美少女になったら人生イージーモードだと思ったけど案外そうでもありませんでした。
θ13
にらみ合う私達。まさにこれが漫画だったら、背景にゴゴゴゴゴ――という効果音が書かれる場面だよ。なかなかに向こうも動かないな。ならこっちから……といきたい所なんだけどいかんせん、ここで銃をぶっ放すわけにはいかない。まあ威力もそうだけど……やっぱりこっちからせめて先に手を出されたみたいなことは欲しい。こっちから手を出しても相手を黒にはできるけどさ、蛇には怒られそうだし。
なんで私が蛇の顔色を窺わないといけないのか……でも私の保護者みたいな感じになっちゃってるし、今の関係で落ち着いてるからね。でもそうなると娘に手を出してるエロ親父みたいな……エロ漫画設定じゃん!
「ふふ」
私が不意に笑ったら、赤線野郎が汗を垂らした。そしてゴクリと喉も鳴らす。なんだか私……恐れられてる? 相対して私の凄さがわかっちゃったかな? まあ私は内から滲み出てるからね。その凄さとやらが。仕方ない。
「貴様……どうやってかの者たちを倒した?」
「なにそれ? 恐れちゃったのかな?」
「いや、そうではない。こうやって相対してみても、貴様からは強者の雰囲気は感じれん。ただの女子に、さすがのこ奴らもやられはせぬだろうとな」
ああ、どうやら私の凄さ、ぜんぜん滲み出てなかったっぽい。てか戦闘とか私からっきしだしね。それなりに強い人たちは向かい合っただけで、ばれちゃう。まあまだこの人がそれなりに強いのかどうかはわからないけどね。私も最近は前線なんて出ないから、勘が鈍ってるっていうかなくなってるし。さすがに格が違い過ぎると今でもわかるけど、私より格上とか、すでに世界でそんないないからね。
さすがにこいつからはそこまでの恐怖とかは感じないからね。実際、私の盾を破ることは不可能だと思われる。私は一発当てれれば消し飛ばせると思うけど……流石に消し飛ばす気はないからね。ふむ、どうやってこの不毛な争いを終わらせようか? そもそも変に乗らなかったらこんなことにはなってなかったってのは無しで。しょうがないやっぱりいつもの奴で行きますか。
「女の武器って、何も腕力だけじゃないと思わない?」
私は銃から手を放して、一歩を踏み出す。すると赤線は「ぬぬ」ってな感じて少しだけ身を引く。
「何をやる気だ?」
「別に何も?」
「なん……だと?」
明らかに赤線は動揺してる。けど獲物も手にしてない相手を攻撃することもできないみたいで、私の接近を許すしかないみたい。見た目通り硬派な奴みたい。これなら、私の美で一発だね。そこの奴らと同じようにしてあげようではないか。
私は近くまで来て鮮やかなさくら色の髪をファサっとする。するとその瞬間、赤線の鼻から血が噴き出した。私の香りが鼻腔に届いたみたいだ。
「これは!?」
いきなり出た鼻血に赤線は手で鼻を抑える。それでも片手は前に出して構えてるけど、意識は完全に鼻へと向かった。私は前に突き出てる拳にそっと触れる。その瞬間、体がはねた。私のぬくもりと柔らかさにびっくりしたみたい。すべすべだしね。私の肌はずっと触っていたくなるほどに手触りがいいのだ。
「や……めろ……」
そういう赤線。だけど悲しいかな? 拒めてないよ。そりゃそうだ。だって私だよ? 私の体を拒める男などいないのだ。触れただけで、幸福感に満ち溢れるらしいからね。もうすでに顔は真っ赤。とどめを刺してあげましょう。私は両手を赤線の拳に重ねて強く握りしめる。その時、赤線が変な声を出したが気にしない。もうこいつには私しか見えてないだろう。
「ねえ……どこさわってほしい?」
上目遣いにそんな事を呟く。具体的になんて言うことない。そこは想像にお任せ。そして何を想像したのか、湯気を噴出して赤線は膝をつく。もう彼は戦うことはできないだろう。だって私の魅力にやられたんだから。まあでも、気絶してないのはほめてあげる。「さわ……さわ……」とかつぶやいてるけど、それは意味をなしてはない。
(勝った)
私は心でほくそ笑む。
なんで私が蛇の顔色を窺わないといけないのか……でも私の保護者みたいな感じになっちゃってるし、今の関係で落ち着いてるからね。でもそうなると娘に手を出してるエロ親父みたいな……エロ漫画設定じゃん!
