美少女になったら人生イージーモードだと思ったけど案外そうでもありませんでした。
Δ23
「またあんたはそんな物を集めようとして……」
そう言って呆れた顔をする亜子。亜子はキララが何をしようとしてるのか知ってるのかな? 私はそんな事知らないけど。知る気もないっていうか。
「だって面白そうな物見つけちゃったんだもん」
キララはニヤニヤとしてる。そんな事を言われると気になるね。もしかしたら有益な情報かもしれない。私はキララのほっぺをつまんで伸ばしてみた。
「ちょっとその面白そうな物って奴を教えなさいよ」
「いふぁいいふぁいわよ!」
なにか抗議言ってるきがするけど気にしない。だってキララは私のだからね。私に隠し事なんか許されないよ。別に私の興味ない事はいくら隠してくれてもいいけどさ、私が言えと言ったら言うのだ。
「それじゃ、話したくても話せないんじゃない?」
「ああ」
亜子がそういったから私はほっぺから手を離す。そんなに強く引っ張ってないと思ってたけど、案外赤くなってた。そして抗議するように私を睨んでくるキララ。
「話さないのなら今度は逆を――」
「ああもう、分かったわよ!」
諦めたらしいキララは何かブツブツ言ってるけど、少ししたら話し始めてくれた。
「実は最近はストランデル伯爵って人に会ったの。知ってる?」
私は首を横に振る。亜子も知らないみたい。てか私は大体貴族の名前何て覚えてないし。もしかしたら会った事あるかもしれない。でもそのストなんとか伯爵がなんなの? 私達の反応にキララは呆れたように肩をすくめる。イラっとするからポカっとやっちゃおうか?
「ストランデル伯爵はまあ言っちゃえば変わり者の貴族でそれなりに有名な人よ。野心がなくて、色んな所を巡って色んな物を見つけてる。あの人は自身を冒険家とか言ってるわ」
「それは……変わった貴族ね」
まあ変わった――でいえばほかにもいそうだけど、珍しいって感じかもね。
「で、その変わった貴族がなに?」
「ストランデル伯爵は冒険家って自称してるように、色んな遺跡とかも探検してるのよ。それはこの人種の領地以外にも手広く行ってるみたい」
「外側にまで行くなんて、無謀でしょ?」
亜子はバカにするようにそういうよ。でもその反応は間違ってない。だってこの世界には危険がいっぱい。外歩いてるだけで運悪かったら魔物に出会って死ぬ。けど人種の領地はまだ管理されてる方だ。その外はもう謎だらけと言っても過言ではない。そもそも滅茶苦茶弱かった人種は内内に閉じこもって生きてきたんだからね。世界の謎に迫るなんて思う奴なんてそうそういない。それが貴族にいて、更に自身で行ってるなんて凄いとは思う。
普通貴族なら人を使うだろう。それじゃあ満足できない体質なのかな?
「何回も死にかけたことあるっていってた。まあ自慢するみたいにいうんだけどね」
そのくらいじゃないと外になんていけないよね。
「で、そのストなんとかは何をあんたに話したのよ?」
「それは……ちょっと亜子には話せない。でてって」
「な、なんでよ?」
「なんでもよ」
再び言い合いを始めそうだったけど、私が言うと渋々出てってくれた。
「それは人種の持ち得てる魔法とは違う種類の記されてるカードのような物よ。どうやら約束の地の人々も同じような物を使ってたみたい。けど中身は別。私はそれが欲しい」
「ふーん、まあ別にいいけど」
私は興味ないし。なにかまだ隠してよ気はするけどね。全てのカードを狙ってるわけでもないでしょ? 目当ての物が多分キララにはある。それをストなんとか伯爵に聞いたんでしょう。そこまで面白い話でもなかったね。聞いて損した。
「もういいよ亜子」
その言葉を聞いて亜子が部屋に入ってくる。キララを睨みつけながら。この感じだと扉の向こうで耳当ててたんじゃないこの子? それを想像するとちょっとおかしい。
「で、亜子は何なの?」
「そんなの決まってるでしょ。今更になって約束の地に行く気になった訳よ。しかも今回は案外あっさり行けるようだし……」
歯噛みしそうな……というか歯噛みしてるね。亜子にとっては深刻な問題だしね。しょうがないからちゃんと話してあげるよ。
