美少女になったら人生イージーモードだと思ったけど案外そうでもありませんでした。
Δ62
「そのトップスリーがあんた達の予定を狂わせた……それともあんた達の何かを奪ったからトップスリーになったの?」
「そうです。奴らはそれぞれこの地の重要な機関を奪っていったのです。確かにそれを使い、奴らはあの戦いを制した……と言っても過言ではないかもしれないです」
「一体何を……」
昔の戦いを制する程の物って一体? 私の貧弱な頭では想像できない。多分もんの凄く物騒な物なんだろうなって事だけはわかるけどね。
「一つは『揺り籠』もう一つは『種子』そして最後は『ア・ダーテ』」
うん? なんか最後だけムリヤリ横文字にしたような印象が……いや、きっと気のせいだよね。
「それで、そのアイテムはどうやばいのよ?」
「それは……」
「どうしたの?」
何やら皆の姿がブレ出した。みんなそれぞれ遠くを見てるっぽいしその表情は険しい。
「奴らです……」
「奴ら? ああ、『オウラム』とかいうどっかの国もここに来てたわね」
全然見ないから既にお亡くなりになってるかと思ってたけど、どうやらしぶとく生き残ってたようだ。とか思ってたけど――
「それではないです。『スナフスキン』の奴らです」
「げっ、なんでトップスリーの一つが?」
「奴らからは上手く隠してた筈ですが……なにか大出力なマナでも放たれたのか」
「あれ?」
何やら羽持ち達からの視線が……うーんなにかやったっけ? わたし結構やっちゃってるけど、今回は別段記憶に……ってあれか。そういえばいちど開放しすぎた力を空の星に向かって適当に撃ってたや。だって星の癖に私の上にいるとか生意気じゃん。なのでどこに撃つかってなった時についついね。
「それでそのスナフスキンとかいう種の狙いは何なの?」
「それは※※※※※※※※※※」
「え? なんて?」
声が聞こえない。すると背景に亀裂が入りだす。これは何かヤバそうだよ。
「ちょっと、どうすんのよ?」
そういうと羽持ちの皆さんは同じところを指さした。すると背景が高速で流れて行ってどこかについた。それは沢山のスクエアな箱が敷き詰まった場所。
「ここに行けって事?」
その問いに彼等は頷く。どうせなら行き方も示してほしいんだけど……どうやらの時間はないみたいだ。羽持ちの彼らは再びマナへと戻ってく。そして一人だけ何やら異様な目で上を見てる奴。それは既に死んでるあいつだ。何やらやらかしそうな感じがしないでもない。けどあいつを世界樹へと届けるにはここでは面倒だ。出来なくもないけど……わたしを通さないと届けられない。それはちょっと……だってあいつキモいし。なので今は無視だ。なんか聞き覚えある声が聞こえてるし、意識をそっちへと向けた。
「う……ん」
「ラーゼ様!!」
何故か目の前にグルダフの奴がいた。籠に入ったはずだけど……乙女のプライベート空間に入ってくるとは無粋な奴。それにグルダフが入ってくるともうパンパンなんだから暑苦しい。
「熱い……それになにかおきてるんじゃないの?」
「そうでした、アレを!」
そういったグルダフに急かされてモニターを見ると、巨大アンティカが目の前から消えて行ってた。羽持がスナフスキンが来てるとか言ってたから、出撃するのかも……そうおもってると、モニター越しに目が合った気がした。機械なのに眼だけは本当に生きてるかのようなその目。その目からは何かを訴えかけてるような気がした。けど……それが何か、わたしにはわからない。
「そうです。奴らはそれぞれこの地の重要な機関を奪っていったのです。確かにそれを使い、奴らはあの戦いを制した……と言っても過言ではないかもしれないです」
「一体何を……」
昔の戦いを制する程の物って一体? 私の貧弱な頭では想像できない。多分もんの凄く物騒な物なんだろうなって事だけはわかるけどね。
「一つは『揺り籠』もう一つは『種子』そして最後は『ア・ダーテ』」
うん? なんか最後だけムリヤリ横文字にしたような印象が……いや、きっと気のせいだよね。
「それで、そのアイテムはどうやばいのよ?」
「それは……」
「どうしたの?」
何やら皆の姿がブレ出した。みんなそれぞれ遠くを見てるっぽいしその表情は険しい。
「奴らです……」
「奴ら? ああ、『オウラム』とかいうどっかの国もここに来てたわね」
全然見ないから既にお亡くなりになってるかと思ってたけど、どうやらしぶとく生き残ってたようだ。とか思ってたけど――
「それではないです。『スナフスキン』の奴らです」
「げっ、なんでトップスリーの一つが?」
「奴らからは上手く隠してた筈ですが……なにか大出力なマナでも放たれたのか」
「あれ?」
何やら羽持ち達からの視線が……うーんなにかやったっけ? わたし結構やっちゃってるけど、今回は別段記憶に……ってあれか。そういえばいちど開放しすぎた力を空の星に向かって適当に撃ってたや。だって星の癖に私の上にいるとか生意気じゃん。なのでどこに撃つかってなった時についついね。
「それでそのスナフスキンとかいう種の狙いは何なの?」
「それは※※※※※※※※※※」
「え? なんて?」
声が聞こえない。すると背景に亀裂が入りだす。これは何かヤバそうだよ。
「ちょっと、どうすんのよ?」
そういうと羽持ちの皆さんは同じところを指さした。すると背景が高速で流れて行ってどこかについた。それは沢山のスクエアな箱が敷き詰まった場所。
「ここに行けって事?」
その問いに彼等は頷く。どうせなら行き方も示してほしいんだけど……どうやらの時間はないみたいだ。羽持ちの彼らは再びマナへと戻ってく。そして一人だけ何やら異様な目で上を見てる奴。それは既に死んでるあいつだ。何やらやらかしそうな感じがしないでもない。けどあいつを世界樹へと届けるにはここでは面倒だ。出来なくもないけど……わたしを通さないと届けられない。それはちょっと……だってあいつキモいし。なので今は無視だ。なんか聞き覚えある声が聞こえてるし、意識をそっちへと向けた。
「う……ん」
「ラーゼ様!!」
何故か目の前にグルダフの奴がいた。籠に入ったはずだけど……乙女のプライベート空間に入ってくるとは無粋な奴。それにグルダフが入ってくるともうパンパンなんだから暑苦しい。
「熱い……それになにかおきてるんじゃないの?」
「そうでした、アレを!」
そういったグルダフに急かされてモニターを見ると、巨大アンティカが目の前から消えて行ってた。羽持がスナフスキンが来てるとか言ってたから、出撃するのかも……そうおもってると、モニター越しに目が合った気がした。機械なのに眼だけは本当に生きてるかのようなその目。その目からは何かを訴えかけてるような気がした。けど……それが何か、わたしにはわからない。
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