命改変プログラム
シスターシスター?
「はは……あはははははあはは……あはははっですよね~~」
僕の乾いた声がロビーに響く。隅に飾られた黄色い花が日光を受けて、元気に茎を伸ばしてた。壁に掛けられた十字架が、僕を見守ってくれてる――気はしないか。
別にクリスチャンじゃないもんな僕。そして別に仏教でも……僕はどっちかって言うと八百万信仰の方が好きです。日本に昔からある考え方だし、外国になんて染まってないもんと言いたいのだ。
てか、その都度都度空のどこかにいるのかも分からない神様に祈るよりも、みじかな物に感謝してた方が、御利益ありそうじゃん。
神は一人じゃなくても良いし、別に偉くなくってもいい。そんな考え。だから僕がこんな所に懺悔しに来るわけもないんだけど……てか未だにその形でシスターとかシスターとかシスターとか……認めたくねぇ!!
「ふふふ、そんなに怯える事はございません。今もきっと神は貴方を見守ってくれてるでしょう。大丈夫、全てを話せば心がきっと楽になりますよ」
くっそ……野太い声でそんな事を言われても全然安心できない。むしろ「今暇だし話相手してやるから、てめぇの全てを聞かせろやコラ」位に聞こえる。
外見って恐ろしい。取って食われそうだよ。足がガクブルだよ。神聖だと思った場所のこの静けさは、全てが僕の様な獲物を招き寄せる為の布石。ここは足を踏み入れたが最後の処刑場。なんかもの凄く上機嫌な感じで、ある部屋に促されようとしてるんだけど……あの隅の一室はもしかして拷問部屋か?
こわ! 教会こわ!! いや、日本の教会でそんなのあり得ないけど、この目の前の筋骨隆々のシスターならその身体一つで拷問できそうだった。
「ささ、あちらが懺悔室になっております。大丈夫、恐れなくてもいいのですよ」
「えっと……」
僕はゴクリと息を飲む。幸いにしてまだ殴られては無いけど、密室はやばいだろ。逃げる事ができないぞ。てか、この人はやさしく言ってるつもりなんだろうけど、野太いその声で女言葉されてもゾクっと来るんだよ。
背筋を這うなんて物じゃない。腹パン決められたみたいな息苦しさ。実際「ごめんなさい!」と叫んで逃げ出したかった。だってシスター服がピッチリしてるんだ……どこのウェットスーツだよ。
シスターの格好してるけど、どうみてもシスターじゃないって本能が告げてるもん。あまりにも痛い考えだけどさ、僕はこのシスターが実は殺し屋とかどっかの傭兵とかだと聞いてもさほど驚かない自信があるよ。
てか、このままじゃ密室に連れ込まれて、次に見つかるのは骨をバキバキに折られた姿……とかだったら堪らない。そんなの勘弁。どうにかしないと!
すると目の前のマッチョなシスターさんは僕が乗り気でないのを察したのか、こう言った。
「ああの、不安がる気持ちは察します。私の様な若輩ではそれも当然。だけど一生懸命聞きますので! どうかその身を任せてください」
(その身を……任せる?)
……ゴクっと唾を飲み込む僕。その意はなんだ? 悪い想像しか出来ない。身を任せてボディプレスとか、四の字固めとか、コブラツイストかやる気か!?
やばい、変な汗が止まらない。ここは既に冷房が利いてる筈なのに、僕の額からはジワリジワリと汗が染み出してきてた。
「それはその……えっと、痛いのはなるべく遠慮したいと言うかですね。あんまり……」
「痛い事も苦しいことも、全て神が包み込んでくれますよ。そして微力ながら私もそれを助力しようと精一杯頑張ってみせます。なので遠慮なさらず。勿論お代などは頂きません」
お代ねお代……まあそれは当然なんじゃ……とか思ってる更に奥で、僕は激しく苦悩してた。
(神が包み込む? 助力する? 痛みや苦痛を別の次元に昇華するとでも言う気か? Mか? Mにでされちゃうのか?)