そう言って呆れた顔をする亜子。亜子はキララが何をしようとしてるのか知ってるのかな? 私はそんな事知らないけど。知る気もないっていうか。
「だって面白そうな物見つけちゃったんだもん」
キララはニヤニヤとしてる。そんな事を言われると気になるね。もしかしたら有益な情報かもしれない。私はキララのほっぺをつまんで伸ばしてみた。
「ちょっとその面白そうな物って奴を教えなさいよ」
「いふぁいいふぁいわよ!」
なにか抗議言ってるきがするけど気にしない。だってキララは私のだからね。私に隠し事なんか許されないよ。別に私の興味ない事はいくら隠してくれてもいいけどさ、私が言えと言ったら言うのだ。
「それじゃ、話したくても話せないんじゃない?」
「ああ」
亜子がそういったから私はほっぺから手を離す。そんなに強く引っ張ってないと思ってたけど、案外赤くなってた。そして抗議するように私を睨んでくるキララ。
「話さないのなら今度は逆を――」
「ああもう、分かったわよ!」
諦めたらしいキララは何かブツブツ言ってるけど、少ししたら話し始めてくれた。
「実は最近はストランデル伯爵って人に会ったの。知ってる?」
私は首を横に振る。亜子も知らないみたい。てか私は大体貴族の名前何て覚えてないし。もしかしたら会った事あるかもしれない。でもそのストなんとか伯爵がなんなの? 私達の反応にキララは呆れたように肩をすくめる。イラっとするからポカっとやっちゃおうか?
「ストランデル伯爵はまあ言っちゃえば変わり者の貴族でそれなりに有名な人よ。野心がなくて、色んな所を巡って色んな物を見つけてる。あの人は自身を冒険家とか言ってるわ」
「それは……変わった貴族ね」
まあ変わった――でいえばほかにもいそうだけど、珍しいって感じかもね。
「で、その変わった貴族がなに?」
「ストランデル伯爵は冒険家って自称してるように、色んな遺跡とかも探検してるのよ。それはこの人種の領地以外にも手広く行ってるみたい」
「外側にまで行くなんて、無謀でしょ?」
亜子はバカにするようにそういうよ。でもその反応は間違ってない。だってこの世界には危険がいっぱい。外歩いてるだけで運悪かったら魔物に出会って死ぬ。けど人種の領地はまだ管理されてる方だ。その外はもう謎だらけと言っても過言ではない。そもそも滅茶苦茶弱かった人種は内内に閉じこもって生きてきたんだからね。世界の謎に迫るなんて思う奴なんてそうそういない。それが貴族にいて、更に自身で行ってるなんて凄いとは思う。
普通貴族なら人を使うだろう。それじゃあ満足できない体質なのかな?
「何回も死にかけたことあるっていってた。まあ自慢するみたいにいうんだけどね」
そのくらいじゃないと外になんていけないよね。
「で、そのストなんとかは何をあんたに話したのよ?」
「それは……ちょっと亜子には話せない。でてって」
「な、なんでよ?」
「なんでもよ」
再び言い合いを始めそうだったけど、私が言うと渋々出てってくれた。
「それは人種の持ち得てる魔法とは違う種類の記されてるカードのような物よ。どうやら約束の地の人々も同じような物を使ってたみたい。けど中身は別。私はそれが欲しい」
「ふーん、まあ別にいいけど」
私は興味ないし。なにかまだ隠してよ気はするけどね。全てのカードを狙ってるわけでもないでしょ? 目当ての物が多分キララにはある。それをストなんとか伯爵に聞いたんでしょう。そこまで面白い話でもなかったね。聞いて損した。
「もういいよ亜子」
その言葉を聞いて亜子が部屋に入ってくる。キララを睨みつけながら。この感じだと扉の向こうで耳当ててたんじゃないこの子? それを想像するとちょっとおかしい。
「で、亜子は何なの?」
「そんなの決まってるでしょ。今更になって約束の地に行く気になった訳よ。しかも今回は案外あっさり行けるようだし……」
歯噛みしそうな……というか歯噛みしてるね。亜子にとっては深刻な問題だしね。しょうがないからちゃんと話してあげるよ。
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