美少女になったら人生イージーモードだと思ったけど案外そうでもありませんでした。
#107
迫りくる、虫が大きくなったかのようなモンスター共。奴等はかなりの数が集結してる。一体今まで何処に居たんだよって数。逃げたい所だけど、私達の後ろには集落がある。しかもこの領地のメインとなる集落だ。潰させる訳にはいかない。つまりは引くことは許されないと言うこと。私たちにはこいつらを退散させるか、皆殺しにするかの選択肢しかない。
「やれそう?」
「どうでしょうね。どんな敵かもわからないので、下手な事はいえませんね」
流石の蛇もあの数は不味いんだろう。ゾクッとするほどいるもんね。数えるのも億劫になるほどだ。しかも地上だけじゃないからね。木の上とかにも居る。なんなのあいつら……しかもめっちゃ見られてる気がするんだよね。鳥肌たちそう。
仲間を呼んだ最初の奴が、持ってた魔光石を食べ終わる。それが合図だった。奴等が一斉に私たちに襲いかかってくる。蛇は鞭でかなりの数を一斉に押し戻す。けど案外一匹も殺せてない。あの蛇が手加減というか、全力では無いにしてもどいつも殺せないなんておかしい。蛇だってこの事態に少し驚いてる様子だ。他の獣人達も結構苦戦してる。
一体一体の戦闘力は決して獣人達を上回ってる訳じゃないようだけど、頑丈さと数がやっぱり厄介。数が数だけにこちら側としては、一体でも早く減らしたい所なんだけど……いかんせん奴等は硬い。これは不味い。
「少し私から離れてください。少し本気を出します」
そういった蛇の雰囲気が変わる。私達はその言葉に従って蛇から距離を取って下がる。実質、蛇一人だけで相手にすることになる。けどこの数で決定打を持たない私達が周りでチョロチョロするほうが蛇には迷惑なんだろう。あいつの武器は鞭だし、一体多数を明らかに想定してるよね。そう思ってると、木の上から縦横無尽に動いてる敵が何故かこっちに向かってくる。
確かに無理に蛇の相手なんてする必要ないんだろうけどさ……これって明らかに私を狙ってるような? やっぱり最初に怒鳴ったのが不味かったのかな? それとも他に私を狙う理由でもあるのか。
迫りくる身体がテカテカしてる昆虫っぽい敵。細い腕の先についてる鉤爪が私に振り下ろされる。けどその瞬間、その敵の頭が一瞬で吹っ飛んだ。更に続く奴も同じだ。
「私を無視してラーゼを狙おうなどど思わない事です」
おお……蛇の奴前を向いたまま、後ろの敵を寸分違わず粉砕したよ。いったいどうやって見てるの? 蛇目のおかげ? 私も出来るのかな? けど言いたいことがある。
「なに澄ましてるのよ。汚い返り血浴びたんだけど?」
「なら後で一緒にお風呂に入りましょう。丁寧に洗って差し上げます」
他の人達も居ると言うのに、自分の性癖を隠しもしない奴だ。人種の皆さんが私達の事変な目で見てるじゃん。そんな冗談いいつつも、蛇はその力で敵を押し返してる。恐るべし変態。変態だけど恐るべしだ。そんな事を思ってると、多分私を最初に襲おうとしてた奴がなにやらその腕を地面に刺した。
「ラーゼ! そこから離れなさい!」
「え? ってきゃああああああああ!?」
地面から出てきた手が私の足首を掴んで持ち上げる。ちょっと、スカートだからパンツ見えるじゃん。タダで見せる趣味はないのに! とか思ってる間に空中まで持ち上げられる。上には奴等の仲間が待ち構えてる。こいつら……私をどうする気? さっきは殺そうとしたようにもみえたけど、今は受け渡そうとしてない? わかんないけど。
するといきなりガクッと高度が落ちた。敵は慌てて手を伸ばすが届かなかった。蛇の一撃でどうやら地面から伸びてた手を砕いたようだけど、威力増々にしてるそれで私を救出って訳にはいかないよう。しかも大軍団を足止めする役目もあるからね。蛇がサボると一気に敵がなだれ込む事になる。だから蛇が出来るのはここまで、それをわかってるから、皆動いてる。
けど……木の上に居る奴等が私に向かって飛び込んでくる。決死のダイブか。そりゃあ私にはそれだけの価値があると思うけど……こいつら王子様って訳じゃないからちょっと。
「ラーゼ様に、触るなああああああああああ!!」
「グルダフ!」
私を抱きしめようとしてた敵をグルダフが後ろから飛び出てきて、鉄拳制裁を食らわせた。なかなか格好良い登場だ。その格好に目さえ瞑ればね。なんでパンツ一丁なのよ。けどそんなグルダフは私を下で受け止めようと、その太い腕を構える。けど私がそこに包まれることはなかった。横から蜘蛛の糸の様な物が私を絡め取ったからだ。