やばい、頭はもう爆発しそうだよ。この人が現れた瞬間にパニクって、あの聖書に対してアホな事を言った時点で詰んでたんだ。そんな気がする。
てか煮えきらない僕に対して、マッチョなシスターは相談を受ける気満々らしい。僕の後ろに回り込むと、その太い手で肩を掴んで後ろから僕を押してきた。
(逃がさない気か!)
そんな絶望に世界が塗りたくられようとしてる。するとスマホから脳天気な声が聞こえた。
「ぷぷ、いいじゃない悩みを聞いてくれるんでしょ? 諦めちゃえ☆」
なんて楽しそうな笑顔。僕はもしかしてこいつの策略にはまったんじゃないのだろうか? だってこいつが「アレでも使えば?」と言って指したのが聖書だったし……どうにかして懲らしめてやりたいけど、このままじゃ僕の身が……するとその時、マッチョなシスターさんがぽつりとこう言った。
「あらら、誰と会話してるのか思ったら画面の中のその子が喋ってるのね。へ~スゴい」
なんか関心してるみたいだけど、僕はギクリとしたよ。そうだ、他の誰からのスマホじゃシクラはフィルターに隠されて見えないけど、僕のスマホからは見える。
だからこの背後にいるマッチョなシスター(そろそろ書くのが面倒なんで以後マチョシスで)からも見えて道理。だって僕より背高い。絶対に180以上はある。
でも溢れ出しそうな筋肉のせいか、実際は体感よりも大きく感じる。190はあるように見えなくもない。
てかシクラが見られたのって不味い? そんな風に思ってたけど、僕の肩を掴んだマチョシスはなんか関心したようにこう言った。
「スゴいスゴい。今の携帯はここまで進化してるんですね。う~ん画面の中で生きてるみたい」
そう言って片手を僕の肩から外したマチョシスは画面のシクラに向かって指を向ける。僕は思わず穴でも空けられるのかと思ったけど、どうやらマチョシスはちゃんと加減をしてくれた様だ。
いや、指先で機械を貫通させるなんてマンガの世界の話ってのは分かってるよ。けど、この人の指の太さなら出来てしまう気がしたんだ。
それに画面に触れた時、加減を間違えたら突き破りそうなそんな感触は確かにあった。僕がこの人本当に人間かな? とかメカブから移ったとしか思えないアホな事を思ってると、画面から「んっ」という声が聞こえた。
そう言えば画面を触れると中のシクラは何かを感じるんだったな。
「しゃ……喋ってくれた。それになにか可愛い……」
そう言ってマチョシスは何度も何度も画面に触れた。その度に、シクラは頬を紅潮させて、荒い息を吐く。毎度思うけど、ほんと何を感じてるんだろう。いやらしいんだけど。まあ夢中になるのはわかる。
僕もそうだったもん。これは美少女を延々とタップし続けるアプリとか出したら受けそうだな。名付けて『無限美少女じらし』だ。
そんなアホな事考えてる間にもマチョシスは画面をペタペタペタペタペタ――ペタペタペタペタペタ――
「いい加減にしろゴリラアアア!!」
スマホから響いたそんな声に、僕もマチョシスも目を丸くした。てかマジギレしちゃったよ。流石にしつこかったんだろう。荒い息を吐きながらシクラはキッとマチョシスを見据えた。おいおい目が据わってるぞ。
「ちょっとアンタ、限度って物があるでしょ。さっきからペタペタペタペタ、こっちはアンタにそんな事されても嬉しくないし、楽しくないから! 金輪際触れないでよね」
「あ……ううう……はい」
シクラのきつい言葉に、案外素直に従うマチョシス。僕はスマホを持ってる腕ごと潰されるかもと肝を冷やしてた訳だけど、どうやらそんな事はないようだ。
(よかったよかった。一安心――――っげ!?)
