美少女になったら人生イージーモードだと思ったけど案外そうでもありませんでした。
閑話10
「私のファン……ですか? 王子様が?」
考えてみたらこれはなかなかに夢の様なことではないかな? だって私も小さい頃は王子様が迎えに来てくれないかな~? とか思ってた時期があった。それが今、ここで実現してる。現実に夢が降りてきたのです。
「その王子様はどこに?」
「それは……」
なんだか罰が悪そうなにゃんこ執事さん。その時、奥の扉がバアアアンと勢いよく開いた。そこから銀髪でなかなかにやんちゃそうな男の子が首周りをとても窮屈そうな物で覆った服を着て出てきた。なんで首にあんなに大きいフリルみたいな物をつけてるんだろう?
やっぱりにゃんこさんだから感覚が違うのかな? とか思った。
「我こそはルドの第三皇位継承者『ヨルネス・ヴェッチェ・ルドウィーク』である! コランよ、そなたを我の妃としてやるぞ!!」
王子様は出てきて直ぐにそういった。その顔は自信満々で私が断るなんて微塵もおもってないみたいな顔してます。けど、私的にはちょっとこの時点で引いてます。だって私が夢見てたのと違うんだもん。まず、こんな傲慢な王子様なんて私は夢見てない。
王子さまって言ったらもっと優雅で落ち着いてる物じゃないのかな? まあそれが夢なんだって私はわかってるよ。だってこの国……ううん、元この国の王子様達にも私たちは実はあってる。ラーゼ様が王様のお気に入りだったし、色々と無茶をするためにデモンストレーション的に王様たちには先に私たちは新曲とか披露してたからね。
その時に私たちは王子様達にもあってた。でもその人たちも私の夢の王子様とは違ってた。なんだか、凄く視線がねちっこくて嫌らしい感じだった。ラーゼ様を見る目とか、私たちにも常に体の一部分を見てる感じだった。その時に王子様なんてこんな物……とかおもったんだけど、今度も期待して裏切られました。
やっぱり夢は夢なのかな? ラーゼ様は本当に私の理想の姿そのものなんだけどなぁ。強く気高く美しい。そしてなにより可愛い。最強です。
「どうした? 我の気高さに怖気づいたか? 安心しろ。お前は我の妻となるのだ。人種が我等ルドと交われることなど無い事だ。光栄に思え。ハーハッハッハ!」
煩い。私は思わず耳を塞いじゃいます。王子様としての教育とかはどうなってるんだろう? 私はそう思って近くのにゃんこ執事さんに視線を送る。すると彼は申し訳なさそうに頭を下げた。どうやらこの王子様にはこの人たちも困らされてるらしい。
「よし、ではいくぞ!」
「え? やめ――」
いきなり私の手を握って引っ張り出す王子様。こんなのエスコートじゃないよ! 私は流石にムッときて力を込めてその手を振りほどく。
「やめてください!」
「ど、どうしたのだ?」
私が強く反発したからか、王子様はちょっとうろたえてます。ここで私は一気に言いたかったことを告げる事にしました。
「私は貴方と一緒にいきません! お嫁さんにもなりません! 勝手に何もかも決めないで! 押し付けないで!! そんな人は大っ嫌いです!!」
「なっ!?」
私の言葉に王子様は崩れ落ちます。大っ嫌い大っ嫌い――とわたしの言った言葉をブツブツと呟いてる。えーと、ちょっとショック受けすぎじゃないですか? 予想外の反応に私もちょっと困るよ。
考えてみたらこれはなかなかに夢の様なことではないかな? だって私も小さい頃は王子様が迎えに来てくれないかな~? とか思ってた時期があった。それが今、ここで実現してる。現実に夢が降りてきたのです。
「その王子様はどこに?」
「それは……」
なんだか罰が悪そうなにゃんこ執事さん。その時、奥の扉がバアアアンと勢いよく開いた。そこから銀髪でなかなかにやんちゃそうな男の子が首周りをとても窮屈そうな物で覆った服を着て出てきた。なんで首にあんなに大きいフリルみたいな物をつけてるんだろう?
やっぱりにゃんこさんだから感覚が違うのかな? とか思った。
「我こそはルドの第三皇位継承者『ヨルネス・ヴェッチェ・ルドウィーク』である! コランよ、そなたを我の妃としてやるぞ!!」
王子様は出てきて直ぐにそういった。その顔は自信満々で私が断るなんて微塵もおもってないみたいな顔してます。けど、私的にはちょっとこの時点で引いてます。だって私が夢見てたのと違うんだもん。まず、こんな傲慢な王子様なんて私は夢見てない。
王子さまって言ったらもっと優雅で落ち着いてる物じゃないのかな? まあそれが夢なんだって私はわかってるよ。だってこの国……ううん、元この国の王子様達にも私たちは実はあってる。ラーゼ様が王様のお気に入りだったし、色々と無茶をするためにデモンストレーション的に王様たちには先に私たちは新曲とか披露してたからね。
その時に私たちは王子様達にもあってた。でもその人たちも私の夢の王子様とは違ってた。なんだか、凄く視線がねちっこくて嫌らしい感じだった。ラーゼ様を見る目とか、私たちにも常に体の一部分を見てる感じだった。その時に王子様なんてこんな物……とかおもったんだけど、今度も期待して裏切られました。
やっぱり夢は夢なのかな? ラーゼ様は本当に私の理想の姿そのものなんだけどなぁ。強く気高く美しい。そしてなにより可愛い。最強です。
「どうした? 我の気高さに怖気づいたか? 安心しろ。お前は我の妻となるのだ。人種が我等ルドと交われることなど無い事だ。光栄に思え。ハーハッハッハ!」
煩い。私は思わず耳を塞いじゃいます。王子様としての教育とかはどうなってるんだろう? 私はそう思って近くのにゃんこ執事さんに視線を送る。すると彼は申し訳なさそうに頭を下げた。どうやらこの王子様にはこの人たちも困らされてるらしい。
「よし、ではいくぞ!」
「え? やめ――」
いきなり私の手を握って引っ張り出す王子様。こんなのエスコートじゃないよ! 私は流石にムッときて力を込めてその手を振りほどく。
「やめてください!」
「ど、どうしたのだ?」
私が強く反発したからか、王子様はちょっとうろたえてます。ここで私は一気に言いたかったことを告げる事にしました。
「私は貴方と一緒にいきません! お嫁さんにもなりません! 勝手に何もかも決めないで! 押し付けないで!! そんな人は大っ嫌いです!!」
「なっ!?」
私の言葉に王子様は崩れ落ちます。大っ嫌い大っ嫌い――とわたしの言った言葉をブツブツと呟いてる。えーと、ちょっとショック受けすぎじゃないですか? 予想外の反応に私もちょっと困るよ。
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