そして一気に私は森の奥へと吸い込まれる。皆の声が遠くなっく。私は途端に心細くなった。
「やれそう?」
「どうでしょうね。どんな敵かもわからないので、下手な事はいえませんね」
流石の蛇もあの数は不味いんだろう。ゾクッとするほどいるもんね。数えるのも億劫になるほどだ。しかも地上だけじゃないからね。木の上とかにも居る。なんなのあいつら……しかもめっちゃ見られてる気がするんだよね。鳥肌たちそう。
仲間を呼んだ最初の奴が、持ってた魔光石を食べ終わる。それが合図だった。奴等が一斉に私たちに襲いかかってくる。蛇は鞭でかなりの数を一斉に押し戻す。けど案外一匹も殺せてない。あの蛇が手加減というか、全力では無いにしてもどいつも殺せないなんておかしい。蛇だってこの事態に少し驚いてる様子だ。他の獣人達も結構苦戦してる。
一体一体の戦闘力は決して獣人達を上回ってる訳じゃないようだけど、頑丈さと数がやっぱり厄介。数が数だけにこちら側としては、一体でも早く減らしたい所なんだけど……いかんせん奴等は硬い。これは不味い。
「少し私から離れてください。少し本気を出します」
そういった蛇の雰囲気が変わる。私達はその言葉に従って蛇から距離を取って下がる。実質、蛇一人だけで相手にすることになる。けどこの数で決定打を持たない私達が周りでチョロチョロするほうが蛇には迷惑なんだろう。あいつの武器は鞭だし、一体多数を明らかに想定してるよね。そう思ってると、木の上から縦横無尽に動いてる敵が何故かこっちに向かってくる。
確かに無理に蛇の相手なんてする必要ないんだろうけどさ……これって明らかに私を狙ってるような? やっぱり最初に怒鳴ったのが不味かったのかな? それとも他に私を狙う理由でもあるのか。
迫りくる身体がテカテカしてる昆虫っぽい敵。細い腕の先についてる鉤爪が私に振り下ろされる。けどその瞬間、その敵の頭が一瞬で吹っ飛んだ。更に続く奴も同じだ。
「私を無視してラーゼを狙おうなどど思わない事です」
おお……蛇の奴前を向いたまま、後ろの敵を寸分違わず粉砕したよ。いったいどうやって見てるの? 蛇目のおかげ? 私も出来るのかな? けど言いたいことがある。
「なに澄ましてるのよ。汚い返り血浴びたんだけど?」
「なら後で一緒にお風呂に入りましょう。丁寧に洗って差し上げます」
他の人達も居ると言うのに、自分の性癖を隠しもしない奴だ。人種の皆さんが私達の事変な目で見てるじゃん。そんな冗談いいつつも、蛇はその力で敵を押し返してる。恐るべし変態。変態だけど恐るべしだ。そんな事を思ってると、多分私を最初に襲おうとしてた奴がなにやらその腕を地面に刺した。
「ラーゼ! そこから離れなさい!」
「え? ってきゃああああああああ!?」
地面から出てきた手が私の足首を掴んで持ち上げる。ちょっと、スカートだからパンツ見えるじゃん。タダで見せる趣味はないのに! とか思ってる間に空中まで持ち上げられる。上には奴等の仲間が待ち構えてる。こいつら……私をどうする気? さっきは殺そうとしたようにもみえたけど、今は受け渡そうとしてない? わかんないけど。
するといきなりガクッと高度が落ちた。敵は慌てて手を伸ばすが届かなかった。蛇の一撃でどうやら地面から伸びてた手を砕いたようだけど、威力増々にしてるそれで私を救出って訳にはいかないよう。しかも大軍団を足止めする役目もあるからね。蛇がサボると一気に敵がなだれ込む事になる。だから蛇が出来るのはここまで、それをわかってるから、皆動いてる。
けど……木の上に居る奴等が私に向かって飛び込んでくる。決死のダイブか。そりゃあ私にはそれだけの価値があると思うけど……こいつら王子様って訳じゃないからちょっと。
「ラーゼ様に、触るなああああああああああ!!」
「グルダフ!」
私を抱きしめようとしてた敵をグルダフが後ろから飛び出てきて、鉄拳制裁を食らわせた。なかなか格好良い登場だ。その格好に目さえ瞑ればね。なんでパンツ一丁なのよ。けどそんなグルダフは私を下で受け止めようと、その太い腕を構える。けど私がそこに包まれることはなかった。横から蜘蛛の糸の様な物が私を絡め取ったからだ。
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