美少女になったら人生イージーモードだと思ったけど案外そうでもありませんでした。
Δ84
私のマナの影響なのか、木々が水面から浮かびだした。その透明な木々は今や、赤い文字をその内部に流してる。どうやら木が土台にしてるキューブが木の内部に文字を流してるみたい。そんな風にみえる。
「私のマナに反応したのかな?」
そんなふうに見えたけど、もしかしたら何処かで誰かがちょっかい出して、それが奇跡的にタイミングが重なったのかもしれない。そうであったらいいな~なんて責任転嫁してみる。だってなんでもかんでも私のせいとか言われたくないし。
『アナハ!!』
そんな声が聞こえてキララ達の籠の方を見ると、どうやらグルダフを突き飛ばしてアナハが外に出たようだ。けどここは周り水。直ぐに捕まえられるでしょ……とかおもってたら、なんかアナハの背中には妖精の羽が生えてた。さっき吹き飛ばした奴と同じ感じだ。
やっぱりどうやらあの妖精の影響を受けてしまったみたい。でもそれなら、私も危なかったって事になるよね。ふうくわばらくわばら。アナハには悪いけど、私じゃなくてよかった。それにアナハならなんとかなるでしょ。ティアラだってなんとかなったし。
そう思ってると、アナハの奴が優雅に跳ねながらこちらに向かってくる。あの羽、ジャンプにわずかに浮力を加えるくらいしかできないのか、直接飛んで来ようとはしなかった。意味ねぇ羽である。けどやっぱり狙うのは私なのね。
妖精が集まってたのは亜子も同じなのになんで……ってわたしの方が近いからか。それにアンティカは飛んでる。いくら羽が生えたといっても、あんななんちゃってな羽では空のアンティカまでとどかない。それならこっちも飛ぶか?
「いや、そんな機能はないけどね」
流石に籠は飛べない。その機能も次の世代では搭載したいが、今の世代の籠には搭載できなかった。だからどうするかというと、簡単だ。木に登ればいい。多脚だけあって壁とかを登るのも実は得意なのだ。浮いてるといってもそんな高くはない。精々がどれも水面から高さが五十センチくらいだ。まあ中には数メートルくらい浮いて、上の木が天井に届いてるのもがあるけどね。その違いが何なのかはよくわからない。
兵士達はアナハだから攻撃にためらってるし、私も流石に気を使う。だってこの籠で小突いたりしたら、人種のアナハの内部が……ね。きっとベキベキになるだろう。手加減とか難しいだよ。だからさっさと誰かが取り押さえてくれるのが一番だが……水上だからおのずと手を出せる奴は限られる。
けど、そこは精鋭達。ちゃんと動ける奴はいる。飛行ユニットに乗った何人かが前にでた。
「今のうちにラーゼ様は距離を取ってください! アナハ嬢は我らが止めます」
「頼むよ」
彼らならアナハを取り押さえるのもそう難しいことじゃないだろう。まあ問題はアナハを操ってるのがどんな奴なのかだけどね。それによってはアナハ自身が超強化されてるかもしれない。まあ今の所、そこまでって感じはしないんだが。
たって超強化されてるなら、あんなぴょんぴょんじゃなくどびゃん! って感じでくるでしょ。私はとりあえず木へと登る為に手近なキューブの近くまで行って籠から隠しアームを伸ばして上がろうとした。
すると何やらアームが突いた部分が波紋の様に広がる。それはリーンという音と共にとてもよく反響してる。そんな反響するような構造には見えないが、リーンとした音が幾度も響く。とりあえず上がる為に何回もキューブを突いたせいか、その音は何回も鳴った。すると私が上がった木が上昇しだしてた。
逆に下がってる木も見える。上がったり下がったりを制御出来る操作をしてたのだろうか? なんのためにある機能だよ!? って心の中で突っ込んだ。
「私のマナに反応したのかな?」
そんなふうに見えたけど、もしかしたら何処かで誰かがちょっかい出して、それが奇跡的にタイミングが重なったのかもしれない。そうであったらいいな~なんて責任転嫁してみる。だってなんでもかんでも私のせいとか言われたくないし。
『アナハ!!』
そんな声が聞こえてキララ達の籠の方を見ると、どうやらグルダフを突き飛ばしてアナハが外に出たようだ。けどここは周り水。直ぐに捕まえられるでしょ……とかおもってたら、なんかアナハの背中には妖精の羽が生えてた。さっき吹き飛ばした奴と同じ感じだ。
やっぱりどうやらあの妖精の影響を受けてしまったみたい。でもそれなら、私も危なかったって事になるよね。ふうくわばらくわばら。アナハには悪いけど、私じゃなくてよかった。それにアナハならなんとかなるでしょ。ティアラだってなんとかなったし。
そう思ってると、アナハの奴が優雅に跳ねながらこちらに向かってくる。あの羽、ジャンプにわずかに浮力を加えるくらいしかできないのか、直接飛んで来ようとはしなかった。意味ねぇ羽である。けどやっぱり狙うのは私なのね。
妖精が集まってたのは亜子も同じなのになんで……ってわたしの方が近いからか。それにアンティカは飛んでる。いくら羽が生えたといっても、あんななんちゃってな羽では空のアンティカまでとどかない。それならこっちも飛ぶか?
「いや、そんな機能はないけどね」
流石に籠は飛べない。その機能も次の世代では搭載したいが、今の世代の籠には搭載できなかった。だからどうするかというと、簡単だ。木に登ればいい。多脚だけあって壁とかを登るのも実は得意なのだ。浮いてるといってもそんな高くはない。精々がどれも水面から高さが五十センチくらいだ。まあ中には数メートルくらい浮いて、上の木が天井に届いてるのもがあるけどね。その違いが何なのかはよくわからない。
兵士達はアナハだから攻撃にためらってるし、私も流石に気を使う。だってこの籠で小突いたりしたら、人種のアナハの内部が……ね。きっとベキベキになるだろう。手加減とか難しいだよ。だからさっさと誰かが取り押さえてくれるのが一番だが……水上だからおのずと手を出せる奴は限られる。
けど、そこは精鋭達。ちゃんと動ける奴はいる。飛行ユニットに乗った何人かが前にでた。
「今のうちにラーゼ様は距離を取ってください! アナハ嬢は我らが止めます」
「頼むよ」
彼らならアナハを取り押さえるのもそう難しいことじゃないだろう。まあ問題はアナハを操ってるのがどんな奴なのかだけどね。それによってはアナハ自身が超強化されてるかもしれない。まあ今の所、そこまでって感じはしないんだが。
たって超強化されてるなら、あんなぴょんぴょんじゃなくどびゃん! って感じでくるでしょ。私はとりあえず木へと登る為に手近なキューブの近くまで行って籠から隠しアームを伸ばして上がろうとした。
すると何やらアームが突いた部分が波紋の様に広がる。それはリーンという音と共にとてもよく反響してる。そんな反響するような構造には見えないが、リーンとした音が幾度も響く。とりあえず上がる為に何回もキューブを突いたせいか、その音は何回も鳴った。すると私が上がった木が上昇しだしてた。
逆に下がってる木も見える。上がったり下がったりを制御出来る操作をしてたのだろうか? なんのためにある機能だよ!? って心の中で突っ込んだ。
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