美少女になったら人生イージーモードだと思ったけど案外そうでもありませんでした。
θ145
「逃げられたですって?」
私はアスタナの面々を跪かせてそういった。簡単だったよ。こいつらに直接は危害は加えてない。本当なら消し炭にしたいところだけど、それはシシ達を助けた後でって事で。まあいくら私のマナの量が規格外でも実際こいつ等を一度に相手にするのは無理ある。だからここはこの環境を利用させてもらった。それはこの場所を支える巨大な鳥というか、亀というか、ただの風船みたいな奴というか、とりあえずこの拠点のかなめである生き物を私のマナで支配下に置いたのだ。
どうやら別に特殊な契約とかをしてこういう役割につかせてるって訳でもないみたいだったからね。だから私のマナに充ててやったよ。やり方は簡単、大量のマナを放出して、マナ過多にしてやるだけだ。マナは適性が一番で、多すぎると毒になる。それは何色にも染まってないマナでさえそうだ。なので私色に染まったマナはどうなるかというと……わたしにメロメロになります。そうなったらもうこっちのもの。後は滅茶苦茶に動いてもらった。そして五分もすれば……この光景の出来上がりである。
私が連れてきた奴らも含めて、グロッキー状態。ぴんぴんしてるのは私だけだ。私ってなんか病気とかかかったことないんだよね。もう結構この世界にいるけど、この方まだ風邪一つかかってたことないからね。そんな私なら大丈夫だと思っての作戦だった。それが上手くはまったね。
「あんた達って戦闘力もない女の子四人に逃げられるほど無能なのね」
「戦闘力も……ない? 貴様がそれをいうか……」
アスタナの一人がそんな事をいう。どうやら気づいてるっぽいね。あの子達がこいつらを出し抜けたことは喜ばしいことだ。たくましく育ってくれててうれしいよ。けど、ここにいないのか……やっかいなことになりそうな予感がする。
「あの少女……達は魔法を使っていた。貴様の仕業の筈だ。彼女達の使う魔法には……きさまのマナが乗っていた」
やっぱりそこら辺は敏感だね。人種ならそれこそ魔法を使える者……それも熟練者じゃないと気づかないだろう。思ったけど、人種ってもしかしてマナに鈍感なのかな? こういうことは他の種なら普通な気がする。獣人たちも気づくし。あいつらこそ肉体派でマナに鈍感そうだけと、そうじゃなんだよね。
「私が何も対策してない訳ないじゃない。で、あの子達はどこにいったの?」
「貴様に教える必要がある……のか?」
私は簀巻きにされてるサザスを踏みつけていってやる。
「こいつがどうなってもいいのなら黙っときなさい。あんた達にとって、こいつらは大切なんでしょ?」
それは長年一緒にいる……そんなことじゃない。アスタナにとってはこいつとサイオスが絶対に必要なのだ。この二人がいなくなれば、アスタナの存在意義がなくなるほどにね。それを私はサザスの記憶で見た。だからこいつらは見捨てない。
「くっ……ちいさい方の二人はどこに行ったかはわからん。大きい方の二人は、我らの隙をついてここから飛び降りた。もう生きてはいまい」
「なっ……」
連れてきてた冒険者が驚愕に目を見開いてそして私をみる。なにその目? 私が怒り狂うとでも? 確かに本当に死んでる子がいたら、そうなったと思う。けど、わたしには彼女達が生きてるとわかる。それは彼女達に渡した紋章を通じて私のマナが流れてるからだ。皆生きてる……それは確実だ。それにしても……みんな無茶するなあ。一体誰に似たのやら。
「あんた達にも働いて貰うわよ?」
私は冷たい目をしてアスタナの奴らにそう告げた。
私はアスタナの面々を跪かせてそういった。簡単だったよ。こいつらに直接は危害は加えてない。本当なら消し炭にしたいところだけど、それはシシ達を助けた後でって事で。まあいくら私のマナの量が規格外でも実際こいつ等を一度に相手にするのは無理ある。だからここはこの環境を利用させてもらった。それはこの場所を支える巨大な鳥というか、亀というか、ただの風船みたいな奴というか、とりあえずこの拠点のかなめである生き物を私のマナで支配下に置いたのだ。
どうやら別に特殊な契約とかをしてこういう役割につかせてるって訳でもないみたいだったからね。だから私のマナに充ててやったよ。やり方は簡単、大量のマナを放出して、マナ過多にしてやるだけだ。マナは適性が一番で、多すぎると毒になる。それは何色にも染まってないマナでさえそうだ。なので私色に染まったマナはどうなるかというと……わたしにメロメロになります。そうなったらもうこっちのもの。後は滅茶苦茶に動いてもらった。そして五分もすれば……この光景の出来上がりである。
私が連れてきた奴らも含めて、グロッキー状態。ぴんぴんしてるのは私だけだ。私ってなんか病気とかかかったことないんだよね。もう結構この世界にいるけど、この方まだ風邪一つかかってたことないからね。そんな私なら大丈夫だと思っての作戦だった。それが上手くはまったね。
「あんた達って戦闘力もない女の子四人に逃げられるほど無能なのね」
「戦闘力も……ない? 貴様がそれをいうか……」
アスタナの一人がそんな事をいう。どうやら気づいてるっぽいね。あの子達がこいつらを出し抜けたことは喜ばしいことだ。たくましく育ってくれててうれしいよ。けど、ここにいないのか……やっかいなことになりそうな予感がする。
「あの少女……達は魔法を使っていた。貴様の仕業の筈だ。彼女達の使う魔法には……きさまのマナが乗っていた」
やっぱりそこら辺は敏感だね。人種ならそれこそ魔法を使える者……それも熟練者じゃないと気づかないだろう。思ったけど、人種ってもしかしてマナに鈍感なのかな? こういうことは他の種なら普通な気がする。獣人たちも気づくし。あいつらこそ肉体派でマナに鈍感そうだけと、そうじゃなんだよね。
「私が何も対策してない訳ないじゃない。で、あの子達はどこにいったの?」
「貴様に教える必要がある……のか?」
私は簀巻きにされてるサザスを踏みつけていってやる。
「こいつがどうなってもいいのなら黙っときなさい。あんた達にとって、こいつらは大切なんでしょ?」
それは長年一緒にいる……そんなことじゃない。アスタナにとってはこいつとサイオスが絶対に必要なのだ。この二人がいなくなれば、アスタナの存在意義がなくなるほどにね。それを私はサザスの記憶で見た。だからこいつらは見捨てない。
「くっ……ちいさい方の二人はどこに行ったかはわからん。大きい方の二人は、我らの隙をついてここから飛び降りた。もう生きてはいまい」
「なっ……」
連れてきてた冒険者が驚愕に目を見開いてそして私をみる。なにその目? 私が怒り狂うとでも? 確かに本当に死んでる子がいたら、そうなったと思う。けど、わたしには彼女達が生きてるとわかる。それは彼女達に渡した紋章を通じて私のマナが流れてるからだ。皆生きてる……それは確実だ。それにしても……みんな無茶するなあ。一体誰に似たのやら。
「あんた達にも働いて貰うわよ?」
私は冷たい目をしてアスタナの奴らにそう告げた。
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