「ふふ」
私が不意に笑ったら、赤線野郎が汗を垂らした。そしてゴクリと喉も鳴らす。なんだか私……恐れられてる? 相対して私の凄さがわかっちゃったかな? まあ私は内から滲み出てるからね。その凄さとやらが。仕方ない。
「貴様……どうやってかの者たちを倒した?」
「なにそれ? 恐れちゃったのかな?」
「いや、そうではない。こうやって相対してみても、貴様からは強者の雰囲気は感じれん。ただの女子に、さすがのこ奴らもやられはせぬだろうとな」
ああ、どうやら私の凄さ、ぜんぜん滲み出てなかったっぽい。てか戦闘とか私からっきしだしね。それなりに強い人たちは向かい合っただけで、ばれちゃう。まあまだこの人がそれなりに強いのかどうかはわからないけどね。私も最近は前線なんて出ないから、勘が鈍ってるっていうかなくなってるし。さすがに格が違い過ぎると今でもわかるけど、私より格上とか、すでに世界でそんないないからね。
さすがにこいつからはそこまでの恐怖とかは感じないからね。実際、私の盾を破ることは不可能だと思われる。私は一発当てれれば消し飛ばせると思うけど……流石に消し飛ばす気はないからね。ふむ、どうやってこの不毛な争いを終わらせようか? そもそも変に乗らなかったらこんなことにはなってなかったってのは無しで。しょうがないやっぱりいつもの奴で行きますか。
「女の武器って、何も腕力だけじゃないと思わない?」
私は銃から手を放して、一歩を踏み出す。すると赤線は「ぬぬ」ってな感じて少しだけ身を引く。
「何をやる気だ?」
「別に何も?」
「なん……だと?」
明らかに赤線は動揺してる。けど獲物も手にしてない相手を攻撃することもできないみたいで、私の接近を許すしかないみたい。見た目通り硬派な奴みたい。これなら、私の美で一発だね。そこの奴らと同じようにしてあげようではないか。
私は近くまで来て鮮やかなさくら色の髪をファサっとする。するとその瞬間、赤線の鼻から血が噴き出した。私の香りが鼻腔に届いたみたいだ。
「これは!?」
いきなり出た鼻血に赤線は手で鼻を抑える。それでも片手は前に出して構えてるけど、意識は完全に鼻へと向かった。私は前に突き出てる拳にそっと触れる。その瞬間、体がはねた。私のぬくもりと柔らかさにびっくりしたみたい。すべすべだしね。私の肌はずっと触っていたくなるほどに手触りがいいのだ。
「や……めろ……」
そういう赤線。だけど悲しいかな? 拒めてないよ。そりゃそうだ。だって私だよ? 私の体を拒める男などいないのだ。触れただけで、幸福感に満ち溢れるらしいからね。もうすでに顔は真っ赤。とどめを刺してあげましょう。私は両手を赤線の拳に重ねて強く握りしめる。その時、赤線が変な声を出したが気にしない。もうこいつには私しか見えてないだろう。
「ねえ……どこさわってほしい?」
上目遣いにそんな事を呟く。具体的になんて言うことない。そこは想像にお任せ。そして何を想像したのか、湯気を噴出して赤線は膝をつく。もう彼は戦うことはできないだろう。だって私の魅力にやられたんだから。まあでも、気絶してないのはほめてあげる。「さわ……さわ……」とかつぶやいてるけど、それは意味をなしてはない。
(勝った)
私は心でほくそ笑む。
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