美少女になったら人生イージーモードだと思ったけど案外そうでもありませんでした。

ファーストなサイコロ

H46

「これはどういう事だ?」

 一通りこの光景に圧倒されたら、この光景に疑問が浮かぶ。なにせ花が木の幹にまで浸食するっておかしいだろう。いや、植物ってめっちゃ生命力高いしもしかしたら知らないだけであるのかも知れないけど……でも人種の国がある当たりではみたことない。

「そういう花ってだけじゃないっすか?」

 グラブの奴がそんなお気楽な発言をしてる。だがそれにリリアが反対する。

「でもこの花自体は普通に人種の国当たりでもみますよ? 花はどこにでも生息してる花じゃないですかね?」

 やはりこういうことは女の子であるリリアの方が俺達の様な荒くれ者よりも詳しいらしい。花なんて女に贈る以外に気になんかしないからな。だがリリアの言葉が正しいなら、やっぱり木にまで生えるのはおかしいと言うことになる。

「少し周囲を調べてみるか……」
「なら私は上からこの花の範囲を見てみましょう」

 そう言ってリリアが気軽に飛ぶ。簡単に飛べるってだけで凄い。普通出来ないからな。とりあえずこっちは周囲を探るか。二手に分かれて気になった物はないか目をこらす。それに木になってる花の根元とかも調べる。本当に木から咲いてるのか木になったしな。でも確かに茎は木に入って行ってる。木を花で飾ってる……とかではやっぱり無い。木から直接花が生えてるみたいだ。それから十分くらい周囲を見回して再び合流する。

「何か報告することはあるか?」
「どこもかしこも花が咲いてました」

 ボールの奴がアホな事を言ってる。それはこっちでも確認してるっての。なにか気になる事が無いかって事だよ! まあこっちには何もなかったし、そっちにも期待はしてない。期待があるとすれば、それはリリアの方だろう。するとリリアが空から降りてくる。スカートの中が見えない様に手で押さえてはいるが、その脚は惜しげも無く見えるわけで……これ以上はヤバいな。バレたらそれこそ殺される。

「どうだった?」

 俺は平常心でそういう。

「そうですね。ここら一帯は花に覆われてます。どうやら私達が目指してた場所を中心にこの花が広がってるみたいですよ」
「ということは……原因は目指すペ木場所にある……と言うことか」
「そうですね」

 そうなれば話は早い。要は目的をさっさと達成してしまえば良い。つまり、この花もその種が原因の可能性が高い。何の目的でこんな事をやってるのかは分からないが、そもそも他種族のことなんか分からない物だ。それにずんとこの先の場所に引きこもってた様な種らしいしな。そんな奴らを滅ぼす必要があるかと言われれば謎だが、だがそれを求められてるのなら、やるのが我らだ。だからただ仕事をこなす。いつも通りにな。

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