美少女になったら人生イージーモードだと思ったけど案外そうでもありませんでした。
Δ31
「「きゃあああああああ!?」」
「「うああああああああ!?」」
甲高い声と野太い声が混ざりあう。それだけ大きな衝撃だからしかたない。けど無茶したおかげで約束の地へと私達は辿り着いた。でも辿り着いたからと言って安心してる場合じゃない。なぜなら周りには機械の兵達がいっぱいいるからだ。だごちゃんと同タイプの奴とか三メートル級の人型の奴とかが迫ってきてる。私にとっては懐かしい光景だ。良い思い出じゃないけどね。
「全部隊出撃! 予定通り、周りの敵をある程度掃討したらアトランティスを守る班と探索班に分かれて。アトランティスは防御結界を張って耐えてなさい!」
私のその言葉にハッチから次々と部隊が出てく。艦長が辛そうだったから私が言っといた。
「ぐ……すみませんラーゼ様」
「いいわよ。それよりも船の事、頼んだわよ」
「お任せください」
艦長に船の事を頼んで私はここを後にする。
「ラーゼ様、あの「オウラム」の船の事ですが……」
「うん、何かわかったの?」
私の目には何も見えないけど、声が聞こえる。十中八九、これはカメレオンだ。彼らは斥候みたいなものだからね。見えないようにして奴らの情報を探ってたんだろう。何も奴らだけが見えなくなれる訳じゃない。
「はい、奴らは我らよりも三百メートル前方に不時着。部隊を展開してこの地を調べる気の様です」
「やっぱり私達と同じか」
歩むの止めずに私はカメレオンの話を聞くよ。
「それで、どんな奴らがいたの?」
「多数の魔物と、かなり多種な種が混成されてるみたいです」
そもそもがオウラム自体が、そんな国らしいからね。色々な種族が出て来てもおかしくない。そこで何やら息がかかりそうな感じを受けたと思ったら、耳元で潜んだ言葉をカメレオンが放つ。
「それと、その舞台の中にですが――――」
「へぇ~、そっかぁ。そういう事」
私は楽しみが増えた感じで口角を上げる。それは良い情報だ。なるほど、オウラム建国にあいつが関わってるのか。それとも中心かはわからないけど、どうやら懐かしい奴にここでは会えそうだ。実際あいつには会いたくなんてないんだけど、あの子には会いたい。カメレオンの報告ではどっちもいたみたいだし、この地を探索してると多分その内……とりあえずあったら挨拶くらいはしよう。そして友好的に聞きだせるのなら、ここに来た目的とか聞きたい。
友好的が無理なら……もちろん強制的にね。
「ラーゼ様、お待ちしておりました」
そういってグルダフ率いる精鋭がドックで跪いて待ってた。彼らの後ろには馬車の籠だけの部分がある。まあ車輪とかもないけどね。けど大丈夫。ちゃんとそれは浮くように作ってある。だって私がこんな島を歩いて探索するわけないじゃん。私は優雅にフカフカのソファーに座って、飲み物とおやつ片手に冒険するんだ。だって私偉いから。
「それじゃあ、行くわよ」
「「「はっ!!」」」
私のその言葉に皆が一斉に立ち上がる。学者たちの為の籠もちゃんとある。歩かせて兵に守らせるなんて不毛じゃん。この籠なら防御も完璧なのだ。足手まといは安全な所にいた方が戦う人たちも戦いやすいでしょ。私達は先行してた部隊がロボたちを間引いてくれてた隙に、アトランティスから出発する。さあここの秘密を暴いて、必要な物を得ましょう。
「「うああああああああ!?」」
甲高い声と野太い声が混ざりあう。それだけ大きな衝撃だからしかたない。けど無茶したおかげで約束の地へと私達は辿り着いた。でも辿り着いたからと言って安心してる場合じゃない。なぜなら周りには機械の兵達がいっぱいいるからだ。だごちゃんと同タイプの奴とか三メートル級の人型の奴とかが迫ってきてる。私にとっては懐かしい光景だ。良い思い出じゃないけどね。
「全部隊出撃! 予定通り、周りの敵をある程度掃討したらアトランティスを守る班と探索班に分かれて。アトランティスは防御結界を張って耐えてなさい!」
私のその言葉にハッチから次々と部隊が出てく。艦長が辛そうだったから私が言っといた。
「ぐ……すみませんラーゼ様」
「いいわよ。それよりも船の事、頼んだわよ」
「お任せください」
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「ラーゼ様、あの「オウラム」の船の事ですが……」
「うん、何かわかったの?」
私の目には何も見えないけど、声が聞こえる。十中八九、これはカメレオンだ。彼らは斥候みたいなものだからね。見えないようにして奴らの情報を探ってたんだろう。何も奴らだけが見えなくなれる訳じゃない。
「はい、奴らは我らよりも三百メートル前方に不時着。部隊を展開してこの地を調べる気の様です」
「やっぱり私達と同じか」
歩むの止めずに私はカメレオンの話を聞くよ。
「それで、どんな奴らがいたの?」
「多数の魔物と、かなり多種な種が混成されてるみたいです」
そもそもがオウラム自体が、そんな国らしいからね。色々な種族が出て来てもおかしくない。そこで何やら息がかかりそうな感じを受けたと思ったら、耳元で潜んだ言葉をカメレオンが放つ。
「それと、その舞台の中にですが――――」
「へぇ~、そっかぁ。そういう事」
私は楽しみが増えた感じで口角を上げる。それは良い情報だ。なるほど、オウラム建国にあいつが関わってるのか。それとも中心かはわからないけど、どうやら懐かしい奴にここでは会えそうだ。実際あいつには会いたくなんてないんだけど、あの子には会いたい。カメレオンの報告ではどっちもいたみたいだし、この地を探索してると多分その内……とりあえずあったら挨拶くらいはしよう。そして友好的に聞きだせるのなら、ここに来た目的とか聞きたい。
友好的が無理なら……もちろん強制的にね。
「ラーゼ様、お待ちしておりました」
そういってグルダフ率いる精鋭がドックで跪いて待ってた。彼らの後ろには馬車の籠だけの部分がある。まあ車輪とかもないけどね。けど大丈夫。ちゃんとそれは浮くように作ってある。だって私がこんな島を歩いて探索するわけないじゃん。私は優雅にフカフカのソファーに座って、飲み物とおやつ片手に冒険するんだ。だって私偉いから。
「それじゃあ、行くわよ」
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