美少女になったら人生イージーモードだと思ったけど案外そうでもありませんでした。
H81
「うんうん……いい感じだね」
私はスライムを打ち砕いた方の手をグッパッとして感覚を確かめる。本物の体なら、今のでもちょっとしたガタが来てもおかしくないが、アンティケイドは流石に頑丈だ。まあ本当の体では弁が難しいからね。アンティケイドの体なら、最初から上限がある分、制御しやすいってのがある。私自身の体だと、幾らでも力を引き出すことが出来るからね。
それは実際とんでもないことなんだけど、あの体は基本人種に沿ってるからね。人種の体ではない筈なんだけど、人種に限りなく近い。だからそこまで大きな力には耐えられない。いや、今やそこまで力を出さなくてもきつい。何か改善する方法はないかと探って入るんだけどね。そもそもエデンで作った訳で、なんであんな仕様にしたのか羽持ち達に問いただしたけど、不思議な事に彼等もわかってない。
彼は神を下ろせるだけの体を作った筈らしい。でも私の本体は本当に脆弱な人種とほぼ同じだからね。どうしてそうなってるのかはわからない。実際、こうやってアンティケイドの体を通して力を使うなんてのは非効率極まりない。なにせ本体の力の数十分の一……いや数百分の一とかもっと力抑えてるからね。まあそれでもどうにかなるようだけど……私は常にお翁マナに包まれてるから、なんか周囲と感覚的にズレてるのかも。私の大きい感覚は、他の人にとっては超規格外みたいな? なにせ私の基準はこの星自体だからね。
「うげ……」
さっき派手にスライムを吹っ飛ばしたせいか、周囲に魔物が集まってきた。むむむ……面倒な。流石に他の奴らの支配域ともなると、情報が乏しいからね。見たこともないような魔物がいる。人種の支配域なんて可愛いと思える位の魔物がここらでは跋扈してるみたい。なにせマナの内包量が違う。きっと上位の種とかになると、それだけマナを多く宿してる生物が食事として適してる……とかなのかな? 強い種は強い獲物が今場所へと行き、更に強く……弱い種は弱い魔物の生息域を見つけてなんとか暮らすことで耐え忍んできた。
(差が埋まるわけないよね。いや、その差を埋める術が技術とかか)
人種の場合だけど。まあでもそれがどこまで通用するかはわからない。アラガタにもなかなか厳しかったしね。でもあれは数で押せなかったのも大きいよね。今回はちゃんとこの星の内部で戦えるし、そうなると、アンティカを大量投入して物量でごり押し……できればいいな。
「ぐがああああああああああああああああああああ!!」
魔物の一体がそんな叫びを上げた。立派な角をもった、頭が鹿で、体が人型の奴だ。背中には毟られたかのような翼の名残、体は体毛が濃くて、大事な部分は隠してる。よく見ると、足は何故か蹄だ。そいつは三メートルくらいあって、綺麗な逆三角形の体をしてた。叫びと同時に、近くにいた別の魔物を殴り、その魔物ははじけ飛んだ。まあ魔物なんて互いに敵同士だろうしね。
でも今のはあいつの動き……早すぎて見えなかったんですけど? ヤバさがなんか肌に突き刺さるように伝わってくる。こんな所で魔物達と遊んでる場合じゃないんだけどな。私達の目的はあくまで繭だ。なので私達はそれぞれ散って魔物達を分散することにした。
「なんでこっちに来るのよ!!」
一番ヤバい奴が私を追いかけてきてるんですけど!!
私はスライムを打ち砕いた方の手をグッパッとして感覚を確かめる。本物の体なら、今のでもちょっとしたガタが来てもおかしくないが、アンティケイドは流石に頑丈だ。まあ本当の体では弁が難しいからね。アンティケイドの体なら、最初から上限がある分、制御しやすいってのがある。私自身の体だと、幾らでも力を引き出すことが出来るからね。
それは実際とんでもないことなんだけど、あの体は基本人種に沿ってるからね。人種の体ではない筈なんだけど、人種に限りなく近い。だからそこまで大きな力には耐えられない。いや、今やそこまで力を出さなくてもきつい。何か改善する方法はないかと探って入るんだけどね。そもそもエデンで作った訳で、なんであんな仕様にしたのか羽持ち達に問いただしたけど、不思議な事に彼等もわかってない。
彼は神を下ろせるだけの体を作った筈らしい。でも私の本体は本当に脆弱な人種とほぼ同じだからね。どうしてそうなってるのかはわからない。実際、こうやってアンティケイドの体を通して力を使うなんてのは非効率極まりない。なにせ本体の力の数十分の一……いや数百分の一とかもっと力抑えてるからね。まあそれでもどうにかなるようだけど……私は常にお翁マナに包まれてるから、なんか周囲と感覚的にズレてるのかも。私の大きい感覚は、他の人にとっては超規格外みたいな? なにせ私の基準はこの星自体だからね。
「うげ……」
さっき派手にスライムを吹っ飛ばしたせいか、周囲に魔物が集まってきた。むむむ……面倒な。流石に他の奴らの支配域ともなると、情報が乏しいからね。見たこともないような魔物がいる。人種の支配域なんて可愛いと思える位の魔物がここらでは跋扈してるみたい。なにせマナの内包量が違う。きっと上位の種とかになると、それだけマナを多く宿してる生物が食事として適してる……とかなのかな? 強い種は強い獲物が今場所へと行き、更に強く……弱い種は弱い魔物の生息域を見つけてなんとか暮らすことで耐え忍んできた。
(差が埋まるわけないよね。いや、その差を埋める術が技術とかか)
人種の場合だけど。まあでもそれがどこまで通用するかはわからない。アラガタにもなかなか厳しかったしね。でもあれは数で押せなかったのも大きいよね。今回はちゃんとこの星の内部で戦えるし、そうなると、アンティカを大量投入して物量でごり押し……できればいいな。
「ぐがああああああああああああああああああああ!!」
魔物の一体がそんな叫びを上げた。立派な角をもった、頭が鹿で、体が人型の奴だ。背中には毟られたかのような翼の名残、体は体毛が濃くて、大事な部分は隠してる。よく見ると、足は何故か蹄だ。そいつは三メートルくらいあって、綺麗な逆三角形の体をしてた。叫びと同時に、近くにいた別の魔物を殴り、その魔物ははじけ飛んだ。まあ魔物なんて互いに敵同士だろうしね。
でも今のはあいつの動き……早すぎて見えなかったんですけど? ヤバさがなんか肌に突き刺さるように伝わってくる。こんな所で魔物達と遊んでる場合じゃないんだけどな。私達の目的はあくまで繭だ。なので私達はそれぞれ散って魔物達を分散することにした。
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