美少女になったら人生イージーモードだと思ったけど案外そうでもありませんでした。
Ω194
星さえもわしづかみに出来る程になったアラガタ。私たちはできる限り攻撃をたたき込む。
「ちょっと、何なのよあれ! カンガタどういうこと?」
「奴は誰よりも強さを求めてる奴だ。それはどんな方法をとろうとも……だ。あいつは実は星などほしくなかった。ただ戦える場がほしかった。奴があの星で生み出した生物は戦い続ける生物だった。強い存在を培養して、そしてそいつと戦う。いつしかあの星に生物はいなくなった」
アホか……とここで言うと空気読めてない奴になりそうだけど……あえて言おう。私はそういう奴だ。
「アホか」
「アホだな。だが我もアラガタも戦い以外しらないのだ」
「それでなんでああなってるわけ?」
「あれが奴に取っての戦い続ける手段だからだろう」
どういうことか訳がわからない。星なんて見捨てればよかったんではないのか?
「世界の神になったんだぞ。その世界を、星を簡単に見捨てられるわけはない。神の様な権限と共に、マナは変質した。神の祝福であり、それは呪いだったんだ」
そういうことね。全く違うマナは毒と同じだ。だから違う世界のマナは毒の様なもの。まあそれでもアラガタクラスの規格外の存在なら、マナで死ぬなんてないとは思う。すてようと思えば捨てれたはずだ。でもそれが出来なかったのはあの星に情があったから……あんな奴でも。今もただ戦う事しかできない存在……というかあんな星を抱えられる様な奴と戦える奴なんているのかわかんないから、戦うとういう事が出来るかが疑問だけどね。
とりあえず地上でもミリアとかが頑張ってる見たいだけど、やっぱり地上からではチクチクとした事しかできないみたいで、せいぜい指をぶった切る程度なのか、アラガタが星を離す感じじゃない。ゼウスの主砲も全く効かない。びくともしないというか、意に介してない感じだ。まあアラガタの鎧に傷一つつけれてないし、本当に意味を成してないんだろう。
てかこのままじゃ、私たちの星が押しつぶされる。
「むむ!」
私は世界樹を操って、その根をアラガタ腕に絡ませる。向こうの世界樹もやってたんだ。もしかしてて出来るんじゃない? とか思ってやってみたけど、なんか出来た。でも……
「そうだ! 戦え!! 最後なんだ、我を楽しませろ! やはりここだ、この星こそが、我の――」
その先をアラガタは口にはせずに腕を振り上げる。ブチブチと世界樹の根が引きちぎられる。こいつを止めるには世界樹という世界規模の力を使ってもむずかしい。流石は元々めちゃくちゃ強い奴だ。シンプルに強い奴だったからでかくなってその強さが更に強調されてる。堅くて速くてパワーがあった奴だった。それが大きくなったら普通に最強である。
アラガタはバランスが良いんだ。どこかに特化してるから、どこかが弱いなんて事がない。戦闘を支える肉体は強靱で、強靱な肉体から齎されるパワーとスピードも規格外。そしてシンプルにそこを追求してる。振り上げた腕がおろされる。あんな脳天チョップをたたき込まれたら、私たちの星が文字通り真っ二つだ。
私は世界樹の根を編み合わせるようにして物理的な壁を作りつつ、ゼウスにその真下に向かって貰う。本当は私だけ行った方が安全なんだけど、こっちもかなり消耗してる。ゼウスには脚になって貰ったほうがいい。私は甲板で手を掲げる。
「世界だけじゃ、今のアラガタには足りないかもね」
それに反撃に出ないとやられるだけだし……
「カンガタ、いくらあんた達でも、星を壊すエネルギーに耐えられる物?」
「耐えたことがないからわからないが、今奴はそれを利用してああってるぞ」
「そうね。けど、一回引いたことが気になる。あいつの中にはユングがいて、ユングは私たちの手助けをしてくれてた。けど……ある意味、それをあいつは利用したのかも」
「失った元の星のマナへの適合をそのユングとやらで補ってると?」
「わかんないけどね!!」
世界樹の根を突き破ってきたアラガタの腕を私はありったけの力で作った壁で受け止める。その瞬間、鼻血がポタポタと落ちる。やばいねこれ……そう耐えられるものじゃない。
「どうにかして、ユングを……ね」
「引き受けよう」
「私たちもいきますラーゼ様!」
「ああ、それは俺たちの役目だろう」
カンガタに続いてそう言ってくれるのはクリエイトにカタヤだ。まあイヤといってもやって貰うけどね。私しかアラガタの攻撃を受け止める事は出来ない。私は星を守るためにも動けないんだからね。ユングをどうにか出来れば、アラガタが利用してる膨大な私のエネルギーに耐えられる筈はない。そうなれば、私の勝ちなんだから! 私はアラガタに向かってく三人の背中を見る。
(なるべくちょっぱやでお願い)
いや、ほんと。
「ちょっと、何なのよあれ! カンガタどういうこと?」
「奴は誰よりも強さを求めてる奴だ。それはどんな方法をとろうとも……だ。あいつは実は星などほしくなかった。ただ戦える場がほしかった。奴があの星で生み出した生物は戦い続ける生物だった。強い存在を培養して、そしてそいつと戦う。いつしかあの星に生物はいなくなった」
アホか……とここで言うと空気読めてない奴になりそうだけど……あえて言おう。私はそういう奴だ。
「アホか」
「アホだな。だが我もアラガタも戦い以外しらないのだ」
「それでなんでああなってるわけ?」
「あれが奴に取っての戦い続ける手段だからだろう」
どういうことか訳がわからない。星なんて見捨てればよかったんではないのか?
