど、初めから全く知らない場所ってのもな……安心して心が一番リラックス出来る教会が色々と良いだろう。
 勿論誰しもがこの素晴らしい提案を否定するわけがない、てか理由がない。俺は完全にそう思ってた。だけど……


「神の前で弾けるのはその……シスターとして間違ってるような気がします」
「えええええええええええええええええええええええ!?」


 まさか本人から否定されるなんて! なんかおかしいだろ! 納得出来ない!


「確かにラオウさんシスターなんだし、神様の前で変にハッチャケれないですよね。全く秋徒はシスターっていう職業をエロいコスプレとしか見てないんだから」
「!?」


 何故かラオウさんがこっちを見てその巨大な体を隠すように腕をクロスさせた。いやいやいや、ゴメンだけどさこれだけは否定させてくれ。


(ラオウさんには一回もエロい視線を向けた事ないからあああああああああああ!)


 心の声なのは、ラオウさん相手にんな事言えないからです。だって言ったら殺されるだろ……だけど言いたくもある。それだけ巨大な体してて身を隠す様な仕草がなんかムカツク。


「最低ね」
「最低です……グスン」
「まあ、自重しなさい秋徒君」


 日鞠にラオウさんにそれに天道さんまで! なんでいきなり俺が悪者みたいな扱いになってんの? なんかおかしい。誰かの陰謀だろこれ! くっそなんなんだよその目は……俺は……俺は……


「俺はシスターのコスプレよりもバニーガールみたいなピッチピチでムチムチの肉感たっぷりのエロスが詰まったコスプレの方が大好きなんだああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」


 天に向かって叫んでみた。当然、俺の黒歴史の1ページに刻まれたよ。はは……燃え尽きたぜ。……あれ? そう言えばなんか忘れてるような……青空にどっかの痛い奴の顔がボヤーと浮かぶ。
 するとその時、カランコロンと聞こえた。


「ちょっと〜〜〜なんで私を置いてくわけ!?」
「「「あっ……」」
「?」


 時間が止まる。いや、止まってないけど、マジで俺達みんなその言葉に返せない。喫茶店から涙目で出てきたのはメカブの奴だ。そう言えばお前居たな……が感想だ。てか途中から消えてなかったか?


「お花を摘みに行ってたのよ! 言わせないでよ恥ずかしい!」


 いや、大声で言ったのはお前だよ。てかそれだけ奇抜な格好してて存在感消すって凄いなこいつ。実はマジで認識阻害みたいなスキルを持ち合わせてるんじゃないか? さすがインフィニットアート保有者だ。


「なんかよく分からんけど、流石だよメカブ」
「なにそれ? てかなんで涙目?」


 それは聞くな。俺の黒歴史だからな。やすやすと公開できない。


「それはですね。今しがた秋徒君が––」
「わあああああああ! それ以上は言わないでくださいラオウさん!」
「ええ〜何なにそれ? 気になるんだけど? 下等な人間風情の分際でこの上位種の私に隠し事とは許されないわね。全部話しなさい!」
「誰が話すか!」


 そもそもどこが上位種だよ。お前が俺に勝ってるのはその強すぎるメンタルだけだ。しかも上位種ってんなら思考位読んでみろってんだ。


「ふむ、今しがたきっとHな事を言ったんでしょう? 俺は変態だから縛ってアナルプレイが一番感じるんだ––とか」
「そこまで変態じゃねーよ!!」


 お前一体どんな目で俺の事を見てるわけ? てかなんでエロ方面だと分かった? こいつ意外に出来る奴か?


「ふん、そんなの簡単。世の男子高校生は一日の大半をクラスの女子とかをおかずにして過ごしてるもの。そして教えられたら不味そうな態度取ってれば、誰でもバカな事をバカな奴がバカみたいに言っちゃったのね––ってバカでも分かる」


 鼻息荒く、得意気にそう言ってみせたメカブの奴。くそ……否定したいのに大概あってるから否定出来ない。でもバカバカ言いすぎだろ。バカみたいな格好してるくせに……


「まあこのまま詮索してもいいけど、今はそんな暇ないしね。なんだか楽しくあおれる事が有るみたいだし勘弁してあげる。外に出てるって事はもう用は終わったんでしょ?」
「うん、情報は得たからね」
「そっか、流石私の器になり得る素体。取り敢えずえっと天道さんでしたっけ? 情報提供ありがとうございます」


 なんか色々と変な設定をぶっこんで来てるが、取り敢えず一通りスルーして事実だけ教えてやるか。


「天道さんも俺達と同行する事になったから、さっさとその無駄に下げた頭を上げろよ」


 タップリとバカにした感じで言ってやった。何も知らずに頭なんて下げやがって、百年早いっての! 


「流石に百年は無いと思うけどね秋徒」
「言葉のあやだ。滑稽な誰かさんの姿にテンション上がったんだよ」


 だけど何故かその誰かさんは頑なに頭をあげようとしない。どうせこのまま頭を上げたら、インフィニットアート所有者としてなんたらかんたら、と思ってるんだろう。もう遅いから諦めればいいのに。


「あの……メカブ……ちゃん?」
「おいおい、もう良いんだって。天道さんも困惑してるだろうが」
「いや、アンタに見下されてそのままなんて私の謙虚で寛大、宝石の様に輝く心に相応しくない。取り敢えずアンタが土下座して私に見下されてよ」
「真っ黒じゃーか!!」


 信じられない女だ。誰の心が宝石の様に輝いてるんだ? 生ゴミみたいな腐敗臭うがするようだ。俺とメカブは顔をど突き合わせて睨み合う。普段は女子にんな事絶対にしないけどな。だけどこいつは例外だ。胸は確かに素晴らしい。だけどそれ以外はクソだからな!
 まともに付き合ってなんかられない。そんな俺達を見てため息を付く日鞠。そしてラオウさんと共に引き離しに掛かった。俺の方にラオウさんが来て、メカブの方に日鞠だ。妥当だな。だけど俺達の睨み合いはそんな程度じゃ終わらない。


「ふふふふ」


 ふと聞こえるそんな声。その声の方には天道さんが居る。一体何がおかしいんだ? こっちは真剣なんだけど……


「ごめんなさい。だけどそういう風に喧嘩できるのっていいなって思って。私ももっとぶつかるべきだったんだなって……昔は……ずっとずっと昔はそんな時もあったのに……二人は仲良いのね」
「「誰がこんな奴!!」」


 俺とメカブの声が重なった。なんか前もこんな事あったな。必死に否定しても、なんだか嬉しそうにこっちを見つめてくる天道さん。その優しいような悲しいような顔には勝てない。俺達は取り敢えず心を落ち着かせることに。


「それじゃあ皆揃ったことだし、ぼちぼち行こうか? 目指すは摂理ちゃん達が匿われてたあの病院よ!」


 そんな日鞠の宣言と共に、俺達は目的を胸に刻んで再び出発する。足を踏みつけ合いながらな!

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