美少女になったら人生イージーモードだと思ったけど案外そうでもありませんでした。
H262
「はいはいラーゼ様! 私が一番目立てる事を色々と考えてきました!」
食事も終盤でデザートを頬張ってると、シシが挙手してそんなことを言ってきた。相変わらず自分が目立つことにためらいがない奴だ。うん、嫌いじゃないよその姿勢。アイドルはそのくらい貪欲じゃないとね。賑やかしは必要だよね。
「いいね、聞いてあげる」
「はい! 私ソロ曲が欲しいです! それとダンスのフォーメーションとか色々と考えてきたんです!」
「ソロはあるでしょ?」
「新曲ですよ~、そろそろ新しいのがあってもよくないですかぁ?」
そういって猫なで声になるシシ。私にそういうのは通用しないってわかってるでしょ? まあ確かに新曲は盛り上がるよね。シシは新曲を自分だけ披露して、人気を高めようって魂胆だろう。そして新しいフォーメーションって奴は常に自分中心だった。
「私がいるときは私を立ててくれるんだね」
「それはもちろんですラーゼ様」
「でも四人の時にシシだけ真ん中ってバランス悪くない?」
「私の圧倒的な存在感なら問題ないかと」
自信が地の底からあふれ出てるね。私はミラを見る。リーダーは彼女だしね。私がいないときは彼女がプリムローズをまとめてるのだ。
「シシ、存在感でいうなら、私たちは同等だ。誰かが突出してるなんてない。だからその案ではだめだ」
「ええー、でも一番存在感無いのはミラ姉だよ?」
「なっ!?」
気にしてるだろうに言ってあげちゃダメでしょ。ミラは頑張ってるよ。その真面目さが好きってたくさんの人に言われてるじゃん。プリムローズが私がいなくてもやっていけてるのはミラの頑張りあってこそだよ。
シシはこの通り、自分の事しか考えてないし、フィリーはそういう事を積極的にするタイプじゃない。どっちかというと暗躍しておいしいところ持っていくタイプだ。コランは?だしね。天性のアイドルしてるが、だからこそ裏方的なことは全くわかってない。
それにみんなコランには甘いし。求めてないからね。だからいつも貧乏くじを引くのはミラの役目になってしまう。彼女は必死にプリムローズのバランスをとってて、さらにはスタッフとかとの仲介役も果たしてる。一応マネージャーである犬が三匹いるけど……男だから介入できないところはあるだろうからね。
「シシ、そんな事を言っちゃだめですよ。私はミラの頑張りは評価してるから、そうね、ソロの新曲はミラに送ろうかな? あとはプリムローズの新曲があればいいでしょ」
「ええー! そんなのないですよラーゼ様!!」
まあまあ落ち着きなさいシシ。これは普段頑張ってるミラへのご褒美なのだよ。良い支配者は部下への労いも忘れないのだよ。男なんてちょっと私が微笑んだり、最悪寝たら思いのままだけど、女の子はそうもいかないじゃん。まあ実際、私の場合は女であっても寝ても効果的だけどさ。
やっぱりアイドルとして、ミラにご褒美あってもいいかなって思った。
「シシは新曲の振り付けでもやってなさい」
「それって……私が目立ってもいいんですか?」
「できるものならね」
「任せてください!! 衣装もお願いします!!」
「いいの? まあ任せるといっても、案を出させるくらいだけど……それでいいなら、オーディションに参加していいよ」
「はい! 大好きですラーゼ様」
かわいい子に大好き言われると気分がいいね。するとコランも「私も好き……です」といってくれる。フィリーも「お慕いもうしてます~」と眠そうな声で言ってくれた。
うんうん、楽しい食事ができて、私は満足だよ。
食事も終盤でデザートを頬張ってると、シシが挙手してそんなことを言ってきた。相変わらず自分が目立つことにためらいがない奴だ。うん、嫌いじゃないよその姿勢。アイドルはそのくらい貪欲じゃないとね。賑やかしは必要だよね。
「いいね、聞いてあげる」
「はい! 私ソロ曲が欲しいです! それとダンスのフォーメーションとか色々と考えてきたんです!」
「ソロはあるでしょ?」
「新曲ですよ~、そろそろ新しいのがあってもよくないですかぁ?」
そういって猫なで声になるシシ。私にそういうのは通用しないってわかってるでしょ? まあ確かに新曲は盛り上がるよね。シシは新曲を自分だけ披露して、人気を高めようって魂胆だろう。そして新しいフォーメーションって奴は常に自分中心だった。
「私がいるときは私を立ててくれるんだね」
「それはもちろんですラーゼ様」
「でも四人の時にシシだけ真ん中ってバランス悪くない?」
「私の圧倒的な存在感なら問題ないかと」
自信が地の底からあふれ出てるね。私はミラを見る。リーダーは彼女だしね。私がいないときは彼女がプリムローズをまとめてるのだ。
「シシ、存在感でいうなら、私たちは同等だ。誰かが突出してるなんてない。だからその案ではだめだ」
「ええー、でも一番存在感無いのはミラ姉だよ?」
「なっ!?」
気にしてるだろうに言ってあげちゃダメでしょ。ミラは頑張ってるよ。その真面目さが好きってたくさんの人に言われてるじゃん。プリムローズが私がいなくてもやっていけてるのはミラの頑張りあってこそだよ。
シシはこの通り、自分の事しか考えてないし、フィリーはそういう事を積極的にするタイプじゃない。どっちかというと暗躍しておいしいところ持っていくタイプだ。コランは?だしね。天性のアイドルしてるが、だからこそ裏方的なことは全くわかってない。
それにみんなコランには甘いし。求めてないからね。だからいつも貧乏くじを引くのはミラの役目になってしまう。彼女は必死にプリムローズのバランスをとってて、さらにはスタッフとかとの仲介役も果たしてる。一応マネージャーである犬が三匹いるけど……男だから介入できないところはあるだろうからね。
「シシ、そんな事を言っちゃだめですよ。私はミラの頑張りは評価してるから、そうね、ソロの新曲はミラに送ろうかな? あとはプリムローズの新曲があればいいでしょ」
「ええー! そんなのないですよラーゼ様!!」
まあまあ落ち着きなさいシシ。これは普段頑張ってるミラへのご褒美なのだよ。良い支配者は部下への労いも忘れないのだよ。男なんてちょっと私が微笑んだり、最悪寝たら思いのままだけど、女の子はそうもいかないじゃん。まあ実際、私の場合は女であっても寝ても効果的だけどさ。
やっぱりアイドルとして、ミラにご褒美あってもいいかなって思った。
「シシは新曲の振り付けでもやってなさい」
「それって……私が目立ってもいいんですか?」
「できるものならね」
「任せてください!! 衣装もお願いします!!」
「いいの? まあ任せるといっても、案を出させるくらいだけど……それでいいなら、オーディションに参加していいよ」
「はい! 大好きですラーゼ様」
かわいい子に大好き言われると気分がいいね。するとコランも「私も好き……です」といってくれる。フィリーも「お慕いもうしてます~」と眠そうな声で言ってくれた。
うんうん、楽しい食事ができて、私は満足だよ。
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