美少女になったら人生イージーモードだと思ったけど案外そうでもありませんでした。
θ4
 (まあ、ほらアレよね。私が美し過ぎて皆腰が退けてるのよね)
 
  自分で言うのもアレだけど、私はほら、規格外だから。高嶺の花過ぎちゃってる感がある。だって考えてもみてよ。私ここの領の領主だよ。今、この人種の国で一番の領といえるここの領主であって、宇宙一の美少女。その手玉には人種どころか多種多様な種族がいて、更にはマナ生命体まで従わせてる生きた伝説と言える存在。
  それがファイラルの領主にして私という女の世間一般の評価だよ。そりゃあ腰も退けて当然と言える。
 
 (うん、そうそう。ここにいる大半は皆平民だしね。私なんか雲の上の存在みたいなものだし……)
 
  実際私は貴族とか、権力とかを鼻にかけた事は…………最初は有ったけど、今はもうそんな段階を過ぎたのだ。成り上がり貴族が通る道なんてあらかた済ませたからね。今の私はそれはもういい領主みたいな? こうやって領民……引いては人種全体の事を考えて自分自身で出張ってるんだからね。こんな領主なんて普通いないよ。
  大体の領主は指示するだけ。まあそれが普通だけどね。中には武闘派もいるけどね。魔物退治を率先してやる領主とかも中にはいる。でもそれも勿論レアな訳で、けどやっぱりそういう風に自身で動いてる領主が居る領の方が発展してるのは事実だったりするんだよね。流石私……自分の有能さが恐ろしく成っちゃうね。この二年で領主という肩書も板についてきた感がある。
 
 (くっ、でも出来る女になりすぎて独り身ってなんか負け犬感があるくない? まあ私的にそこらの男で満足する様な尻軽でも無いんだけど……無いんだけどさ!)
 
  けど私は自分が一番ちやほやされたい子なのです。まずは私に寄って、その後なら許してあげよう。そもそもその子達、私のだし。かわいい女の子を集めるのも大変だったんだよ。人種は種族とし弱いから、容姿まで弱く成ってるっていうね……そんな状態だからね。実際二年前の鉄血種は美形揃いだった。あれは種族としての格なのである。
 
  私一人が大幅に人種の格から外れた存在だとしても、それじゃあ別にそこまで影響ないんだよね。そもそも私は人種なのかという疑問もあるわけで……まあ私的にはそこら辺はどうでもいい。
 
  だって私はこの通りの美少女だから。私にとって大切なのは種族というくくりではなく。可愛いかどうかだけである。
 
 (まあ、私が見出した子達がちやほやされてるのはごちそうさまなんだけど……)
 
  私は一番気弱な子の方へと歩いてく。口をモシャモシャと動かしながら。けど声を掛ける前にちゃんとゴックンするよ。当然でしょ。だって私は美少女だから。いやね、物食べてても絵になるよ。けど、私にもイメージってものがあるから。それに今はアイドルなのである。アイドルとは偶像だ。夢を見せてなんぼでしょう。それが例え身内側の人達だからって、彼らの夢は奪えない!
 
  寧ろ、彼らこそをちゃんと取り込――夢を見せて上げる事によってより良いステージが出来上がると言うものだ。うん、私の知略が恐ろしい。天才か私。
 
 「宜しいかしら?」
 
  そんな一言で彼女を取り巻いてた男たちの息が止まる。声ではない。息が文字通り止まったんだ。うむ……その表情美味しくいただきました。私は男どもが私を見て息を飲むその顔、大好物です。優越感凄いから。そしてモーゼ宜しく、道を開ける男ども。
 
 「あ、あのあの、ラーゼ様。私……私どうしたら……」
 「かわゆす」
 「え?」
 
  おっと、感情が口に出ちゃってた。けどごめん、ホント彼女かわいい。私のひとつ下で妹感あるのがいい。その大きなくりっとした瞳に涙を溜めて、頬を染めた顔がなんともそそる。私はジュルリ……としようとしたけど、なんとか我慢して良いお姉さんであり、出来る領主であり、そして最高の美少女先輩である風を吹き出す。
 
