美少女になったら人生イージーモードだと思ったけど案外そうでもありませんでした。
H221
私は建物の中に入った。
「ふう……」
これで視線から外れたからなんかちょっと息を吐いた。なかなかに綺麗な……綺麗な……うん?
(戦闘でもあったのかな?)
建物のつくりは見る限り綺麗だ。けど、中には戦闘の跡が見える。血糊や破壊跡とかね。修復する暇もなかったとなると、これは第666部隊との戦闘の後だろうか? この建物はほとんどがマグマにかかる橋が大部分みたいだけど……
「服ないかな?」
流石にずっと裸だからね。実際いつ限界を迎えてもおかしくないんだけどね。さっきちょっと漏らしたじゃん? マナを。それが結構まずかった。あれって例えると、ダムに小さな穴が開いてしまったみたいなものだ。
そうなると、水圧でそこから一気に崩壊が進んでいくじゃん。今私はその状態だ。まだ大丈夫だけど……一度穴をあけたせいでそこはもう修復不可能。崩壊は既に始まってる。だからさっさとアクトパラスやゼンマイまで辿りつきたいところではある。
でも裸で現れるってどうよ? なんかアホみたいじゃん。だから入ってすぐの部屋で何かないかを探る。せめてマントとかだけでもいいよ。
(変態みたいだけど……私ならありでしょ)
私は基本何でも似合う。私という存在が最高にオシャレだからね。まあアンティケイドに入ってるから今は最高かと言われると疑問だが、それでも上の方に位置してるから。
がさごそと戸棚をあさってると、何やら服を見つけた。なんか特徴的な奴だ。結構大胆で、赤いビキニとパレオみたいなの。さらに冠もあってそれは炎を模してる。てか基本赤をイメージして作られてるようなこれって……なんかこの山をあがめるための物の様な……オウラムも必死に一枚岩になろうと色々と施策をしてたのかもしれない。
これはその一環では? 私はとりあえずそれに身を包む。なかなかにかわいい衣装ではあった。
まるで炎がたぎるようなデザインをしてるそれは露出もそれなりに高いが、まあ私なら着こなさないなんてことはない。案外ぴっちり目に作られてたから、長さとかもどうにかなった。いや、パレオ的なものは前は短くて後ろが長くなってるけど、それがちょっと地面にあたってるね。
でもこのくらいならいいだろう。腕の輪っかからも透き通るような赤い布が背中部分へと伸びてるから、腕を広げると、何やら炎がたぎってるように見えるかもしれない。
足元は金色のサンダルで、わずかにヒールがある。そして白いタイツに赤いグラデーションが施されてた。
「さて、これで山に入る準備も万全だね」
私はそう言って堂々と橋を渡って山側へと出た。その瞬間、ドッカーンと山が噴火した。
「祝福してくれてるのかな?」
そんなふうに呑気に私は考えた。
「ふう……」
これで視線から外れたからなんかちょっと息を吐いた。なかなかに綺麗な……綺麗な……うん?
(戦闘でもあったのかな?)
建物のつくりは見る限り綺麗だ。けど、中には戦闘の跡が見える。血糊や破壊跡とかね。修復する暇もなかったとなると、これは第666部隊との戦闘の後だろうか? この建物はほとんどがマグマにかかる橋が大部分みたいだけど……
「服ないかな?」
流石にずっと裸だからね。実際いつ限界を迎えてもおかしくないんだけどね。さっきちょっと漏らしたじゃん? マナを。それが結構まずかった。あれって例えると、ダムに小さな穴が開いてしまったみたいなものだ。
そうなると、水圧でそこから一気に崩壊が進んでいくじゃん。今私はその状態だ。まだ大丈夫だけど……一度穴をあけたせいでそこはもう修復不可能。崩壊は既に始まってる。だからさっさとアクトパラスやゼンマイまで辿りつきたいところではある。
でも裸で現れるってどうよ? なんかアホみたいじゃん。だから入ってすぐの部屋で何かないかを探る。せめてマントとかだけでもいいよ。
(変態みたいだけど……私ならありでしょ)
私は基本何でも似合う。私という存在が最高にオシャレだからね。まあアンティケイドに入ってるから今は最高かと言われると疑問だが、それでも上の方に位置してるから。
がさごそと戸棚をあさってると、何やら服を見つけた。なんか特徴的な奴だ。結構大胆で、赤いビキニとパレオみたいなの。さらに冠もあってそれは炎を模してる。てか基本赤をイメージして作られてるようなこれって……なんかこの山をあがめるための物の様な……オウラムも必死に一枚岩になろうと色々と施策をしてたのかもしれない。
これはその一環では? 私はとりあえずそれに身を包む。なかなかにかわいい衣装ではあった。
まるで炎がたぎるようなデザインをしてるそれは露出もそれなりに高いが、まあ私なら着こなさないなんてことはない。案外ぴっちり目に作られてたから、長さとかもどうにかなった。いや、パレオ的なものは前は短くて後ろが長くなってるけど、それがちょっと地面にあたってるね。
でもこのくらいならいいだろう。腕の輪っかからも透き通るような赤い布が背中部分へと伸びてるから、腕を広げると、何やら炎がたぎってるように見えるかもしれない。
足元は金色のサンダルで、わずかにヒールがある。そして白いタイツに赤いグラデーションが施されてた。
「さて、これで山に入る準備も万全だね」
私はそう言って堂々と橋を渡って山側へと出た。その瞬間、ドッカーンと山が噴火した。
「祝福してくれてるのかな?」
そんなふうに呑気に私は考えた。
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