「世界の神になったんだぞ。その世界を、星を簡単に見捨てられるわけはない。神の様な権限と共に、マナは変質した。神の祝福であり、それは呪いだったんだ」
そういうことね。全く違うマナは毒と同じだ。だから違う世界のマナは毒の様なもの。まあそれでもアラガタクラスの規格外の存在なら、マナで死ぬなんてないとは思う。すてようと思えば捨てれたはずだ。でもそれが出来なかったのはあの星に情があったから……あんな奴でも。今もただ戦う事しかできない存在……というかあんな星を抱えられる様な奴と戦える奴なんているのかわかんないから、戦うとういう事が出来るかが疑問だけどね。
とりあえず地上でもミリアとかが頑張ってる見たいだけど、やっぱり地上からではチクチクとした事しかできないみたいで、せいぜい指をぶった切る程度なのか、アラガタが星を離す感じじゃない。ゼウスの主砲も全く効かない。びくともしないというか、意に介してない感じだ。まあアラガタの鎧に傷一つつけれてないし、本当に意味を成してないんだろう。
てかこのままじゃ、私たちの星が押しつぶされる。
「むむ!」
私は世界樹を操って、その根をアラガタ腕に絡ませる。向こうの世界樹もやってたんだ。もしかしてて出来るんじゃない? とか思ってやってみたけど、なんか出来た。でも……
「そうだ! 戦え!! 最後なんだ、我を楽しませろ! やはりここだ、この星こそが、我の――」
その先をアラガタは口にはせずに腕を振り上げる。ブチブチと世界樹の根が引きちぎられる。こいつを止めるには世界樹という世界規模の力を使ってもむずかしい。流石は元々めちゃくちゃ強い奴だ。シンプルに強い奴だったからでかくなってその強さが更に強調されてる。堅くて速くてパワーがあった奴だった。それが大きくなったら普通に最強である。
アラガタはバランスが良いんだ。どこかに特化してるから、どこかが弱いなんて事がない。戦闘を支える肉体は強靱で、強靱な肉体から齎されるパワーとスピードも規格外。そしてシンプルにそこを追求してる。振り上げた腕がおろされる。あんな脳天チョップをたたき込まれたら、私たちの星が文字通り真っ二つだ。
私は世界樹の根を編み合わせるようにして物理的な壁を作りつつ、ゼウスにその真下に向かって貰う。本当は私だけ行った方が安全なんだけど、こっちもかなり消耗してる。ゼウスには脚になって貰ったほうがいい。私は甲板で手を掲げる。
「世界だけじゃ、今のアラガタには足りないかもね」
それに反撃に出ないとやられるだけだし……
「カンガタ、いくらあんた達でも、星を壊すエネルギーに耐えられる物?」
「耐えたことがないからわからないが、今奴はそれを利用してああってるぞ」
「そうね。けど、一回引いたことが気になる。あいつの中にはユングがいて、ユングは私たちの手助けをしてくれてた。けど……ある意味、それをあいつは利用したのかも」
「失った元の星のマナへの適合をそのユングとやらで補ってると?」
「わかんないけどね!!」
世界樹の根を突き破ってきたアラガタの腕を私はありったけの力で作った壁で受け止める。その瞬間、鼻血がポタポタと落ちる。やばいねこれ……そう耐えられるものじゃない。
「どうにかして、ユングを……ね」
「引き受けよう」
「私たちもいきますラーゼ様!」
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