僕は不意に伸びてる腕の根本の方に顔を向けてギョッとした。だって……あの……その……なんか不釣り合いな物がポロポロと落ちてた。日光に輝く透明な滴。一滴一滴が宝石サイズのその粒が、瞳から溢れ出てるものだから、僕は更に目を丸くする。
この図体で女の子みたいな涙の流し方がいただけない。もっと豪快に涙流す筈だろアンタ! って言いたい。だってこの人の風体からするに、涙の代わりに酒を仰ぐ……でもおかしくない。
いや、絶対にそっちがあってる。絶対に間違ってるよ。そう色々と!
「たく、涙を流す位なら嫌がる事はしない! それか嫌がられてもいいから、自分を貫くかどっちかにしなさい!」
「……は、はい」
何故かシスターである彼女にシクラが説教垂れてる。てかここまで見てようやく思うけど……この人ってあんまり怖い人じゃないんじゃないか?
見た目がアレなだけで、中身は女の人その物って言うか……寧ろ思い返してみれば、優しい言葉しか掛けられてなくね?
まあもしかしたら女の子限定で優しい人ってのもあり得るけど、一応シスターだし、神の前で差別は働かないだろ。
てな訳で、僕は思いきって今まで言えなかった事を口に出す。
「あ、あの、えっと今更ですけど、僕は懺悔しに来たんじゃないんです。今ちょっとゲームのイベント中で、それでここもその対象だったからですね。
探してる奴がいないかな~とかなんとか……ははは」
「そ、そうだったんですか、私は余計な事をしてたんですね」
ほっ、なんとかちゃんと怒りを買わずに伝わったようだ。いや、てか怒る様子なんて全然ない。寧ろ役に立てない事に対してちょっと肩を落としてる……そんな感じだ。 おいおい、見た目とのギャップありすぎだろ。肩を落としてる姿が何故か、ヒグマが臨戦態勢に入ってる様に見え……無くもない。
てか一体どんな遺伝子を配合すればこんな女が出来上がるんだよ? まるで地上最強の女と男の子……とでも言わんばかり。外見だけはね。外見だけ……中身はさほど最強って訳でもなさそう。
きっともの凄く誤解されながら生きてきたんだろうな。大きな体を極力丸めて申し訳なさそうにしてるマチョシスを見てると、そんな悲しみが溢れて来る。気がする。
「あ~あ、スオウが無駄にビビってるせいで傷つけちゃったね☆ 女の子を悲しませたんだからフォローしなくちゃ」
「フォローって……」
シクラの奴がまた勝手なことを言いだした。まあもっと早くに、言えてればよかった……そんな事分かってるけど、無理だろ。
言っちゃ悪いけど、あれは誰だってビビる。殺されるってマジで思ってたんだからな。それだけの迫力があの人にはあるんだよ。
だからこそ、フォローって言われてもなんと声を掛ければいいのやら……流石に無駄にした時間分さっさとこの教会を調べたいんだけど。
「女の子を泣かせたままにしようだんなんて、あ~あスオウはヒドいヒドい。女の子を泣かせたままなんてああ~なんてヒドいヒドい。
スオウは鬼畜に成り下がった~~」
なんかスマホから呪詛の様な言葉が繰り返されてる。超うざい。まさかこのまま何のフォローも入れなかったら、ずっとこの言葉を繰り返す気かこいつ? 最悪だ。電源を切っても勝手に立ち上がる様な奴だから、このままじゃ耳障りすぎる。
けどだからってフォローね……あの筋骨隆々に? 甚だしくお門違いな気がする。
「ちょっと黙ってろ。フォローだろえ~と」
僕はそう言ってスマホの画面を手のひら側で押さえる。そしてなんだか、肩を落としてるマチョシスへと向き直す。
「あの、そんなに落ち込まないでいいですよ。さっきの暴言吐いたのはただのアプリみたいなものだから、気にすることナッシングです!」
「ナッシング?」
「……あの出来ればそこはスルーでお願いします」
調子に乗っておちゃらけただけです。掘り下げてもそこに意味はありません。ちょっと軽い感じを出したかっただけ、無意味なんだ。
「あの、まあ気にすることないって事ですよ。それに僕がなかなか言葉を返せなかったのもあるし……シスターさんは当然の事をしたって言うか……」
