美少女になったら人生イージーモードだと思ったけど案外そうでもありませんでした。
閑話 ある日のコランの日常7
「こんな奴ら必要ない!!」
立ち上がり、指さしてそう言われた子達はおびえています。そしてどや顔してるシシちゃん。そんなシシちゃんに向かってミラお姉ちゃんがスパーン! と手を上げました。
「何するのよミラ!」
「彼女達を脅すような事をいうからだこのバカ!」
頭をさすりながら文句言うシシちゃん。それに対してまっとうな事をいうミラお姉ちゃん。完全にシシちゃんが悪いよね。皆さん、ただでさえ萎縮してるのにプリムローズである私達からそんな事を言われたらショックが大きいよ。実際涙を必死に堪えてる子も居ます。
「それじゃあいいのミラ!」
「なにがだ?」
「ラーゼ様の関心が私達だけじゃなく、彼女達にも向いちゃうのよ! ただでさえ、ラーゼ様は普段エデンにいて、前よりも一緒に居る時間が少ないのに、私は他の子にかまってなんか欲しくない!」
「シシ……」
名前を紡ぐだけでその次の言葉がミラお姉ちゃんからも出てきません。きっとそれはシシちゃんの叫びが理解できるからです。適当な事で反対してるのかと思いましたけど、シシちゃんの思いは私にもわかります。ううん、プリムローズの皆なら全員……まあフィリーお姉ちゃんは反応してないけど。
今日は一体どうしたんでしょうか? いつもならもっといっぱい喋るのに……女の子の日かな? でもそういう日は大抵朝食には来ません。だからそれは違うかも……
「ラーゼ様は寛大な方だ。それに偉大な方でもある。これも私達の大変さを思っての事なのだ」
「じゃあ、もっと私達が頑張れば良いだけじゃない! 私そう言ってくる!!」
「シシ、いきなりラーゼ様の下にいくなんて失礼だぞ!」
「私達はプリムローズなんだからいつでも来て良いっていわれてるじゃん!」
ラーゼ様のところに駆け出そうとするシシちゃんをミラお姉ちゃんが止めます。シシちゃんが言ってる事は私達全員聞いてました。だから今すぐエデンへといっても多分会わせてくれるとおもう。私達を邪険になんてラーゼ様は絶対にしません。
けど、それをミラお姉ちゃんは止めます。まあこの後直ぐにお仕事ですし、エデンに行ってる暇がないっての有りますけど、多分ミラお姉ちゃんは常識的に止めてるんだと思う。こんな朝早くからいきなり訪ねるなんて……っておもってるんでしょう。
それもわかります。ミラお姉ちゃんはリーダーたからこそ、そういう部分を大切にしてます。でもミラお姉ちゃんだって本当はもっとラーゼ様と一緒に居たいと思ってるし、何か言いたいこともありそうな気がします。
「それでもだ! 私達はプリムローズ。ラーゼ様が所属するナンバーワンアイドルなんだ! その自覚をしろシシ!」
「いやいいいいやああああああ!」
ミラお姉ちゃんに抱えられてもシシちゃんは暴れてます。メイドの人たちも手を貸すかどうか……というかどっちの味方したらいいかと困惑してて二人だけの戦いになってます。そんな中、静かにスプーンを置いたフィリーお姉ちゃんが椅子から立って組み合ってる二人の間を抜けていく。
「おいフィリー!」
そうミラお姉ちゃんが声を掛けるけど、完全にスルー。フィリーお姉ちゃんは結局一度もこの部屋の隅に整列してる子達に目を向ける事は一度もありませんでした。
「どうしたんだあいつは?」
「隙有り!」
「あっ、こらシシ!」
隙を突いてミラお姉ちゃんのホールドから脱出したシシちゃんが部屋を飛び出て行きました。本当にエデンまで行く気だねあれ。二人がいなくなって頭を抱えて大きく息を吐くミラお姉ちゃん。
(ドンマイ!)
私は心の中でそう応援してあげました。
立ち上がり、指さしてそう言われた子達はおびえています。そしてどや顔してるシシちゃん。そんなシシちゃんに向かってミラお姉ちゃんがスパーン! と手を上げました。
「何するのよミラ!」
「彼女達を脅すような事をいうからだこのバカ!」
頭をさすりながら文句言うシシちゃん。それに対してまっとうな事をいうミラお姉ちゃん。完全にシシちゃんが悪いよね。皆さん、ただでさえ萎縮してるのにプリムローズである私達からそんな事を言われたらショックが大きいよ。実際涙を必死に堪えてる子も居ます。
「それじゃあいいのミラ!」
「なにがだ?」
「ラーゼ様の関心が私達だけじゃなく、彼女達にも向いちゃうのよ! ただでさえ、ラーゼ様は普段エデンにいて、前よりも一緒に居る時間が少ないのに、私は他の子にかまってなんか欲しくない!」
「シシ……」
名前を紡ぐだけでその次の言葉がミラお姉ちゃんからも出てきません。きっとそれはシシちゃんの叫びが理解できるからです。適当な事で反対してるのかと思いましたけど、シシちゃんの思いは私にもわかります。ううん、プリムローズの皆なら全員……まあフィリーお姉ちゃんは反応してないけど。
今日は一体どうしたんでしょうか? いつもならもっといっぱい喋るのに……女の子の日かな? でもそういう日は大抵朝食には来ません。だからそれは違うかも……
「ラーゼ様は寛大な方だ。それに偉大な方でもある。これも私達の大変さを思っての事なのだ」
「じゃあ、もっと私達が頑張れば良いだけじゃない! 私そう言ってくる!!」
「シシ、いきなりラーゼ様の下にいくなんて失礼だぞ!」
「私達はプリムローズなんだからいつでも来て良いっていわれてるじゃん!」
ラーゼ様のところに駆け出そうとするシシちゃんをミラお姉ちゃんが止めます。シシちゃんが言ってる事は私達全員聞いてました。だから今すぐエデンへといっても多分会わせてくれるとおもう。私達を邪険になんてラーゼ様は絶対にしません。
けど、それをミラお姉ちゃんは止めます。まあこの後直ぐにお仕事ですし、エデンに行ってる暇がないっての有りますけど、多分ミラお姉ちゃんは常識的に止めてるんだと思う。こんな朝早くからいきなり訪ねるなんて……っておもってるんでしょう。
それもわかります。ミラお姉ちゃんはリーダーたからこそ、そういう部分を大切にしてます。でもミラお姉ちゃんだって本当はもっとラーゼ様と一緒に居たいと思ってるし、何か言いたいこともありそうな気がします。
「それでもだ! 私達はプリムローズ。ラーゼ様が所属するナンバーワンアイドルなんだ! その自覚をしろシシ!」
「いやいいいいやああああああ!」
ミラお姉ちゃんに抱えられてもシシちゃんは暴れてます。メイドの人たちも手を貸すかどうか……というかどっちの味方したらいいかと困惑してて二人だけの戦いになってます。そんな中、静かにスプーンを置いたフィリーお姉ちゃんが椅子から立って組み合ってる二人の間を抜けていく。
「おいフィリー!」
そうミラお姉ちゃんが声を掛けるけど、完全にスルー。フィリーお姉ちゃんは結局一度もこの部屋の隅に整列してる子達に目を向ける事は一度もありませんでした。
「どうしたんだあいつは?」
「隙有り!」
「あっ、こらシシ!」
隙を突いてミラお姉ちゃんのホールドから脱出したシシちゃんが部屋を飛び出て行きました。本当にエデンまで行く気だねあれ。二人がいなくなって頭を抱えて大きく息を吐くミラお姉ちゃん。
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