美少女になったら人生イージーモードだと思ったけど案外そうでもありませんでした。
H352
私はエデンの中枢のキューブに触れてその記録を読み取る。頭に入ってくる大量の情報、そして私が眠った後の歴史を知った。
「これは……」
まあはっきり言ってなかなかに悲惨な歴史だった。私は思わず膝をついてその場に女の子座りしてしまった。
どうやらあの後、凄くドタバタしたらしい。私が倒れてから、自室に運び込まれて、それからはいろんな医者とか、ミリアとかなんか色々ときてた。いろんな種族にも見せてみたい。
でも私があんなことになって、どうやらミリアだけでは世界樹を支えることが出来なくなったらしく、クリスタルウッドは徐々に枯れ始めた。それに比例して世界の別の場所に世界樹が出来た。それに養分を取られていって、ゼルの力を持ってないミリアは当然、クリスタルウッドとともにその力をよわらせていったみいた。
けどそれを悟らせずに、このままでは魔族も人種もオウラムと、そして世界樹を得たアクトパラスとゼンマイに飲み込まれると思ったのだろう。力がなくなる前に魔族全部で特攻してた。
実際の所、人種とか魔族とかおもってたのかはわかんないけど……たぶん一番はカタヤの為だったんだろう。大好きなお兄ちゃんのためにその命で時間を作ったんだ。
ミリアはかなりオウラムの中心的な奴らを殺したみたいだけど、最後はラジエルの奴の王の剣に敗れたみたい。あの剣には世界樹の力がなんか無駄っぽかったからね。純度的にいうと、私がゼルの力とクリスタルウッドの力を半分ずつ内包してるとしたら、ミリアはちょっとは私の力を内包してるが98パーセントくらいは世界樹の力だ。となると……王の剣はミリアにとっての天敵……いや魔王にとっての弱点と言って良い代物だった。
そして魔王が倒れれば、魔族も倒れる。魔族が倒れたら前線は人種が守るしかない。でもアンティカにだって限りはある。クリスタルウッドによって人種の土地は潤ってた。でもクリスタルウッドが力をなくしていくと当然に元の不毛の大地に戻り始めてて、どうやらアナハイムとかで戦い続けることは厳しくなっていったみたい。
元の旧王都に戻ったが、別にそこだってましなだけで、肥沃な土地ではない。沢山の人々を食べさせていくのは厳しかったみたい。一応エデンはまだあったからそこで生産した簡易的な食料で頑張ってたみたいだけど、どんどんと士気が落ちていくのは止められなかったみたい。それに私が眠ったことでエデンも全ての機能を使えてたわけじゃない。
私がいないと動かせない部分ってのはあって、そのせいで色々と弊害も出てたみたいだ。そしていつしか人種の土地は旧王都周辺だけになって、最後の戦いには消耗したカタヤたちではどうしようもなかったみたい。
カタヤは最後に女や子供や重要な人たちをエデンに移して離脱させて最後の戦いに赴いて……そして。まあ想像通りだよね。つまりは三つ巴の戦いからまずは此方の陣営が脱落した。
一応エデンに移った人たちは生き残ったみたいだけど……それからはどうなったのかというと、どうやらラジエルの奴がこの星を納めたみたいだ。アクトパラスとゼンマイはこの世界を去ったらしい。新しい星にいった。それからはラジエルの天下だ。
うさぎっ子と子をなしてた。けどそれだけじゃなくいっぱいの奥さんがいた。でもどうやらそんな幸せは長く続かなかったみたいだ。なぜならアクトパラスとゼンマイはべつにこの世界を捨てたわけじゃなかったから。思い出してほしい、この世界の新たな世界樹を作ったのはアクトパラスとゼンマイだ。どうやらこの世界に新たに作った世界樹が与えられた世界との扉になってたらしい。
世界樹を掌握してるアクトパラスとゼンマイは世界樹を通してこの世界の力を自分達に与えられた世界へと流してた。そしてきっともう十分という所まで来たんだろう。上手く新たな種を増やせたとか……他のどこも成功してなかった新たな星での繁殖とかを成功させたのか、その兵士達を使って侵略に乗り出した。
勿論ラジエル達は対抗した。けど、世界樹が押さえられてるのが痛すぎた。更に最初に殺されたのがセーファなのも……ね。セーファだけがこの世界の源泉の一つをアクトパラスやゼンマイ以外で掌握してた唯一の存在だった。
その存在がいなくなったら、世界はもう向こうに取られたのと同じだ。大地はラジエル達の真下から裂けて都市を崩壊させたりするのも簡単な物。為す術もなく数を減らしていくオウラム軍。しまいには世界樹を切るという事になってラジエルの奴が王の剣を持ちだした。
けどそこに現れたのはアクトパラス本人。二つの世界の力を内包したアクトパラスに勝てるわけはなく、ラジエルは殺されて王の剣もなくなった。そして世界はアクトパラスの物へ……なると思ったときにエデンで生き残ってた人種やヘビとかが動いた。最後の抵抗だったのだろう。
勝算があったかは不明だけど……でもここで動くしかなかったってのもある。まあけど世界を見てわかるようにそれも無駄になったらしい。でもどうやらあのアクトパラスに一撃を与えたみたい。そしてこの世界から世界樹を無くして、世界は長い眠りについた。
「つまり……この世界にはほんとうに私しかいないって事?」
