美少女になったら人生イージーモードだと思ったけど案外そうでもありませんでした。
Ω87
私達はとりあえずこの家を見て回った。そして出した結論はここには家具とかはあるけど、生活感はないって事だ。まあこの星の住人が何を食べてるとか全然わからないが、ここにあったのは不思議なカードと装置、そして地下の鎧くらいだ。
各部屋にも色を変えるカードがあった。どうやらあれはとても普及してる物のようだ。便利だけど、あれだけをあんなに普及させてる意味がちょっとわからない。はっきり言ってこの星の謎は深まるばかりだ。何か武器になりそうな物がないかって探しもしたが、本当に余計な物がないんだよね。
だからこそ、生活感ないんだけど……やっぱり私たちが見たあの住人達は幻……かなにかの術でこの街が生きてる様に見せる為の工作だったのかも。これだけの都市だ。普通こんな大惨事になったら、どこもかしこも大混乱必死な筈。
どこからも悲鳴とか断末魔か聞こえて、阿鼻叫喚となるのが普通だ。逃げ惑う人々だって嫌でも目に入る物だろう。本当にこの都市が生きてるのなら、戦う事が出来る人だけじゃない筈。いや、それは人種の論理? 過去に私たちの星で天下を取った種なら、弱い命なんて生まれないだろう。彼等にとっては弱くても、私たち基準で見ると、それはとても強い筈。
落ちてくる建物なんて逆に砕いたりできるんじゃないだろうか? そこまで考えて思った。
「強い種ってそれだけ数も少ないんですよね?」
「そうね、鉄血種なんて百もいないでしょ。人種の様に数万単位でいる強力な種は無いでしょうね」
「ならそもそも、この街の規模がおかしくないですか?」
「……まあ確かに」
この都市はとても大きく、そして高い。とても百人もいない種で利用できる様な物じゃない。いや、鉄血種で百……さらに上位の種なんて一桁なんて習ったぞ。なら、この都市は本当にいらない。
「でも一つの星を与えられたのよ? 世界樹だってある。彼等はこの星の神になったのなら、命を生み出す事だって……」
「でも何もいませんでしたよ?」
私はラーゼ様のそんな言葉にこの街以外の光景を思い浮かべる。広がってたのは延々の荒野だ。時たま緑はあったけど、そこにも生き物なんていなかった。
「まあ星を丸まる与えられてもね……栄えさせるのは大変でしょうね。もう一つの方を見れたらよかったんでけど……」
サンプルがあれば、これが異常なのかどうなのかわかるって事なんだろう。確かにその通りだけど、ここに来たのも想定外なんだよね。簡単に敵の星に行くなんて出来ない。だってそこは敵の本拠地なわけで……いくときはどうあっても戦闘しに行くことになる。
軍でも星への侵攻は何回も議題に上がってるらしいが、まだ実行されてはない。それだけの危険があるからだ。最初に行く部隊なんて、殆ど還ってこれないことを想定されるだろう。
「まあ、ここの奴らがどんな苦労したかなんて私は全然興味ないけどね。私の星を取りに来てるから潰すのよ」
「流石はラーゼ様です」
あまりの清々しさに感服すらする。綺麗ごとを並べる奴らは多いが、ラーゼ様は常に自分第一。まさよその自身は自分が世界で一番価値があると信じてるからだろう。そして事実、彼女は絶対になくしてはならない存在だ。私たち種にとっても、そして母なる星にとってもだ。
私はたちは建物から出た。目指すは次の装置がある場所だ。
各部屋にも色を変えるカードがあった。どうやらあれはとても普及してる物のようだ。便利だけど、あれだけをあんなに普及させてる意味がちょっとわからない。はっきり言ってこの星の謎は深まるばかりだ。何か武器になりそうな物がないかって探しもしたが、本当に余計な物がないんだよね。
だからこそ、生活感ないんだけど……やっぱり私たちが見たあの住人達は幻……かなにかの術でこの街が生きてる様に見せる為の工作だったのかも。これだけの都市だ。普通こんな大惨事になったら、どこもかしこも大混乱必死な筈。
どこからも悲鳴とか断末魔か聞こえて、阿鼻叫喚となるのが普通だ。逃げ惑う人々だって嫌でも目に入る物だろう。本当にこの都市が生きてるのなら、戦う事が出来る人だけじゃない筈。いや、それは人種の論理? 過去に私たちの星で天下を取った種なら、弱い命なんて生まれないだろう。彼等にとっては弱くても、私たち基準で見ると、それはとても強い筈。
落ちてくる建物なんて逆に砕いたりできるんじゃないだろうか? そこまで考えて思った。
「強い種ってそれだけ数も少ないんですよね?」
「そうね、鉄血種なんて百もいないでしょ。人種の様に数万単位でいる強力な種は無いでしょうね」
「ならそもそも、この街の規模がおかしくないですか?」
「……まあ確かに」
この都市はとても大きく、そして高い。とても百人もいない種で利用できる様な物じゃない。いや、鉄血種で百……さらに上位の種なんて一桁なんて習ったぞ。なら、この都市は本当にいらない。
「でも一つの星を与えられたのよ? 世界樹だってある。彼等はこの星の神になったのなら、命を生み出す事だって……」
「でも何もいませんでしたよ?」
私はラーゼ様のそんな言葉にこの街以外の光景を思い浮かべる。広がってたのは延々の荒野だ。時たま緑はあったけど、そこにも生き物なんていなかった。
「まあ星を丸まる与えられてもね……栄えさせるのは大変でしょうね。もう一つの方を見れたらよかったんでけど……」
サンプルがあれば、これが異常なのかどうなのかわかるって事なんだろう。確かにその通りだけど、ここに来たのも想定外なんだよね。簡単に敵の星に行くなんて出来ない。だってそこは敵の本拠地なわけで……いくときはどうあっても戦闘しに行くことになる。
軍でも星への侵攻は何回も議題に上がってるらしいが、まだ実行されてはない。それだけの危険があるからだ。最初に行く部隊なんて、殆ど還ってこれないことを想定されるだろう。
「まあ、ここの奴らがどんな苦労したかなんて私は全然興味ないけどね。私の星を取りに来てるから潰すのよ」
「流石はラーゼ様です」
あまりの清々しさに感服すらする。綺麗ごとを並べる奴らは多いが、ラーゼ様は常に自分第一。まさよその自身は自分が世界で一番価値があると信じてるからだろう。そして事実、彼女は絶対になくしてはならない存在だ。私たち種にとっても、そして母なる星にとってもだ。
私はたちは建物から出た。目指すは次の装置がある場所だ。
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