美少女になったら人生イージーモードだと思ったけど案外そうでもありませんでした。
#27
朝、私は天蓋付きの豪奢なベッドで目を覚ます。羽毛がふんだんに使われた掛け布団は軽く柔らかで、布の質感もよく肌への感触も滑らか。凝った装飾がされてて、私が寝るのに相応しいベッドだ。枕も大きいのがドデンとあって抱くことだって出来ちゃう。ちなみに寝間着は薄いピンクの生地で出来てて、膝上までの短いワンピースみたいなの。陽の光に照らされると透けちゃうくらいには薄い。
私が目覚めると直ぐに控えてる侍女がやってくる。まずは目覚めの一杯として紅茶を入れてくれる。銘柄とかは分からないけど、ポヤポヤした頭をスッキリとさせてくれる、ちょっと苦味があるんだけど香りが良いお茶を出してくれる。それをチビチビと飲む。なんだかかなり真剣に侍女のうさぎっ子が見てる。この子は私自身が選んだ侍女なのだ。
世話役をくれるって言うからもらった。どうせだから可愛い子が良かったからこの子。どうやら獣人達は二つにわかれるらしい。それは獣寄りと人寄りにだ。なんでそうなるのかはよくわかってないらしいんだけど、生まれた時からそのどちらかに別れるらしい。親のどちらも獣寄りでも人寄りの子は生まれるし、その逆も然りらしい。血液型みたいなのと同じ?
まあとにかくこの子は外見が好み。ウサギの長い耳がピコピコと動いて癒される。しかもクリクリの瞳に丸っこい顔もいい。私よりは年上なんだけど、うさぎ型は総じて幼気らしい。私が聞いたらビクビクしながら教えてくれた。
「ねえ……」
「……はっはい!」
既に三日目くらい経つのに一向にこんな感じだ。もっと色々とお話したいのにずっとこんな感じだからまともに話なんかできない。待遇は良いんだけどね……待遇は。
「今日のはなんだか隠し味でも入れた?」
「……ええっと……ちゃ茶葉のブレンドの配合を変えたので……そのせいかと」
「ふうん、そっか。私こっちのが好きかも」
「!! そ、それでは明日からもこれをお持ちします」
「うん、よろしく」
何か凄く驚いてた様に思うけど、内心褒めたのが嬉しかったのかもしれない。こういうちょっとした積重ねを続ければ打ち解けれるかもしれない。そうなったら私には一つの野望があるのだ。それはこの子のうさ耳をモフモフすることだ。さぞかしさわり心地良さそうなんだよね。けど一回実は触らしてもらったんだよね。最初の日にね。
でも私が手を伸ばすと背筋と共に耳もピーンとなって毛も逆だってる状態でとても残念だった。だからリベンジを私は伺ってるのだ。
カチャリとティーカップを置く。さてと、私は立ち上がる。するとうさぎっ子がささっと近寄ってきて私の服を脱がす。片側の肩から抜いて、スルッとね。ワンピースだからパサッと床に落ちた。これで私は一糸まとわぬ姿だ。私は姿見を見る。その姿見も豪奢な感じ。まさに贅の限りつくしてますっ装飾してる。けど、そんな飾りなんかよりも素の私の方が美しいんだから困っちゃう。
朝の日差しに煌めく桜色の髪はどんな糸よりも滑らかでしなやかで、それでいてキューティクル。肌にはシミひとつない完璧な透明感を宿してる。顔のパーツは前語ったから良いとして……二年で少しは変わってるけどね。けど衰えた所なんて一つもないし、寧ろ私はまだ完成してなかったのかと言うことに驚くくらいだけどまあいいよね。
