クラス転移したのいいんだが自分だけ転生だったうえ勇者がいなかったんだが

ノベルバユーザー232241

ゆかのなかにいる(半分だけね)

王城の広間に作られた魔法陣が輝きに包まれる。
「おぉ!これは成功ですな!」
「うむ、これで我ら人類も救われるだろう」
魔法陣の中から現れたクラスメイトに王が更に声をかけようとするが、突如叫びだしたクラスメイトの声に中断される。
「ど、どうした!」
いきなり叫んだクラスメイトに兵士達が武器を向ける。
「よい、武器を下げろ、勇者達もまだ来たばかりで混乱しているのだろう」
だが、まだクラスメイトは落ち着かない。
不信に思った兵士の一人がその騒ぎを確認する。
「ひいぃぃぃいい!」
兵士が悲鳴を挙げたことにたいして、状況が異常だと感じたのか他の兵士達が王や大臣を囲む。
「な、何があったのだ!」
「ゆ、床の中に…床に人が半分埋まっております!」
「床に人が…?」
側に控えていた魔法使いが騒ぎのすぐ側へ駆け寄る。
「これは…確かに埋まっていますね…、死んではいないようですが…とりあえず他の勇者達を下がらせたほうが…」
「うむ、そうですな、兵よ!勇者達を別室へ案内せよ!」
大臣が騒いでいたクラスメイトを別室へ行かせる。
「鎮静の魔術が使える者を送っておきましょう」
「うむ、それはそちらに任せた、だが、問題はこれだな…」
「死んではいないようなのでまずは起こすのが良いかと」
そう言うと魔法使いは半分床に埋まった身体を揺すって動かす。

……
………
…………
……………
………………
「んーーー、九ノ宮君起きないと変なイタズラしゃうぞ!」
残念だったな僕はもう起きている。
だがここで起きるのはつまらない…寝たふりをしよう。
今僕を起こしに来てくれているのは、異世界からの留学生、エルフのミュリアだ。
授業でたまたまペアになり、家もたまたま隣で、席もたまたま隣だったりして、仲良くなり今こうなっているのだ。
あぁ、すごい幸せ…
「せっかく、作った朝ごはん冷めちゃうよぉ…」
それはいけない!
「んぁー、おはようミュリア、起こしに来てくれたのか?」
「そうだよ、とりあえずさ!朝ごはんあるから食べよ!」
あぁ、美少女エルフが毎朝起こしに来てくれ、朝ごはん、お昼のお弁当、晩御飯も作ってくれ休日には一緒にお出掛けとか出来るなんて、あぁ、今なら床の中に埋まって死んでもいいや…
眠い目を擦りながらミュリアとともに下の階へ下がる。
「あっ!ミュリア!」
ヤバい足を滑らせた!しかもミュリアを巻き込んで!
バタン!二人して階段から転げ落ちる…
目を開けた僕の目の前には美少女エルフは居なかった…
「あぁ、夢か…」



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