「言葉を返せなかったのは私のせい……じゃないんですか?」
う……それは……なんだ自分の事をちゃんとわかってはいるようだな。でもここでそれを認めると、追い打ち掛ける様になるよな。
「そそそんな事は……」
僕は必死に否定しようと試みてるんだけど……いかんせん噛み噛みだ。いやだって、自覚してるんなら、こんな否定に意味なんてないかもだし、なんか見抜かれてる様な気もする。マチョシスさんは自分の腕を見つめながら、僕のしどろもどろの言葉にこう言った。
「いいんですよ。私はこんな形ですから、怖がられて当然です。今日はやけに人が入ってきてくれてるんですけど、私を見るとみなさん怖がって出ていきます」
「…………」
なんと言えばいいのだろう。ものすっごくその光景が想像出来てしまう。てか目に浮かぶ。なるほど、ここに人がいないのは、きっと悪い噂が広まってるからなんだろう。
「あの……もしかして今まで来た人たちも、その……貴方と同じだったのでしょうか? 携帯を翳してた様に思うのですが?」
小さくなりきれない身体のまま、ぼそぼそとそんな事を呟くマチョシスさん。携帯を翳したまま教会に足を踏み入れようとする礼儀知らずな奴らはまあ……大抵同類かなと思う。
「多分……きっと一緒だと思います。今、このアキバ全体を使って大規模なイベントをやってるんですよ」
「イベントですか? アイドルとかが来てるんですか?」
「いや、そういうのじゃなくてですね、LROって言ってわかりますか? ようはゲームのイベントがリアルにまで出張してるんです」
僕はなんとか分かりやすく言えたと思う。マチョシスさんはLROとか言ってもわからなさそうな感じだから、ゲームと大きく括った訳だ。
だけどまだマチョシスさんはイマイチ理解してない――というかちょっとズレた感じの事を言う。
「ゲームですか? リアルなゲームが出張……と言うことは、秋葉原を使ったサバイバルゲーム? 都市型と言うのも良いですね。
私も仲間と月一でやってるのですが、どうしても森が多くなるので、都市型の纖滅戦は参加してみたいです」
そう言って何かを確認する様に腕を動かしだすマチョシスさん。何故だろう……その動作が完璧すぎるのか、僕にはホルスターから拳銃が抜かれてる様まで見える……気のせいだよね?
殺し屋か? シスターの格好した殺し屋なのかやっぱ?
「どうしました? えっと……」
「ス……スオウです」
しまった! 思わず名前を言ってしまった。殺しのリストに載るかもしれん。そんな訳ないけど……見えるんだもん銃が。
「スオウさんですね。私はシスターラオウです」
「ぶっ――す、素晴らしいお名前ですね……」
思わず吹き出しかけたじゃないか。何ラオウって何!? あだ名? 本名? まさにラオウだよ! 名は体を表してるよ!! ここまで名前がしっくり来た人を見るのは僕は初めてだ。
てか、腹がひっくり返りそうで危ない。油断したら下品な笑いが漏れてしまいそうだ。てか、もしかしてからかってたりは……無いな。
目の前のシスターラオウは僕の言葉にマジで照れてる。そしてちょっと恥ずかしげにモジモジしながら、こっちを見てくる。
「素晴らしいだなんて、私はあまり気に入ってないんです。父方が外国の方なので国籍は日本なのに、何故か横文字。昔はよくその事をからかわれたりもしてました」
それはちょっと違うんじゃないかな? とか思ったけど、やっぱり口には出さなかった。てかハーフなんだ。どうりで日本人離れした体格だと思った。
まあ日本人っていうか、人間離れしてる気もするけど、そこは考えない様にしておこう。そして僕がヒキツった笑いをしてる事に気づかず、ラオウさんは自分の事を語っていく。
「私に最初にサバゲーを教えてくれたのも父でした。幼い時私は父と共に様々な国を旅していたんです。父曰く『俺は金さえ貰えればどこにでも行き、正義の旗をそこに立てるだけさ』と言い、硝煙の漂う中を共に駆け抜けたものです」
神に祈る様に両手をあわせて思い出に浸ってるラオウさん。だけど僕は戦々恐々なんだけど……それはサバゲーと言う名に偽られた戦争ではなかろうか?