顔と身体のパランスも完璧で困る。いや、困るっていうのは嘘だけど。胸はまだAカップ程度しかない。ここはまあ、完成形はわかってるからいい。その内にけしからん事になるのは確定事項なのだ。まあ今でも結構けしからんけどね。てか、私の身体でけしからんくない所が逆にない。胸は大きさもそうだけど、それ以上に形だって大事。
けど安心を、私の胸はパーフェクトです。左右の違いなんて寸分もなく。最適な位置にある乳首が最適な乳輪の大きさの元ある。勿論色はピンク色だよ。そしてくびれもスッとさり気なくある。まだ十二歳だしこんなものでしょう。下半身も女性としての機能を有し初めて丸みを帯びてきた気がする。まだなんとなくだけどね。てか私は鏡を見て気付いたことがある。
私、めっちゃ足長い。しかも脚線美がヤバイ。足長いってのは胴体に対しての足の長さね。多分座高が短いと思われる。これはもっと脚を強調した服装を意識した方がいいと思った。
「ふぅ」
頭の天辺から足の爪の先まで確認していつもの如くため息がでる。ちょっとヤバイね私。このまま何処に出しても恥ずかしくない。だってもうこれは芸術。そう芸術だ。けど芸術は無闇に晒すものでもない。分かる人にはわかる……程度の芸術ではなく、私の美は全てに通じる筈だけど、それは国宝を晒すようなもの。そんな事はどこもそうそうしないよね? それと同じ。
「ラーゼ様」
そう言ってパンツを広げて跪いてるウサギっ子。その穴に移動する。するとうさぎっ子がパンツを上げて履かせてくれる。普通の感覚だとこんな全てを侍女にやらせるなんて、現代の知識があれば恥ずかしいと思うかもしれない。けど私は全然そんな事はない。むしろバチコーイ! である。寧ろ望んでたまである。だから私は堂々としてるよ。
私は昨晩の内に選んでおいた服を着々と装着してく。花の模様が一つあしらわれたシンプルなTシャツを被って、下には亜麻色のロングスカート。足が長い言った傍からロングスカートである。まあまあ、ちらちら見える踝もいいものだよ。わざわざ大きめのベルトを長めのTシャツの上から腰にゆったり目に巻く。これはお洒落であって機能はどうでも良いのだ。
あとネックレスとか宝石類を主張しすぎない様に散りばめるんだけど、それは髪をやった後だね。椅子に座ってうさぎっ子に梳いてもらうのは居心地がいい。取り敢えず今日はお下げにした。けど二年伸ばしっぱなしだった私の髪はかなり長いからただ下ろしとくと地面を引きずる。それじゃあ流石に痛むから、折り返して輪っかにしてある。
切ろうとも思ったんだけど、綺麗すぎてもったいなく感じて切れなかったよ。まあ流石に前髪は邪魔にならない程度には切ったけどね。その前髪も今日はピンで横に止める。おでこまで黄金比過ぎてやばい。そして最後にアクセサリー類をつけて、完成。絶世の美少女ここにあり。
「あれ? これは?」
私は自身の指にはめられた指輪を見てそう呟く。こんなの昨日選んだ中にあったかな? 真っ赤な外枠で覆われた黒い宝石を嵌められた指輪が私の人差し指にあった。
「それは……今日入ってきた物で……いち早くラーゼ様にと」
「なるほど、まあアクセントになって良いかもね」
なにか汗を頬が伝ってるけど、怒られるかもと思ったのかな? そんな事で私は怒んないよ。だってうさ耳モフモフ作戦実行中だからね。イメージを揃えるのもいいけど、こういう別系統の物が一つあると上級者って感じがしていいよね。流石はうさぎっ子だ。あとは足にお洒落だけど、重くない靴を履いていい感じ。重くないってのは重量じゃなくてイメージというか印象ね。淡くフェミニン系のやつ。足の甲とか踝むき出しのやつね。さて、これで完成かな。
(え? メイク?)
