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「今はいつ？　　私はどのくらい眠ってた？　ヘビとかグルダフとか，ハゲは？」

　私は目を開けて、ガバッと起きて周囲を確認しつつそういった。確認した限りでは、私が眠ってた寝室はなにも変わりがない。私の周りにいるヌイグルミたちヌーデリア達は喜んでくれてるのか、ワイワイしてる。そして私の身辺警護のロイヤルガードの面々であるヌーディケイド達も見える。これだけみても、あの時……あの時代で間違いはないとわかる。けどまだまだ不安では有るんだよね。

「ラーゼ！！」

　そう言っていきなり抱きしめられた。それが誰かとおもったらどうやらキララだった。まさかこいつが一番最初に私に抱きつくとは……案外意外だった。

「ラーゼ様良かった！」

「本当に！」

「「ラーゼ様ああああ！！」」

　それから四人の女の子……プリムローズの面々が抱きついてくる。私は皆をなるべくなでながら「ごめんね」とか言って謝るよ。起きたばかりだからなんか頭がぼうっと……いや冴えてた頭が逆になんかどんどんと靄がかかっていくような気がする。私はそんな中、皆の顔をしっかりと観てそして再びこういった。

「あの時はごめんなさい。でも今度は大丈夫だから」

「「「ラーゼ様？」」」

　私の言葉が届いた比較的年長組の子たちが私が全てを理解してるようなことを言うのが不思議って感じだね。でもそれもここまでだよ。

（ちゃんと望んだ時代を復活できたようだね。後は任せたよ）

　そう言って私は私へと全てを引き継ぐよ。

「あれ？　皆どうしたの？」

「え？　ラーゼ今……」

「ん？」

「今の状況……分かってる？」

　なんか代表してキララが言ってくる。でも侮ってもらったら困る。私だって一応エデンの盟主という自覚はあるからね。そしてそこに済む沢山の種族を抱えてるという自覚だってある。そういうわけだから、今の状況を伝えてあげる。

「今は世界の覇権を賭けた決戦の最中でしょう？　ラジエル達は逃したけど、向こうも王の剣はなくしてるし、こっちが有利。アクトパラスとゼンマイが問題だけど、やりようはあるわ。優勢なのはこっちよ」

「忘れてるわけじゃないようね」

「当然！」

　私はフフンと胸をはる。でもなんか大切なことを忘れてしまった感覚はある。だから私は魂の回廊で繋がってるゼルへと聞くよ。

（なんか違和感があるのは確かなんだよ。なにかわかるゼル？）

（違和感はない。だが、お前の体が心配だ。貴様は一週間眠ってたぞ）

（え？）

　衝撃の事実を聞かされて私は固まった。そしてその時、ドタバタと言う足音とともに、沢山の人達が私の部屋へと集まってきた。なるほど、たしかにいつものルーティンにしては皆大げさだねこれ。ただ寝て起きたってわけじゃなさそうだ。