美少女になったら人生イージーモードだと思ったけど案外そうでもありませんでした。
H389
「むむむ、向こうも本気……な訳ないか」
私はアンティケイドを一体とヌーディケイド達を十数体送って最初に襲ってきたアクトパラスの足の対応をしてた。まあただ戦力を動かして戦いを見てるだけ何だけどね。一応その場に居るかのように感じてるのは、私がアンティケイドの中に入ってるからだ。精神をね。
本体は勿論安全なところに居る。いや……こうなった以上、このエデンに安全な場所なんてのはもう無いのかもしれない。ここで押し返せれば良いけど……なにせ相手はこの星……だけじゃなく更にもっともっと別の星までを支配してる奴だ。
それなのにこっちの戦力ときたら千もないんだよ? はっきり言って勝ち目がない。ただ希望があるとすれば、これはアクトパラスの意思ではなくて、ただこの星に残った脚が勝手にやってること……もしくはただのちょっとした暴走とかであれば良いと思ってる。
それならばこの脚を退ければ、なんとかなりそうじゃん。でも……
(それってこっちに都合の良い解釈でしかないんだよね……)
こういうときってさ、大抵自分の想像する何倍も悪いことが起きてる――とか思った方が絶対に良い。これまでの経験で私はそれを知ってる。
(でも知ってることと、願いたい事って違うんだよね。人間って大体自分の都合の良いことを信じたい物だし……)
それは私だってそうだ。この世界は私の都合の良い世界であってほしい。何もしなくても勝手に持ち上げてくれて、神様がいつだって私に力を貸してくれて、出会う女の子達は次々に私に惚れていくような……そんな世界であってほしい。
私にイージーモードであってほしい。でもね……そうじゃないって知ってる。それはエデンを手に入れて……というか、領地とかを手に入れてからはなかなかに都合良く進んでたとは思う。けどそれまではかなり苦労したし、私が持ってた物、全てリセットされたわけだからね。全然私にイージーじゃないよこの世界。
「ここは放棄した方が良いかもね」
ヌーディケイド達は頑張ってくれてるが、ただのアクトパラスの足に押されてる。てか……向こうは世界から無尽蔵にエネルギーを得られるってのがね……反則である。だって吹っ飛ばしてもどうしても簡単に復活するんだもん。
どうにか考えないとこれはもしかしたら今日という日で終わるかも……明日を拝むことは永遠に出来なくなるという可能性も……そんなことを思ってるとドカドカとシェルターたたいてたアクトパラスの足がとうとうシェルターをへこませた。そこに脚を更に突っ込んで亀裂を押し広げようとしてる。
「ちょ、先に入るのは勘弁だよ」
そう思ってアンティケイドの体で動こうとしたとき、銃声が響いて弾丸がシェルターに押し寄せてた脚を貫いた。でも当然、止まるわけ無くて、大きくなった亀裂から更に先の空間へと入ってく。
「ああもう!」
私は意味が無いシェルターを開けてそこに居る奴を見た。やっぱりだけど、ラリアだった。
私はアンティケイドを一体とヌーディケイド達を十数体送って最初に襲ってきたアクトパラスの足の対応をしてた。まあただ戦力を動かして戦いを見てるだけ何だけどね。一応その場に居るかのように感じてるのは、私がアンティケイドの中に入ってるからだ。精神をね。
本体は勿論安全なところに居る。いや……こうなった以上、このエデンに安全な場所なんてのはもう無いのかもしれない。ここで押し返せれば良いけど……なにせ相手はこの星……だけじゃなく更にもっともっと別の星までを支配してる奴だ。
それなのにこっちの戦力ときたら千もないんだよ? はっきり言って勝ち目がない。ただ希望があるとすれば、これはアクトパラスの意思ではなくて、ただこの星に残った脚が勝手にやってること……もしくはただのちょっとした暴走とかであれば良いと思ってる。
それならばこの脚を退ければ、なんとかなりそうじゃん。でも……
(それってこっちに都合の良い解釈でしかないんだよね……)
こういうときってさ、大抵自分の想像する何倍も悪いことが起きてる――とか思った方が絶対に良い。これまでの経験で私はそれを知ってる。
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それは私だってそうだ。この世界は私の都合の良い世界であってほしい。何もしなくても勝手に持ち上げてくれて、神様がいつだって私に力を貸してくれて、出会う女の子達は次々に私に惚れていくような……そんな世界であってほしい。
私にイージーモードであってほしい。でもね……そうじゃないって知ってる。それはエデンを手に入れて……というか、領地とかを手に入れてからはなかなかに都合良く進んでたとは思う。けどそれまではかなり苦労したし、私が持ってた物、全てリセットされたわけだからね。全然私にイージーじゃないよこの世界。
「ここは放棄した方が良いかもね」
ヌーディケイド達は頑張ってくれてるが、ただのアクトパラスの足に押されてる。てか……向こうは世界から無尽蔵にエネルギーを得られるってのがね……反則である。だって吹っ飛ばしてもどうしても簡単に復活するんだもん。
どうにか考えないとこれはもしかしたら今日という日で終わるかも……明日を拝むことは永遠に出来なくなるという可能性も……そんなことを思ってるとドカドカとシェルターたたいてたアクトパラスの足がとうとうシェルターをへこませた。そこに脚を更に突っ込んで亀裂を押し広げようとしてる。
「ちょ、先に入るのは勘弁だよ」
そう思ってアンティケイドの体で動こうとしたとき、銃声が響いて弾丸がシェルターに押し寄せてた脚を貫いた。でも当然、止まるわけ無くて、大きくなった亀裂から更に先の空間へと入ってく。
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