美少女になったら人生イージーモードだと思ったけど案外そうでもありませんでした。
Δ65
「ここは……」
そう誰かが呟く。その後の言葉が続かないのはきっとこの光景に圧倒されてるからだろう。長い通路を進むと横道というか、明らかに寄れる所があったのだ。自分達は迷った。このまま奥へ奥へと進むのか正しいんじゃないかと。大体大事な物ほど奥にあるものだと思うからだ。そしてそれは強ち間違ってないと思う。だって誰でも大切な物は手の届きにくい場所に置きたいものだろう。だが終着点まで、自分たちは行かなかった。それが何故かというと、地図のような物を見つけたからだ。
かなり風化してたが、それは壁にあった。なかなかに複雑な形をしてた。まるで複数の細長い虫でもつなげたようなにょろにょろ具合だった。だがそこで気づいたんだ。どうやら、今いる自分たちの通路の他にも同じようなのがあると。親切な事に現在地らしき場所は赤い点で示してあった。そして今いる通路の道筋をたどると、ぐるっとこの島を巡るようになってるのがわかった。いくつかの通路は交差してる部分も勿論あるのだが……仲間の一人が気づいたのだ。
どの通路とも交差してない通路があると。それは真っすぐだった。一本の直線。そしていくつか見つけた立体的な地図ではそれはどこよりも深くに到達してた。これがそうではないか? と当たりをつけた訳だ。だが、その通路はこの通路とは接してない。なら、ここから出るしかない。そういう事だ。階段を上って出るとそこは太陽の下かと思う程に明るかった。上に地面があったはずなのに、地上に出てしまったのと思う程。だがあの地図を信じる限りはそんな事はなくて……そしてさらに自分たちが驚くのは、明らかに地上で見た物よりも背が高い建造物かいくつもあるという事だ。
それこそ、見あげるような物ばかり。これではあまりに上を見すぎて首を痛めそうだと思う程。
「ここが本当のこの地の姿というわけか」
僕自身、自分でそういっておいてゾクリとした。これだけの文明だ。その技術の一部でも得られれば、かなりの益になるはず。逆にこれだけの物を奴に……ラーゼに与えてしまうとどうなるのかと考えるだけで恐ろしい。それに……だ。すくなくとも、ここには重要な何かがあるのは確か。だからこそ、空に鎮座してる星からも攻撃を受けてるんだ。神話の中で語られる存在である星達さえも欲するなにか……この光景を目の当たりにすると、本当にそれがあるんだと思える。
「敵は……大丈夫か?」
「周囲に敵影はいません!」
これだけの施設を無防備にしておくとは思えない……が、その心当たりはある。
「上での戦闘か?」
「そうだな。アレの対応に戦力を投入してるのだろう」
セーファが自分の考察に賛同してくれる。最後に見た限りではデカ物対決をしてたが、あれで終わってはないのだろう。断続的な揺れは何度も続いてる。だが、地上にいたら死にそうな程の事も、ここでは少し揺れてるな……程度だ。ここの頑強さがうかがい知れる。
「好都合だ。だが油断はするな。行動は常に二組づつで行え。見つけるのはあの地図でみた物だ」
あれだけの物だ。簡単には隠せまい。いや、そもそも地図に載ってる時点で隠す気はないのでは? 堂々とあるとみるべき? だが、ここの建造物はどれも自分達の想像超える大きさだ。どれがそうかなんてはっきり言ってわからない。だがとりあえず天井部分とくっついてる建物は怪しいのでそれ優先で調べる事にした。
そう誰かが呟く。その後の言葉が続かないのはきっとこの光景に圧倒されてるからだろう。長い通路を進むと横道というか、明らかに寄れる所があったのだ。自分達は迷った。このまま奥へ奥へと進むのか正しいんじゃないかと。大体大事な物ほど奥にあるものだと思うからだ。そしてそれは強ち間違ってないと思う。だって誰でも大切な物は手の届きにくい場所に置きたいものだろう。だが終着点まで、自分たちは行かなかった。それが何故かというと、地図のような物を見つけたからだ。
かなり風化してたが、それは壁にあった。なかなかに複雑な形をしてた。まるで複数の細長い虫でもつなげたようなにょろにょろ具合だった。だがそこで気づいたんだ。どうやら、今いる自分たちの通路の他にも同じようなのがあると。親切な事に現在地らしき場所は赤い点で示してあった。そして今いる通路の道筋をたどると、ぐるっとこの島を巡るようになってるのがわかった。いくつかの通路は交差してる部分も勿論あるのだが……仲間の一人が気づいたのだ。
どの通路とも交差してない通路があると。それは真っすぐだった。一本の直線。そしていくつか見つけた立体的な地図ではそれはどこよりも深くに到達してた。これがそうではないか? と当たりをつけた訳だ。だが、その通路はこの通路とは接してない。なら、ここから出るしかない。そういう事だ。階段を上って出るとそこは太陽の下かと思う程に明るかった。上に地面があったはずなのに、地上に出てしまったのと思う程。だがあの地図を信じる限りはそんな事はなくて……そしてさらに自分たちが驚くのは、明らかに地上で見た物よりも背が高い建造物かいくつもあるという事だ。
それこそ、見あげるような物ばかり。これではあまりに上を見すぎて首を痛めそうだと思う程。
「ここが本当のこの地の姿というわけか」
僕自身、自分でそういっておいてゾクリとした。これだけの文明だ。その技術の一部でも得られれば、かなりの益になるはず。逆にこれだけの物を奴に……ラーゼに与えてしまうとどうなるのかと考えるだけで恐ろしい。それに……だ。すくなくとも、ここには重要な何かがあるのは確か。だからこそ、空に鎮座してる星からも攻撃を受けてるんだ。神話の中で語られる存在である星達さえも欲するなにか……この光景を目の当たりにすると、本当にそれがあるんだと思える。
「敵は……大丈夫か?」
「周囲に敵影はいません!」
これだけの施設を無防備にしておくとは思えない……が、その心当たりはある。
「上での戦闘か?」
「そうだな。アレの対応に戦力を投入してるのだろう」
セーファが自分の考察に賛同してくれる。最後に見た限りではデカ物対決をしてたが、あれで終わってはないのだろう。断続的な揺れは何度も続いてる。だが、地上にいたら死にそうな程の事も、ここでは少し揺れてるな……程度だ。ここの頑強さがうかがい知れる。
「好都合だ。だが油断はするな。行動は常に二組づつで行え。見つけるのはあの地図でみた物だ」
あれだけの物だ。簡単には隠せまい。いや、そもそも地図に載ってる時点で隠す気はないのでは? 堂々とあるとみるべき? だが、ここの建造物はどれも自分達の想像超える大きさだ。どれがそうかなんてはっきり言ってわからない。だがとりあえず天井部分とくっついてる建物は怪しいのでそれ優先で調べる事にした。
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