美少女になったら人生イージーモードだと思ったけど案外そうでもありませんでした。

ファーストなサイコロ

AA 47

世界の終わり……そんな感じの光景が繰り広げられると言って過言ではない。なにせこの場所の戦闘は、この世界の強い種たちが集まって激戦を繰り広げる地獄とかしてるからだ。

 アクゼンが生み出した上位の種の複製たちが、その力……そしてその特性を使ってくるし、更にはこの世界にはいないような化け物をアクゼンは種を掛け合わせることで生み出してる。

 生物としての原型なんてどうでもいい……ただその力の混ざり合いによる特性の変化だけを求めての融合はおかしな反応を引き起こしてるのか……その肉体はグロテスクな見た目にだいたいなる。

 魔族たちは世界樹から引き出すマナによって、戦い続けてるが、敵が無限に生まれて、更には進化を続けるとなると……まずい。何かをそれこそアクゼンは狙ってる。その特性の組み合わせで、なにか強力な特性が出るのを待ってるのかもしれない。

 実際、上位に君臨してる種なんてのは命をいくつも持ってたり、空間を支配したり、確率を確定させたり、不可避の攻撃に、絶対に相手の攻撃を避けたり……理不尽しかない様な力をもってる。

 そこには矛盾があるわけだ。それそこ不可避の攻撃に、絶対回避とか矛盾してる。相対した時、それってどうなるの? って感じだ。さらにそれらの特性を組み合わせた時、どうなるのか……今のところ、アクゼンが組み合わせたらなんか下にぶれてる。

 適当に組み合わせてるからなのか……そもそもがコピー品で組み合わせても、特性は上ぶれすることは無いのかもしれない。

(油断はできないけど)

 絶対に上の方に確率がブレない……とは限らない。もしも不可避の攻撃と、絶対回避がうわぶれしたらもうどうなるのか想像も出来ないが……気づいたら死んでる? とかになるかもしれない。

(なにはともあれ!!)

 私はずっとアクゼンを狙ってる。さっきからここ一帯を埋め尽くす攻撃はずっとしてる。それをしないとそもそもがアクゼンの時間を操る力によって、こっちの負けがそもそもが確定してしまうからね。

 でも前みたいに今はこっちの攻撃が確定されたりはしない。攻撃を受ける奴らが大量にいるからだろう。それにコピー品たちはそもそもが攻撃を当たる事を恐れてなんてない。なら絶対回避の意味なんてないが……でもその絶対回避は勝手にこっちの攻撃が避けるから、そこには別の確率が生まれて、味方の魔族達も危なくなる。

 けどそれに当たるかもしれなくても、これをやめることはできない。なにせ未来を確定させる事に比べたら、それは些細な事だからだ。

 私は常にアクゼンを狙って動いてるが、攻撃もこっちの動きも、アクゼンにおいつかない。背後を取って、攻撃をあてる……それこそ胸を貫いたとしても、なんか次の瞬間には身代わりに変わってたりする。

 確実にアクゼンに攻撃を当てるには、未来を確定させないと難しいらしい。

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