  自分で言うのもアレだけど、私はほら、規格外だから。高嶺の花過ぎちゃってる感がある。だって考えてもみてよ。私ここの領の領主だよ。今、この人種の国で一番の領といえるここの領主であって、宇宙一の美少女。その手玉には人種どころか多種多様な種族がいて、更にはマナ生命体まで従わせてる生きた伝説と言える存在。
  それがファイラルの領主にして私という女の世間一般の評価だよ。そりゃあ腰も退けて当然と言える。
 
 (うん、そうそう。ここにいる大半は皆平民だしね。私なんか雲の上の存在みたいなものだし……)
 
  実際私は貴族とか、権力とかを鼻にかけた事は…………最初は有ったけど、今はもうそんな段階を過ぎたのだ。成り上がり貴族が通る道なんてあらかた済ませたからね。今の私はそれはもういい領主みたいな? こうやって領民……引いては人種全体の事を考えて自分自身で出張ってるんだからね。こんな領主なんて普通いないよ。
  大体の領主は指示するだけ。まあそれが普通だけどね。中には武闘派もいるけどね。魔物退治を率先してやる領主とかも中にはいる。でもそれも勿論レアな訳で、けどやっぱりそういう風に自身で動いてる領主が居る領の方が発展してるのは事実だったりするんだよね。流石私……自分の有能さが恐ろしく成っちゃうね。この二年で領主という肩書も板についてきた感がある。
 
 (くっ、でも出来る女になりすぎて独り身ってなんか負け犬感があるくない? まあ私的にそこらの男で満足する様な尻軽でも無いんだけど……無いんだけどさ!)
 
  けど私は自分が一番ちやほやされたい子なのです。まずは私に寄って、その後なら許してあげよう。そもそもその子達、私のだし。かわいい女の子を集めるのも大変だったんだよ。人種は種族とし弱いから、容姿まで弱く成ってるっていうね……そんな状態だからね。実際二年前の鉄血種は美形揃いだった。あれは種族としての格なのである。
 
  私一人が大幅に人種の格から外れた存在だとしても、それじゃあ別にそこまで影響ないんだよね。そもそも私は人種なのかという疑問もあるわけで……まあ私的にはそこら辺はどうでもいい。
 
  だって私はこの通りの美少女だから。私にとって大切なのは種族というくくりではなく。可愛いかどうかだけである。
 
 (まあ、私が見出した子達がちやほやされてるのはごちそうさまなんだけど……)
 
  私は一番気弱な子の方へと歩いてく。口をモシャモシャと動かしながら。けど声を掛ける前にちゃんとゴックンするよ。当然でしょ。だって私は美少女だから。いやね、物食べてても絵になるよ。けど、私にもイメージってものがあるから。それに今はアイドルなのである。アイドルとは偶像だ。夢を見せてなんぼでしょう。それが例え身内側の人達だからって、彼らの夢は奪えない!
 
  寧ろ、彼らこそをちゃんと取り込――夢を見せて上げる事によってより良いステージが出来上がると言うものだ。うん、私の知略が恐ろしい。天才か私。
 
 「宜しいかしら?」
 
  そんな一言で彼女を取り巻いてた男たちの息が止まる。声ではない。息が文字通り止まったんだ。うむ……その表情美味しくいただきました。私は男どもが私を見て息を飲むその顔、大好物です。優越感凄いから。そしてモーゼ宜しく、道を開ける男ども。
 
 「あ、あのあの、ラーゼ様。私……私どうしたら……」
 「かわゆす」
 「え?」
 
  おっと、感情が口に出ちゃってた。けどごめん、ホント彼女かわいい。私のひとつ下で妹感あるのがいい。その大きなくりっとした瞳に涙を溜めて、頬を染めた顔がなんともそそる。私はジュルリ……としようとしたけど、なんとか我慢して良いお姉さんであり、出来る領主であり、そして最高の美少女先輩である風を吹き出す。
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