美少女になったら人生イージーモードだと思ったけど案外そうでもありませんでした。

ファーストなサイコロ

H355

「さて、どうしようか……」

 これから私はどうしたらいいのたろう? この星に何も居なくなったのだとしたら、こんな星にいる意味ない。私は一人寂しく野性的な生活なんてしたくないよ。私は悠々自適に快適な生活を送りたいのだ。それにちやほやされたいしね。
 だからこの星がもうだめなら……いる意味ってないかなって思ってる。まあどうやってこの星を脱出するかなんてわかんないんだけど……いや、エデンをくまなく探せばもしかして……

「よし、エデンよ私に有益な情報をよこしなさい」

 全ての情報――とかいったら私の頭がパンクしちゃうからね。だから有益な情報なのだ。エデンは賢いからね。私が必要な情報をくれることだろう。

「んん? ここでコールドスリープしてる人が居るの?」

 なんと言うことだろうか。どうやらヘビ達が負けて、この世界をアクトパラスとゼンマイが掌握したが、残った人々は居るみたいだ。てかそっか、流石に全員で最後の戦いに行ったわけじゃないよね。子供だって居ただろうしね。

「まあそれは後で確認しようかな。他には……」

 どうやらエデンは地上だけじゃなく、宇宙の方も観測してたらしい。それによると、何やら新しい星がおおきくなってるらしい。それによると、別の星を取込んでるとか。

 ここから百六十万光年くらいと遠いらしい。うん……それがアクトパラスとゼンマイの星なのかな? どうやらこの星からの距離はそれだけあるけど、出現したのは多分この星での決着がついた時みたいだから、そうであろうってことらしい。
 それだけ離れててこの星に影響を残してるのは、やっぱり世界樹のおかげなのだろうか? なにせ過去に勝った種達はこの星とは離れたと同時にこの星への影響力は無くしてたはずだ。

 でもどうやらアクトパラスとゼンマイは違う。この星にいないのこの星を支配してる。流石にここまではあの足とか出てこないみたいだけど……地上はきっと奴が支配してるだろう。

「エデンを宇宙船とかにできないかな? ここでなら暮らしていけるし、他の星に行っても自分達の土地があるから、別の星の先の住民にめいわくかけないかもしれない」

 それなら侵略じゃないよね。ここはアクトパラスとゼンマイが五月蠅いからね。色々と名残惜しい気もするけど……既に完全にアクトパラスとゼンマイに支配されてるのなら、取り返すの大変だし、それをやる価値があるかって言われると……ね。ないよね。
 何もない場所に興味なんて正直無い。私はね……一人で何かを作っていくなんてことはしたくないのだ。

「まあとりあえず寂しいし、コールドスリープしてる人達を見に行こうかな?」

 可愛い子が居れば良いなって私は期待してる。

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