美少女になったら人生イージーモードだと思ったけど案外そうでもありませんでした。
Ω13
『クリエイト予定航路から外れています』
「もうバレた?」
『バレたということは確信犯ですか』
なんかゼロから呆れられてる気がする。対等の関係を目指してるんだが……なんだろう、下にみられてないか? 確かに私もゼロに認めれらようとしてるから何となく下に感じてしまってる部分はある。でもこれじゃだめだよね。
ゼロ……というか、第一機甲師団のAIはとても進んでる。前の所では、そもそも個性というのはなかった。全てのAIは師団で共有だったはずだ。だから同じ師団では同じ感じだった。師団が変われば違ったのかもしれないが、そこまではわからない。けどここ第一機甲師団は三機すべてで違う。
ここら辺も特別仕様だなって思う。しかも普通にしゃべるしね。前の所ではこっちが話して応答する……くらいだった。お小言とか言わなかった。けど、ゼロはめっちゃ喋る。時々煩いな~と思うくらいには喋る。カタヤ様やベール様に確認した所、他の二機のAIはそこまで喋らないみたいだから、きっと小清水亜子がお喋りだったからゼロもそうなったんじゃないかと思ってる。
「ちょっと小耳に挟んだんだよ」
『何をです? また始末書を書かされる羽目になりますよ』
既にさっきからゼウスのオペレーターから煩い声が聞こえてきてるからね。既に遅いと思う。私はパチッとその煩い音を切るよ。
「そんなので私は止まらないだなこれが。始末書なんていくらでも書くよ。私は始末書でなんて止まらない!」
『全く、とんでもないですねアナタは。それでも軍人ですか?』
更にゼロに呆れられてるが、これが私なのだ。しょうがないじゃないか。
「私はねゼロ。軍人になりたかった訳じゃないんだよ。アンティカに乗るには軍人になるしかなかったの。つまり私はアンティカ乗りであって軍人ではないんだよ」
『理論破綻してますよ』
「私の中では破綻してないから」
『なるほど、それであの問題行動の数々ですか』
おかしいな、私はここではまだそんなに問題起こしてない筈だけど?
『前の部隊の時の情報も見ました』
「そんな、プライバシーの侵害!」
『私には自身のパイロットを知る権利があるんです』
むむー、まあ別に私は大体オープンにしてるからいいけどね。そんなバレて恥ずかしがる様な事をやってるとはおもってない。寧ろ軍規が私という存在についてこれてないだけだと思ってるし。それに気づいたが――
「むふふ、それでも私をこうやって乗せて飛んでるということはそれら含めて私を気に入ってるということだね」
そういうことでしょ。全くゼロは素直じゃない。もしかしてそういう所も小清水亜子に似たのかな? まあそんな細かな性格は知らないんだけど。そもそもゼロが本気なら、私から操縦権を奪う事だって出来るからね。そしてゼウスに戻る事も出来る。
それをしないのがいい証拠だ。
『それは肯定しませんが、観察してるだけです』
「じゃあ、私が面白いって事、楽しいって事を教えて上げるから。任せなさい!」
『一応忠告はしました』
「はいはい」
私はゼロの言い訳を聞き流して目的地へ目指してスピードを上げる。とりあえずアナハイムから離れて、国境を超えるあたりまで行こう。いくつかあたりをつけてるから、そこを回って、何かあればいいなって感じだ。出来れば、ゼロで初めての戦闘をしてみたい!
私はワクワクしながらゼロで空を駆ける。
「もうバレた?」
『バレたということは確信犯ですか』
なんかゼロから呆れられてる気がする。対等の関係を目指してるんだが……なんだろう、下にみられてないか? 確かに私もゼロに認めれらようとしてるから何となく下に感じてしまってる部分はある。でもこれじゃだめだよね。
ゼロ……というか、第一機甲師団のAIはとても進んでる。前の所では、そもそも個性というのはなかった。全てのAIは師団で共有だったはずだ。だから同じ師団では同じ感じだった。師団が変われば違ったのかもしれないが、そこまではわからない。けどここ第一機甲師団は三機すべてで違う。
ここら辺も特別仕様だなって思う。しかも普通にしゃべるしね。前の所ではこっちが話して応答する……くらいだった。お小言とか言わなかった。けど、ゼロはめっちゃ喋る。時々煩いな~と思うくらいには喋る。カタヤ様やベール様に確認した所、他の二機のAIはそこまで喋らないみたいだから、きっと小清水亜子がお喋りだったからゼロもそうなったんじゃないかと思ってる。
「ちょっと小耳に挟んだんだよ」
『何をです? また始末書を書かされる羽目になりますよ』
既にさっきからゼウスのオペレーターから煩い声が聞こえてきてるからね。既に遅いと思う。私はパチッとその煩い音を切るよ。
「そんなので私は止まらないだなこれが。始末書なんていくらでも書くよ。私は始末書でなんて止まらない!」
『全く、とんでもないですねアナタは。それでも軍人ですか?』
更にゼロに呆れられてるが、これが私なのだ。しょうがないじゃないか。
「私はねゼロ。軍人になりたかった訳じゃないんだよ。アンティカに乗るには軍人になるしかなかったの。つまり私はアンティカ乗りであって軍人ではないんだよ」
『理論破綻してますよ』
「私の中では破綻してないから」
『なるほど、それであの問題行動の数々ですか』
おかしいな、私はここではまだそんなに問題起こしてない筈だけど?
『前の部隊の時の情報も見ました』
「そんな、プライバシーの侵害!」
『私には自身のパイロットを知る権利があるんです』
むむー、まあ別に私は大体オープンにしてるからいいけどね。そんなバレて恥ずかしがる様な事をやってるとはおもってない。寧ろ軍規が私という存在についてこれてないだけだと思ってるし。それに気づいたが――
「むふふ、それでも私をこうやって乗せて飛んでるということはそれら含めて私を気に入ってるということだね」
そういうことでしょ。全くゼロは素直じゃない。もしかしてそういう所も小清水亜子に似たのかな? まあそんな細かな性格は知らないんだけど。そもそもゼロが本気なら、私から操縦権を奪う事だって出来るからね。そしてゼウスに戻る事も出来る。
それをしないのがいい証拠だ。
『それは肯定しませんが、観察してるだけです』
「じゃあ、私が面白いって事、楽しいって事を教えて上げるから。任せなさい!」
『一応忠告はしました』
「はいはい」
私はゼロの言い訳を聞き流して目的地へ目指してスピードを上げる。とりあえずアナハイムから離れて、国境を超えるあたりまで行こう。いくつかあたりをつけてるから、そこを回って、何かあればいいなって感じだ。出来れば、ゼロで初めての戦闘をしてみたい!
私はワクワクしながらゼロで空を駆ける。
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