美少女になったら人生イージーモードだと思ったけど案外そうでもありませんでした。
Ω205
ピンピロピロパン、ピンピロピロパン、ピンピロピロパン
「う……う~ん」
布団から手を出して近くをゴソゴソとする。そして手に取ったデバイス。それを掴んで再びベッドの中に戻し、耳に持って行ってピッ。その瞬間だ。
『コウウウラアアアアアアアアアアアア!! 何をやっとるんだお前はあああああ!!』
「ひぎゃああああああああ!?」
あまりの声に思わず私はベッドから転げ落ちた。向こうからは見えてないから、今もベッドに残ったデバイスからは怒声が続いてた。
「うう……耳がキンキンする」
耳をほじほじしながら、私は遠くからデバイスに声を掛ける。
「あのー起きましたから切りますよ?」
「さっさと準備して来い!! 今日が何の日か忘れたのか貴様!」
「覚えてますよ。なにせ今日は、私が英雄と称えられる日ですからね」
「ならさっさとこい!!」
そう言って通信を切る上司。いや、元上司。何故に彼が英雄となった私へとここまで強気にこれるのか……謎である。まあけど言ってる事はただしい。デバイスで時間を確認すると、今からではギリギリだ。
「ヤバい!」
私は速攻でシャワーを浴びて薄く化粧をして、そして白い軍服に身を包んで部屋を飛び出す。その瞬間、アナハイムがそわそわとしてるのがわかった。てか既に街の上空には風船とか、色のついた雲とかで飾れてる。道には沢山の人がごった返してて、これから始まるイベントに便乗しようと露天も沢山出てるようだ。
「どうしよう……」
これは絶対に不味い。人混み過ぎて、あんな所を進んでいくと、絶対に間に合わない。でもいかないと間に合わない訳で……
「屋根伝いなら……」
そう思って、駆け出す。けどそのとき、背中に声をかけられた。
「何やってるんですか? パレードあるんですから、小汚くなるの止めてください」
「小汚いってあんた……」
ちゃんとシャワー浴びたわよ。手すりの向こうには飛行ユニットのったユングの奴がいる。ユングもしっかりと軍服を着て更に腕章が増えてるね。まあけど、まだ子供。軍服を着てるというよりは、着られてる感じは否めない。
「そっちはそっちで気合い入れすぎなんじゃない? まっさか、緊張してる?」
「ち、違います。これはカタヤ様とキララ様が……」
そう言って頬を赤くするユング。そんなユングの頭を帽子事ぐしゃぐしゃとなでてやる。
「何するんですか!」
「よかったじゃん」
私はお姉さん風を吹かす。私はユングの家族じゃない。けど、弟みたいには思ってる。
「このまま帰りますよ」
「すみませんユング様! 乗せていってください!」
姉の威厳が一瞬で吹き飛んだ。だって空飛ばないと間に合わないし。空を進む中、私はこのお祭り騒ぎしてる街を見ながらこういった。
「私たちが守ったのよね」
「そうですね」
「よかったって素直に思える」
「僕もです」
そんな会話をしながら、私たちは世界を守った事を実感してた。
「う……う~ん」
布団から手を出して近くをゴソゴソとする。そして手に取ったデバイス。それを掴んで再びベッドの中に戻し、耳に持って行ってピッ。その瞬間だ。
『コウウウラアアアアアアアアアアアア!! 何をやっとるんだお前はあああああ!!』
「ひぎゃああああああああ!?」
あまりの声に思わず私はベッドから転げ落ちた。向こうからは見えてないから、今もベッドに残ったデバイスからは怒声が続いてた。
「うう……耳がキンキンする」
耳をほじほじしながら、私は遠くからデバイスに声を掛ける。
「あのー起きましたから切りますよ?」
「さっさと準備して来い!! 今日が何の日か忘れたのか貴様!」
「覚えてますよ。なにせ今日は、私が英雄と称えられる日ですからね」
「ならさっさとこい!!」
そう言って通信を切る上司。いや、元上司。何故に彼が英雄となった私へとここまで強気にこれるのか……謎である。まあけど言ってる事はただしい。デバイスで時間を確認すると、今からではギリギリだ。
「ヤバい!」
私は速攻でシャワーを浴びて薄く化粧をして、そして白い軍服に身を包んで部屋を飛び出す。その瞬間、アナハイムがそわそわとしてるのがわかった。てか既に街の上空には風船とか、色のついた雲とかで飾れてる。道には沢山の人がごった返してて、これから始まるイベントに便乗しようと露天も沢山出てるようだ。
「どうしよう……」
これは絶対に不味い。人混み過ぎて、あんな所を進んでいくと、絶対に間に合わない。でもいかないと間に合わない訳で……
「屋根伝いなら……」
そう思って、駆け出す。けどそのとき、背中に声をかけられた。
「何やってるんですか? パレードあるんですから、小汚くなるの止めてください」
「小汚いってあんた……」
ちゃんとシャワー浴びたわよ。手すりの向こうには飛行ユニットのったユングの奴がいる。ユングもしっかりと軍服を着て更に腕章が増えてるね。まあけど、まだ子供。軍服を着てるというよりは、着られてる感じは否めない。
「そっちはそっちで気合い入れすぎなんじゃない? まっさか、緊張してる?」
「ち、違います。これはカタヤ様とキララ様が……」
そう言って頬を赤くするユング。そんなユングの頭を帽子事ぐしゃぐしゃとなでてやる。
「何するんですか!」
「よかったじゃん」
私はお姉さん風を吹かす。私はユングの家族じゃない。けど、弟みたいには思ってる。
「このまま帰りますよ」
「すみませんユング様! 乗せていってください!」
姉の威厳が一瞬で吹き飛んだ。だって空飛ばないと間に合わないし。空を進む中、私はこのお祭り騒ぎしてる街を見ながらこういった。
「私たちが守ったのよね」
「そうですね」
「よかったって素直に思える」
「僕もです」
そんな会話をしながら、私たちは世界を守った事を実感してた。
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