ちょっと絶望しそうなんですけど……
「これは……」
まあはっきり言ってなかなかに悲惨な歴史だった。私は思わず膝をついてその場に女の子座りしてしまった。
どうやらあの後、凄くドタバタしたらしい。私が倒れてから、自室に運び込まれて、それからはいろんな医者とか、ミリアとかなんか色々ときてた。いろんな種族にも見せてみたい。
でも私があんなことになって、どうやらミリアだけでは世界樹を支えることが出来なくなったらしく、クリスタルウッドは徐々に枯れ始めた。それに比例して世界の別の場所に世界樹が出来た。それに養分を取られていって、ゼルの力を持ってないミリアは当然、クリスタルウッドとともにその力をよわらせていったみいた。
けどそれを悟らせずに、このままでは魔族も人種もオウラムと、そして世界樹を得たアクトパラスとゼンマイに飲み込まれると思ったのだろう。力がなくなる前に魔族全部で特攻してた。
実際の所、人種とか魔族とかおもってたのかはわかんないけど……たぶん一番はカタヤの為だったんだろう。大好きなお兄ちゃんのためにその命で時間を作ったんだ。
ミリアはかなりオウラムの中心的な奴らを殺したみたいだけど、最後はラジエルの奴の王の剣に敗れたみたい。あの剣には世界樹の力がなんか無駄っぽかったからね。純度的にいうと、私がゼルの力とクリスタルウッドの力を半分ずつ内包してるとしたら、ミリアはちょっとは私の力を内包してるが98パーセントくらいは世界樹の力だ。となると……王の剣はミリアにとっての天敵……いや魔王にとっての弱点と言って良い代物だった。
そして魔王が倒れれば、魔族も倒れる。魔族が倒れたら前線は人種が守るしかない。でもアンティカにだって限りはある。クリスタルウッドによって人種の土地は潤ってた。でもクリスタルウッドが力をなくしていくと当然に元の不毛の大地に戻り始めてて、どうやらアナハイムとかで戦い続けることは厳しくなっていったみたい。
元の旧王都に戻ったが、別にそこだってましなだけで、肥沃な土地ではない。沢山の人々を食べさせていくのは厳しかったみたい。一応エデンはまだあったからそこで生産した簡易的な食料で頑張ってたみたいだけど、どんどんと士気が落ちていくのは止められなかったみたい。それに私が眠ったことでエデンも全ての機能を使えてたわけじゃない。
私がいないと動かせない部分ってのはあって、そのせいで色々と弊害も出てたみたいだ。そしていつしか人種の土地は旧王都周辺だけになって、最後の戦いには消耗したカタヤたちではどうしようもなかったみたい。
カタヤは最後に女や子供や重要な人たちをエデンに移して離脱させて最後の戦いに赴いて……そして。まあ想像通りだよね。つまりは三つ巴の戦いからまずは此方の陣営が脱落した。
一応エデンに移った人たちは生き残ったみたいだけど……それからはどうなったのかというと、どうやらラジエルの奴がこの星を納めたみたいだ。アクトパラスとゼンマイはこの世界を去ったらしい。新しい星にいった。それからはラジエルの天下だ。
うさぎっ子と子をなしてた。けどそれだけじゃなくいっぱいの奥さんがいた。でもどうやらそんな幸せは長く続かなかったみたいだ。なぜならアクトパラスとゼンマイはべつにこの世界を捨てたわけじゃなかったから。思い出してほしい、この世界の新たな世界樹を作ったのはアクトパラスとゼンマイだ。どうやらこの世界に新たに作った世界樹が与えられた世界との扉になってたらしい。
世界樹を掌握してるアクトパラスとゼンマイは世界樹を通してこの世界の力を自分達に与えられた世界へと流してた。そしてきっともう十分という所まで来たんだろう。上手く新たな種を増やせたとか……他のどこも成功してなかった新たな星での繁殖とかを成功させたのか、その兵士達を使って侵略に乗り出した。
勿論ラジエル達は対抗した。けど、世界樹が押さえられてるのが痛すぎた。更に最初に殺されたのがセーファなのも……ね。セーファだけがこの世界の源泉の一つをアクトパラスやゼンマイ以外で掌握してた唯一の存在だった。
その存在がいなくなったら、世界はもう向こうに取られたのと同じだ。大地はラジエル達の真下から裂けて都市を崩壊させたりするのも簡単な物。為す術もなく数を減らしていくオウラム軍。しまいには世界樹を切るという事になってラジエルの奴が王の剣を持ちだした。
けどそこに現れたのはアクトパラス本人。二つの世界の力を内包したアクトパラスに勝てるわけはなく、ラジエルは殺されて王の剣もなくなった。そして世界はアクトパラスの物へ……なると思ったときにエデンで生き残ってた人種やヘビとかが動いた。最後の抵抗だったのだろう。
勝算があったかは不明だけど……でもここで動くしかなかったってのもある。まあけど世界を見てわかるようにそれも無駄になったらしい。でもどうやらあのアクトパラスに一撃を与えたみたい。そしてこの世界から世界樹を無くして、世界は長い眠りについた。
「つまり……この世界にはほんとうに私しかいないって事?」
ちょっと絶望しそうなんですけど……
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