美少女になったら人生イージーモードだと思ったけど案外そうでもありませんでした。
√35
「敵襲です!」
「そんな事わかっとるわ!!」
将軍は報告してきた兵士に怒鳴り返す。この状況で楽天的に「地震かな?」とか思う奴がいるかバカということである。何が起こったのかは正直わからない。激しい振動と共に、周囲がとてもあわただしくなって、そして死の気配が広がったことが将軍にはわかるだけだ。
将軍はこの地位になっただけあっていくつもの死線を潜り抜けてる。だからこそわかる死の気配を察知して、敵襲だと判断した。
(こちらが倒されるか、こちらがあちらの機械を破壊するのが先か……それが分かれ目か)
将軍は立ち上がった。そして歩き出す。
「情報は密に集めて共有しておけ、私が指揮をとり、襲撃者を撃退する!」
それに反対する者はいない。何か言いたげな奴らはいるが、将軍の決定は絶対だ。将軍がそれが最善だと判断したのだから、それが最適なのだと兵士たちはしっている。目の前の黒い扉が勝手にスライドして開く。外からは激しい音と共に、血の匂いが立ち込めていた。
「将軍! 危険です!!」
「そんなのわかってる。だがここは戦場だ。安全な場所などどこにある? 安全とは危険を排除して作る物だ! 現状を報告せよ!!」
ビシッと将軍に言われた立派な鎧を着た兵士は騎士のだろう。彼はすぐさま現状を述べる。どうやら、敵には武器が全く効かないらしい。
「襲撃者共は特殊な武器と防具を持っておりまして、止めする術がありません」
ここからでも見える団子が重なったような見た目の化け物を将軍はみる。あの団子は見る角度によって色が変わる鏡面仕上げの鎧をその丸い体一つ一つにつけている。なんという贅沢な使用だろうか……そしてその団子の背には砲台がついてる。可動範囲が広いそれは周りながら周囲の兵を肉片に変えている。
あれだけ撃ちまくって魔力がなくならないのか? と思った将軍だったが、その種を見て納得した。
「あれは地面を使ってるのか」
どうやらあの団子が打ち出してるのは魔力の弾ではないようだ。自身で土をえぐった塊を手元にある管に収めてそれが砲まで届けられて発射されてるようだ。適当に突っ込んでるから威力がバラバラなのが見て取れる。石があれば、貫通力もあるたまになるが、ほとんど土だと致命傷になる程の傷にはならない。だが、無尽蔵な弾は脅威だ。
こちらの攻撃通ることはないから、奴は悠々と移動しながら、撃ちまくってる。
「貴殿がこの軍のトップと見受ける」
ひときわ強い血の匂いが将軍の鼻をつく。目の前に現れたのは布だった。だがただのぬのじゃない。真っ赤な血に染まってる部分もあるが、それ以上に金色の文字が目をひく生きた布の種。
「貴殿を殺せばこの戦いはおわ――」
最後まで言わせずに将軍は懐の銃の引き金を引いた。勿論これは普通の兵士が使うような銃じゃない。特別製だ。だが……
「抗ってくれて結構。せいぜい頑張ってくれたまえ」
布にはどうやら聞いてないようだ。傍にいた騎士が仲間たちに突進させる。その隙間から将軍は更に引き金をひく。将軍の頬を汗が落ちていく。
「そんな事わかっとるわ!!」
将軍は報告してきた兵士に怒鳴り返す。この状況で楽天的に「地震かな?」とか思う奴がいるかバカということである。何が起こったのかは正直わからない。激しい振動と共に、周囲がとてもあわただしくなって、そして死の気配が広がったことが将軍にはわかるだけだ。
将軍はこの地位になっただけあっていくつもの死線を潜り抜けてる。だからこそわかる死の気配を察知して、敵襲だと判断した。
(こちらが倒されるか、こちらがあちらの機械を破壊するのが先か……それが分かれ目か)
将軍は立ち上がった。そして歩き出す。
「情報は密に集めて共有しておけ、私が指揮をとり、襲撃者を撃退する!」
それに反対する者はいない。何か言いたげな奴らはいるが、将軍の決定は絶対だ。将軍がそれが最善だと判断したのだから、それが最適なのだと兵士たちはしっている。目の前の黒い扉が勝手にスライドして開く。外からは激しい音と共に、血の匂いが立ち込めていた。
「将軍! 危険です!!」
「そんなのわかってる。だがここは戦場だ。安全な場所などどこにある? 安全とは危険を排除して作る物だ! 現状を報告せよ!!」
ビシッと将軍に言われた立派な鎧を着た兵士は騎士のだろう。彼はすぐさま現状を述べる。どうやら、敵には武器が全く効かないらしい。
「襲撃者共は特殊な武器と防具を持っておりまして、止めする術がありません」
ここからでも見える団子が重なったような見た目の化け物を将軍はみる。あの団子は見る角度によって色が変わる鏡面仕上げの鎧をその丸い体一つ一つにつけている。なんという贅沢な使用だろうか……そしてその団子の背には砲台がついてる。可動範囲が広いそれは周りながら周囲の兵を肉片に変えている。
あれだけ撃ちまくって魔力がなくならないのか? と思った将軍だったが、その種を見て納得した。
「あれは地面を使ってるのか」
どうやらあの団子が打ち出してるのは魔力の弾ではないようだ。自身で土をえぐった塊を手元にある管に収めてそれが砲まで届けられて発射されてるようだ。適当に突っ込んでるから威力がバラバラなのが見て取れる。石があれば、貫通力もあるたまになるが、ほとんど土だと致命傷になる程の傷にはならない。だが、無尽蔵な弾は脅威だ。
こちらの攻撃通ることはないから、奴は悠々と移動しながら、撃ちまくってる。
「貴殿がこの軍のトップと見受ける」
ひときわ強い血の匂いが将軍の鼻をつく。目の前に現れたのは布だった。だがただのぬのじゃない。真っ赤な血に染まってる部分もあるが、それ以上に金色の文字が目をひく生きた布の種。
「貴殿を殺せばこの戦いはおわ――」
最後まで言わせずに将軍は懐の銃の引き金を引いた。勿論これは普通の兵士が使うような銃じゃない。特別製だ。だが……
「抗ってくれて結構。せいぜい頑張ってくれたまえ」
布にはどうやら聞いてないようだ。傍にいた騎士が仲間たちに突進させる。その隙間から将軍は更に引き金をひく。将軍の頬を汗が落ちていく。
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