クラス転移したのいいんだが自分だけ転生だったうえ勇者がいなかったんだが

ノベルバユーザー232241

とっても長く無駄なプロローグ

異世界転移、漫画やアニメやゲームが好きな人なら知っているであろう言葉、小説はもちろん漫画などで様々な人に夢を与えた存在。
そして同時に夢を壊してきた存在でもあるだろう、異世界転移はあり得ないと誰もが諦めた…
自分もその一人だったんだ、ほんの数分前までは…
(数分前)
「ふぅ…、やっぱり夜更かしはあんまりするものじゃないな」
眠い…凄く眠い…昨日の夜は小説を書いたり、ゲームをしたりで凄く眠い…早めに寝ておくべきだったか…あぁ、毎朝起こしに来てくれる美少女や可愛らしい妹(もちろん貧乳で)が居るなら最高に健やかな朝が迎えられたのにな、勿論そんなものは一人暮らしの自分には居ないわけで、考えるだけ虚しくなるだけだ。
「現実って、無情だよな…」
「よぉ!神崎!今来たのかよ!今日は遅くないか?」
「ん…伸也か…昨日は寝るのが遅かったんだよ」
元気良く挨拶をしてくるこいつは竜道伸也りゅうどうしんや多分親友だ、こいつはクラスカーストの上位のやつでこいつのお陰で自分はクラスカーストの中位辺りを維持出来ているんだろう
ちなみに彼女はいない
「夜更かしかよ…あんまり良くないぞ?」
「分かってるよ、昨日は忙しかったんだ、いつもしてる訳じゃないし大丈夫だろ」
「あのなぁ、夜更かしは本当に良くないんだぞ、例えば…」
また始まったか伸也の健康話が、心配してくれるのはいいんだがここまで来るとウザイし男に身体の心配をされるのもなぁ…
やっぱり素直で自分のことを一途に思っていてくれて凄く従順で家事上手でしっかり朝も起こしに来てくれるような美少女いないかな!どこかにいないかな!
「…って、何ニヤニヤしてんだよ、話聞いてたか?」
「ん、あぁ、これからのめくるめく健康ワールドに思いを馳せていたらつい、な?」
全く聞いてなかった、とりあえず誤魔化しておこう、美少女なら聞いていたんだが…
「おぉ!やっと健康の良さが分かったか!勉強をするのにも!恋愛をするのにも!遊ぶのにも!健康でないといけないからな!」「あ、あぁ…そうだな…」
お前の後光が筋肉っぽいぞ
つか、もう帰れ、美少女でもその性格は嫌だぞ
「あんまり時間ないからもう座るからな?」
「おう!また休み時間にな!」
健康話はお断りだぞ
「ふぅ…、さてどうなったかな」
スマホの通知をチェックする、一番にチェックする通知は小説の通知、有名な小説投稿サイトに投稿した自分の作品がどれだけ読まれていたかを毎日教えてくれるのだ。
「…あんまり読まれてないなぁ」
仕方がない、そう思いスマホをしまったときだった異変が起こったのは教室を包む白い閃光、響き渡るクラスメイトの悲鳴…
気を失った自分達が目を覚ました所は見知らぬ土地だったのだ…












「さて、こんな感じかな」
今書いているのは流行りの異世界転移小説の第一話、ちょうど教室で書き終わったのだ、投稿ボタンを押しスマホをしまおうとしたとき、突如自分の目を閃光が襲う、同時にキーンとなる不快な耳鳴りとクラスメイトの悲鳴を脳に焼き付けながら自分の意識は闇に沈んでいった。
目が覚めたとき目に飛び込んで来たのは現実では到底あり得ないような光景、一瞬で理解した、あぁ…これは…
「異世界転移か」









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