この世界にも確かにメイクはある。けどこの美の前にそれが必要だろうかと問いたい。結論、必要ない。まあ時と場所を選べはやると思うけどね。でも別に今は必要ない。ようやく準備が整うと、それに合わせる様にお腹がなった。
すると素早くうさぎっ子が部屋の扉を開ける。
(うむうむ、よく出来た子である)
私はそう思いつつ、歩を進める。そして私が部屋から出ると、待機してた屋敷中の執事とメイドが声を揃えて腰を折る。
「「「お嬢様、今日も世界一うるわしゅうございます!!」」」
うむうむ、わかってるけどもっと声を大にして言いなさい。私は心でほくそ笑みながら今の生活を満喫してた。
私が目覚めると直ぐに控えてる侍女がやってくる。まずは目覚めの一杯として紅茶を入れてくれる。銘柄とかは分からないけど、ポヤポヤした頭をスッキリとさせてくれる、ちょっと苦味があるんだけど香りが良いお茶を出してくれる。それをチビチビと飲む。なんだかかなり真剣に侍女のうさぎっ子が見てる。この子は私自身が選んだ侍女なのだ。
世話役をくれるって言うからもらった。どうせだから可愛い子が良かったからこの子。どうやら獣人達は二つにわかれるらしい。それは獣寄りと人寄りにだ。なんでそうなるのかはよくわかってないらしいんだけど、生まれた時からそのどちらかに別れるらしい。親のどちらも獣寄りでも人寄りの子は生まれるし、その逆も然りらしい。血液型みたいなのと同じ?
まあとにかくこの子は外見が好み。ウサギの長い耳がピコピコと動いて癒される。しかもクリクリの瞳に丸っこい顔もいい。私よりは年上なんだけど、うさぎ型は総じて幼気らしい。私が聞いたらビクビクしながら教えてくれた。
「ねえ……」
「……はっはい!」
既に三日目くらい経つのに一向にこんな感じだ。もっと色々とお話したいのにずっとこんな感じだからまともに話なんかできない。待遇は良いんだけどね……待遇は。
「今日のはなんだか隠し味でも入れた?」
「……ええっと……ちゃ茶葉のブレンドの配合を変えたので……そのせいかと」
「ふうん、そっか。私こっちのが好きかも」
「!! そ、それでは明日からもこれをお持ちします」
「うん、よろしく」
何か凄く驚いてた様に思うけど、内心褒めたのが嬉しかったのかもしれない。こういうちょっとした積重ねを続ければ打ち解けれるかもしれない。そうなったら私には一つの野望があるのだ。それはこの子のうさ耳をモフモフすることだ。さぞかしさわり心地良さそうなんだよね。けど一回実は触らしてもらったんだよね。最初の日にね。
でも私が手を伸ばすと背筋と共に耳もピーンとなって毛も逆だってる状態でとても残念だった。だからリベンジを私は伺ってるのだ。
カチャリとティーカップを置く。さてと、私は立ち上がる。するとうさぎっ子がささっと近寄ってきて私の服を脱がす。片側の肩から抜いて、スルッとね。ワンピースだからパサッと床に落ちた。これで私は一糸まとわぬ姿だ。私は姿見を見る。その姿見も豪奢な感じ。まさに贅の限りつくしてますっ装飾してる。けど、そんな飾りなんかよりも素の私の方が美しいんだから困っちゃう。
朝の日差しに煌めく桜色の髪はどんな糸よりも滑らかでしなやかで、それでいてキューティクル。肌にはシミひとつない完璧な透明感を宿してる。顔のパーツは前語ったから良いとして……二年で少しは変わってるけどね。けど衰えた所なんて一つもないし、寧ろ私はまだ完成してなかったのかと言うことに驚くくらいだけどまあいいよね。
顔と身体のパランスも完璧で困る。いや、困るっていうのは嘘だけど。胸はまだAカップ程度しかない。ここはまあ、完成形はわかってるからいい。その内にけしからん事になるのは確定事項なのだ。まあ今でも結構けしからんけどね。てか、私の身体でけしからんくない所が逆にない。胸は大きさもそうだけど、それ以上に形だって大事。
