美少女になったら人生イージーモードだと思ったけど案外そうでもありませんでした。
Ω40
「よく、来てくださいました」
そういうのはこのエデンの主にして元ファイル領の領主だったラーゼ様その人だ。色々と時間はかかったが、私達はようやくその人と面会を果たした。太陽の光が全方位から差し込む様な場所で、解放感が凄い。けど床や天井はには主張しすぎない装飾がこの玉座を彩ってた。
それは人種の国では見た事ない感じの壁や床で、光が透過してるのか、色々な色に光ってた。ステンドグラスみたいに見えるが、あれはそんな強度ないはず……天上はともかく床にまでって……けどそれよりも輝いてるのがラーゼ様本人だ。
美しい乳白色のドレスに身を包み、その赤みが入った金糸を纏めた髪はまさに天女の様な神々しさだ。頭の天辺から足先まで、美しいと思えるのは多分この人だけだろう。それに声まで品がある。まだ幼さが残る容姿してるが、その声には品格と威厳が感じられた。
「すみませんね。遅くなってしまって」
「…………いえ、とんでもございません」
私もユングも呆けてた。だから返事に間が出来てしまった。こんな超ビップになんて失礼を……けどそれはしかたないという物だ。寧ろユングはよく返事出来た。だって同性の私でさえ、ラーゼ様に呆けてたんだ。異性であるユングなんて一目で落ちてておかしくない。隣のユングをみれば、耳まで真っ赤にしてる。
「そうですか? 与えた家に不自由はありませんか?」
「そんな滅相もないです。過分な家でとても快適に過ごしております」
「それならよかったです」
それからはしばらく他愛ない話をしてた。私はという「はい」とか「ええ」とかしとやかな女性を演じてた。まあ演じてたというか、同じ女なのにここまで違うのかとちょっとショックを受けてた。いや比べる事自体がおこがましいんだけどね。
「キララには貴重な体験をさせてほしいって言われてるけど……なにか要望はありますか? 一応私とあの子の関係だし、それなりに融通は効かせますよ?」
どうやら何をやるのかはまだ決まってないらしい。けどこれは丁度いいと思った。なにせここには最新鋭の機体がわんさかあるんだ!
「あっあの!」
思わず立ち上がってしまった私にユングが「失礼ですよ」とかいってくるが、ラーゼ様は何も言わないから押し通す。
「エデンの最新鋭のアンティカへの搭乗を許可して頂きたいです!」
「貴方の機体はゼロではなくて? あの子はなかなかに嫉妬深いですよ? 亜子もいなくなったので、ようやく出来た新しいパイロットには執着してると聞いてます」
「……そうなんですか?」
初耳である。私的にはまだゼロには認められてないと思ってた。いや勿論ちゃんと乗せて動いてくれてるし、第一機甲師団にも入れたからある程度、最低限は認められてると自負はしてるが、そんな執着されてるとは……ちょっとうれしい。
「で、ですが、ここで最新鋭の機体に乗る事はきっと糧になる……と、それはゼロの為だからわかって貰います。私の機体はゼロですから」
「そうですか、ふふ、いいでしょう許可を出します。後でネジマキ博士の所に行くといいですよ」
「はっはい!」
なんと話が分かる人だ。こんな美しいのに鼻にもつかなくて、優雅で上品で……あれ? なんだか胸がドキドキする。私は今まで男に惚れたことないが……まさかこれが恋って奴なのだろうか? 彼女を守りたい……そんな思いが芽生えてる。
そういうのはこのエデンの主にして元ファイル領の領主だったラーゼ様その人だ。色々と時間はかかったが、私達はようやくその人と面会を果たした。太陽の光が全方位から差し込む様な場所で、解放感が凄い。けど床や天井はには主張しすぎない装飾がこの玉座を彩ってた。
それは人種の国では見た事ない感じの壁や床で、光が透過してるのか、色々な色に光ってた。ステンドグラスみたいに見えるが、あれはそんな強度ないはず……天上はともかく床にまでって……けどそれよりも輝いてるのがラーゼ様本人だ。
美しい乳白色のドレスに身を包み、その赤みが入った金糸を纏めた髪はまさに天女の様な神々しさだ。頭の天辺から足先まで、美しいと思えるのは多分この人だけだろう。それに声まで品がある。まだ幼さが残る容姿してるが、その声には品格と威厳が感じられた。
「すみませんね。遅くなってしまって」
「…………いえ、とんでもございません」
私もユングも呆けてた。だから返事に間が出来てしまった。こんな超ビップになんて失礼を……けどそれはしかたないという物だ。寧ろユングはよく返事出来た。だって同性の私でさえ、ラーゼ様に呆けてたんだ。異性であるユングなんて一目で落ちてておかしくない。隣のユングをみれば、耳まで真っ赤にしてる。
「そうですか? 与えた家に不自由はありませんか?」
「そんな滅相もないです。過分な家でとても快適に過ごしております」
「それならよかったです」
それからはしばらく他愛ない話をしてた。私はという「はい」とか「ええ」とかしとやかな女性を演じてた。まあ演じてたというか、同じ女なのにここまで違うのかとちょっとショックを受けてた。いや比べる事自体がおこがましいんだけどね。
「キララには貴重な体験をさせてほしいって言われてるけど……なにか要望はありますか? 一応私とあの子の関係だし、それなりに融通は効かせますよ?」
どうやら何をやるのかはまだ決まってないらしい。けどこれは丁度いいと思った。なにせここには最新鋭の機体がわんさかあるんだ!
「あっあの!」
思わず立ち上がってしまった私にユングが「失礼ですよ」とかいってくるが、ラーゼ様は何も言わないから押し通す。
「エデンの最新鋭のアンティカへの搭乗を許可して頂きたいです!」
「貴方の機体はゼロではなくて? あの子はなかなかに嫉妬深いですよ? 亜子もいなくなったので、ようやく出来た新しいパイロットには執着してると聞いてます」
「……そうなんですか?」
初耳である。私的にはまだゼロには認められてないと思ってた。いや勿論ちゃんと乗せて動いてくれてるし、第一機甲師団にも入れたからある程度、最低限は認められてると自負はしてるが、そんな執着されてるとは……ちょっとうれしい。
「で、ですが、ここで最新鋭の機体に乗る事はきっと糧になる……と、それはゼロの為だからわかって貰います。私の機体はゼロですから」
「そうですか、ふふ、いいでしょう許可を出します。後でネジマキ博士の所に行くといいですよ」
「はっはい!」
なんと話が分かる人だ。こんな美しいのに鼻にもつかなくて、優雅で上品で……あれ? なんだか胸がドキドキする。私は今まで男に惚れたことないが……まさかこれが恋って奴なのだろうか? 彼女を守りたい……そんな思いが芽生えてる。
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