なんか親父傭兵っぽいし。正義の旗ってようは制圧したとかだろ? やばいよ、この人やっぱり住む世界が違うよ。よくこの日本に収まってるな。
シスター服では押さえきれない迫力は、きっと数々の戦場で戦い抜いて身に付いた、まさに戦士の証みたいな物なのかも……世の中ってまだまだ広いな。
「ふふ、すみません私の話ばかり。ついサバゲーで父の事を思い出した物で。それで参加登録はどこで済ませれば?」
そう言っててラオウさんは肩掛けタイプのホルスターを馴れた手つきでつけた。やる気満々だ! この人アキバに屍の山を築く気だよ! てかどっから肩掛けタイプのホルスターを出した? 隅に置いてあった観葉植物の鉢を片手で持ち上げると、そこからは警察官が持ってるのよりももっとゴツい拳銃が出てきたぞ。
何あれ何あれ? 銃には詳しくないからわからないけど、まさか本物って訳ないよね? てかどこに隠してるんだ?
この様子だと、壁がひっくり返って武器庫になってたりしそうだな。映画とかでそう言うの観た事あるぞ。僕は目を丸くして見てると、ちょっと照れくさそうに――
「あはっ、これは駄目ですね」
――とかしゃがれた声でお茶目に言った。いやいやいや、笑えないよ。これは駄目ってどういう事? まさかとは思うけど……いや思いたくないけど、なんかいけない想像が確定しちゃいそうだ。
(いや、落ち着け……ここは日本だ。銃なんてそうそう手に入る訳もない国だ。日本の技術を嘗めるな。きっとあれは精巧なレプリカ……であるに違いない。てかそうあってください)
僕は自分に必死に言い聞かせる。そして必死にいけない想像を追い払ってると、手元から呆れた様な声が聞こえてきた。
「てか、さっさと間違いを教えてあげなさいよ。そうしたら嫌な物は見なくてすむんじゃないかな☆」
なるほど。シクラの癖に良いこと言うぜ。確かにそもそもこの人がそんな物取り出す理由は無いんだ。僕はルンルン気分で装備を準備してるラオウさんに事実を伝える。
「あの、訂正しておきますけど、サバゲーはやってません。今アキバで行われてるイベントはLROって言うネットゲームの拡張イベントなんです。
だからそんな物騒な物は必要ないんです」
「サ……サバゲーでは無いんですか」
明らかに元気がなくなるマチョシスことラオウさん。てかどんだけ武器を持参する気だったんだって位に、いつのまにか周りには物騒な形の物が一杯。
全てきっとレプリカでエアガンとかのはずだ!
「LROというのは?」
不意にそんな事が聞こえた。僕は掻い摘んでLROの概要を話す。てか興味があるのかな?
「今日来た方々はそれをやってる人達ばかり何ですよね? それもアキバを埋め尽くす人数が集まってるとなれば、それは私たちのサバゲーの比じゃない人数です。
少し興味をそそられます」
大量に殺したいのか……一瞬そう思ったけど、まあそういう訳じゃないよね。ただみんなでワイワイ楽しみたいだけ……それなら確かにLROは良いだろう。
「LROは外見も自由に変えられますからね」
「本当ですか!? 私もフリフリの可愛い服を着れたりするのでしょうか!?」
もの凄い食いつきよう。やっぱり不満はあったんだ……流石中身は女だね。僕が「勿論」というと俄然興味が出てきたらしい。
質問があれやこれやと飛んでくる。だけどここで時間をとる訳にも行かないのでアドレス交換して、中を案内して貰う事に相成った。
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