美少女になったら人生イージーモードだと思ったけど案外そうでもありませんでした。

ファーストなサイコロ

H533

一体何が傾いてたのか……それを知りたいわけだけど、ズラララバライトはやっぱり感覚でしか無いのかもしれない。確かにその傾きの匂いって奴はわかるようになってきたよ。ズラララバライトの過去の記憶を通して、それを何度も嗅ぐことになってるからね。

 匂いを覚えてきたのかもしれない。けどこの器官は私にはないと思う。私と言うか? ドラゴンにしか無い器官で判断してるよね。今は私の全ての感覚はズラララバライトに引っ張られてる。だからこの傾く匂いって奴を感じれてるが元の肉体ではきっと無理だ。

 だから別の何かを見つけたいと思ってるんだけど……ね。こうやって覗いていると、案外ズラララバライトはその世界の人々と交流をもってる。時々、ズラララバライトを崇めるような文明とかも出来るしね。

 そしてそこには必ずといって良いほどに竜の巫女……とよばれる存在が現れる。もちろんその巫女の役割はズラララバライトと意思を通わせるのが役目の存在だ。時々、ズラララバライトは人助けというか、国助けみたいなことをやるんだよね。

 それにもこいつなりの理由がある。なんか変な匂いがするのだ。てかドラゴンは全てを匂いで判断してるんでは無いか疑惑が私の中では出来つつある。こいつらの嗅覚が超感覚過ぎる。ドラゴンの感覚器官を再現できたら、私の星々もとても発展するかもしれない。まあけど、文明の発展と星の発展はなんか違うみたいだけど……

 それに魔術的にドラゴンの器官を再現するってね……いったいどうしたら? よくわからない。

「龍神様……どうかこの身を受け入れください」

 そんな事を言ってくる竜の巫女の一人。実際そんなのを人は立てるが、ズラララバライトは関心もってない。人間とはアホだな……くらいにしか思ってない。だから竜の巫女とかいう立場に何の意味も無い。だからこの人もパクッと食べられてしまったよ。かわいい子だったのにね。もったいない。そしてそのまま国ごと滅ぼすみたいな……悪役ムーブをズラララバライトをは一杯やってる。

 ズラララバライトにとってはその星に生きる者達は自分のエネルギーであって、生き物では無いのかもしれない。少しでも変な感じの物は迷わず焼却滅却して行くことで、効率的なエネルギーの回転を実現してるような? そんな気がする。

 

 時々物語とかで、圧倒的な竜とそれこそ竜の巫女とかいう立場的な人との恋物語とかあるけど、あれは夢物語でしか無いね。だってズラララバライトにはその要素が全く見えない。どうみても星に生きる生命体と、宇宙に生きる生命体であるドラゴンとは越えられない壁があるんだ。

 つまりズラララバライトは童貞だって事だね。

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