けど安心を、私の胸はパーフェクトです。左右の違いなんて寸分もなく。最適な位置にある乳首が最適な乳輪の大きさの元ある。勿論色はピンク色だよ。そしてくびれもスッとさり気なくある。まだ十二歳だしこんなものでしょう。下半身も女性としての機能を有し初めて丸みを帯びてきた気がする。まだなんとなくだけどね。てか私は鏡を見て気付いたことがある。
私、めっちゃ足長い。しかも脚線美がヤバイ。足長いってのは胴体に対しての足の長さね。多分座高が短いと思われる。これはもっと脚を強調した服装を意識した方がいいと思った。
「ふぅ」
頭の天辺から足の爪の先まで確認していつもの如くため息がでる。ちょっとヤバイね私。このまま何処に出しても恥ずかしくない。だってもうこれは芸術。そう芸術だ。けど芸術は無闇に晒すものでもない。分かる人にはわかる……程度の芸術ではなく、私の美は全てに通じる筈だけど、それは国宝を晒すようなもの。そんな事はどこもそうそうしないよね? それと同じ。
「ラーゼ様」
そう言ってパンツを広げて跪いてるウサギっ子。その穴に移動する。するとうさぎっ子がパンツを上げて履かせてくれる。普通の感覚だとこんな全てを侍女にやらせるなんて、現代の知識があれば恥ずかしいと思うかもしれない。けど私は全然そんな事はない。むしろバチコーイ! である。寧ろ望んでたまである。だから私は堂々としてるよ。
私は昨晩の内に選んでおいた服を着々と装着してく。花の模様が一つあしらわれたシンプルなTシャツを被って、下には亜麻色のロングスカート。足が長い言った傍からロングスカートである。まあまあ、ちらちら見える踝もいいものだよ。わざわざ大きめのベルトを長めのTシャツの上から腰にゆったり目に巻く。これはお洒落であって機能はどうでも良いのだ。
あとネックレスとか宝石類を主張しすぎない様に散りばめるんだけど、それは髪をやった後だね。椅子に座ってうさぎっ子に梳いてもらうのは居心地がいい。取り敢えず今日はお下げにした。けど二年伸ばしっぱなしだった私の髪はかなり長いからただ下ろしとくと地面を引きずる。それじゃあ流石に痛むから、折り返して輪っかにしてある。
切ろうとも思ったんだけど、綺麗すぎてもったいなく感じて切れなかったよ。まあ流石に前髪は邪魔にならない程度には切ったけどね。その前髪も今日はピンで横に止める。おでこまで黄金比過ぎてやばい。そして最後にアクセサリー類をつけて、完成。絶世の美少女ここにあり。
「あれ? これは?」
私は自身の指にはめられた指輪を見てそう呟く。こんなの昨日選んだ中にあったかな? 真っ赤な外枠で覆われた黒い宝石を嵌められた指輪が私の人差し指にあった。
「それは……今日入ってきた物で……いち早くラーゼ様にと」
「なるほど、まあアクセントになって良いかもね」
なにか汗を頬が伝ってるけど、怒られるかもと思ったのかな? そんな事で私は怒んないよ。だってうさ耳モフモフ作戦実行中だからね。イメージを揃えるのもいいけど、こういう別系統の物が一つあると上級者って感じがしていいよね。流石はうさぎっ子だ。あとは足にお洒落だけど、重くない靴を履いていい感じ。重くないってのは重量じゃなくてイメージというか印象ね。淡くフェミニン系のやつ。足の甲とか踝むき出しのやつね。さて、これで完成かな。
(え? メイク?)
この世界にも確かにメイクはある。けどこの美の前にそれが必要だろうかと問いたい。結論、必要ない。まあ時と場所を選べはやると思うけどね。でも別に今は必要ない。ようやく準備が整うと、それに合わせる様にお腹がなった。
すると素早くうさぎっ子が部屋の扉を開ける。
(うむうむ、よく出来た子である)
私はそう思いつつ、歩を進める。そして私が部屋から出ると、待機してた屋敷中の執事とメイドが声を揃えて腰を折る。
「「「お嬢様、今日も世界一うるわしゅうございます!!」」」
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