BLACK & BLOOD
第1話 狂い始めた歯車
夢を見ている、周りには無数の死体、自分の手は真っ赤な血で染まっている。
「はっ!」
チャイムの音で目が覚めた。
「はぁ、夢か…。」
彼の名前は瀬川(せかわ )高校二年、どこにでもいる普通の高校生だ。
「おい大丈夫か?うなされてたぞ、なんか悪い夢でも見たのか?」
彼は同級生の兵藤(ひょうどう)瀬川とは一年の頃からの馴染みで学級委員だ。
「あぁ、大丈夫。」
「ならいいんだけどよ、何かあったら言えよな。」
「ありがとう、大丈夫だよ。」
体を伸ばし時計を確認する、午後四時、放課後だ、授業が終わった後急な睡魔に襲われ寝てしまったのだろう。
「帰るか。」
瀬川は帰りの支度をし、学校を出た。
「ただいま。」
家に帰ると、静寂が瀬川を迎える、家族はいない、彼が十三の頃、両親が交通事故で亡くなってから一人で生活している。この家は親戚が譲ってくれた家だ。
「あの夢、なんだったんだろ。」
ピンポーン…玄関のインターホンが鳴った。
「誰だこんな時間に」
もう夜の11時、人が来るような時間ではない、瀬川は扉を少し開けあたりを見渡した、だが扉の前には誰もいない。
「お前が瀬川か?」
扉を閉じると背後から声が聞こえた、振り返ると目の前には長髪の女性が立っていた。驚きのあまりに声を失った。
「…そりゃあ驚くよな、知らない女が勝手に部屋に上がりこんでいるなんてな、まぁ今は状況が状況だ、私はリール…殺し屋だ。」
完全に混乱している、なんで殺し屋が自分の家にいるのか、自分になんのようなのか、理解ができなかった。
「なんの用だよ、俺が殺されるようなことを何かしたのか」
「…血だよ。」
「血?」
「お前の親、確か交通事故で死んだってことになってるらしいな。」
「なんでそれを、親の葬儀は身内だけで行った、他人は知らないはず。」
「殺されたって言ったらどうする。」
「…どういうことだよ。」
「言葉の通りだ、お前の親は殺された、裏切り者としてな。」
話についていけない、裏切り者?殺された?わけがわからない、それと血?それが俺になんの関係があるんだと瀬川は考えていた。
「組織は裏切り者であるお前の両親の血を調べお前の存在を知りお前を処分するという任務を私達に言い渡した、よってこれより私は任務を遂行する。」
リールは瀬川の首元にナイフを突き立てた。
もうダメだ殺されると死を悟った瞬間、大きな音と同時にリールのナイフが地面に落ちた。
「…?……!?」
リールが後ろを振り返るとそこには10歳ほどの男の子が銃を構えていた。
「よかった、間に合ったみたいだ。」
「クロウ!?お前がなんでここに。」
「えっとね〜ボスからの指令でね〜2人を組織に連れて来いって言われたからね〜。」
「何?ボスが!…何を考えてやがるアイツ…お前、命拾いしたな。」
「え?…ウッ!?」
瀬川はリールに腹部を殴られ気を失った。
「行くぞクロウ、ボスの元へ。」
「はぁ〜い。」
リールは瀬川を抱え、ボスの元へと向かった。
これから始まるのはごく普通のどこにでもいる少年が逆境を乗り越え、真実へと向かう物語。
次回
最低で最高な世界にようこそ
あとがき
いかがでしたでしょうか、小説を書くのは初めてで右も左もわからない状態ですが、楽しんでいただけたら幸いです。
「はっ!」
チャイムの音で目が覚めた。
「はぁ、夢か…。」
彼の名前は瀬川(せかわ )高校二年、どこにでもいる普通の高校生だ。
「おい大丈夫か?うなされてたぞ、なんか悪い夢でも見たのか?」
彼は同級生の兵藤(ひょうどう)瀬川とは一年の頃からの馴染みで学級委員だ。
「あぁ、大丈夫。」
「ならいいんだけどよ、何かあったら言えよな。」
「ありがとう、大丈夫だよ。」
体を伸ばし時計を確認する、午後四時、放課後だ、授業が終わった後急な睡魔に襲われ寝てしまったのだろう。
「帰るか。」
瀬川は帰りの支度をし、学校を出た。
「ただいま。」
家に帰ると、静寂が瀬川を迎える、家族はいない、彼が十三の頃、両親が交通事故で亡くなってから一人で生活している。この家は親戚が譲ってくれた家だ。
「あの夢、なんだったんだろ。」
ピンポーン…玄関のインターホンが鳴った。
「誰だこんな時間に」
もう夜の11時、人が来るような時間ではない、瀬川は扉を少し開けあたりを見渡した、だが扉の前には誰もいない。
「お前が瀬川か?」
扉を閉じると背後から声が聞こえた、振り返ると目の前には長髪の女性が立っていた。驚きのあまりに声を失った。
「…そりゃあ驚くよな、知らない女が勝手に部屋に上がりこんでいるなんてな、まぁ今は状況が状況だ、私はリール…殺し屋だ。」
完全に混乱している、なんで殺し屋が自分の家にいるのか、自分になんのようなのか、理解ができなかった。
「なんの用だよ、俺が殺されるようなことを何かしたのか」
「…血だよ。」
「血?」
「お前の親、確か交通事故で死んだってことになってるらしいな。」
「なんでそれを、親の葬儀は身内だけで行った、他人は知らないはず。」
「殺されたって言ったらどうする。」
「…どういうことだよ。」
「言葉の通りだ、お前の親は殺された、裏切り者としてな。」
話についていけない、裏切り者?殺された?わけがわからない、それと血?それが俺になんの関係があるんだと瀬川は考えていた。
「組織は裏切り者であるお前の両親の血を調べお前の存在を知りお前を処分するという任務を私達に言い渡した、よってこれより私は任務を遂行する。」
リールは瀬川の首元にナイフを突き立てた。
もうダメだ殺されると死を悟った瞬間、大きな音と同時にリールのナイフが地面に落ちた。
「…?……!?」
リールが後ろを振り返るとそこには10歳ほどの男の子が銃を構えていた。
「よかった、間に合ったみたいだ。」
「クロウ!?お前がなんでここに。」
「えっとね〜ボスからの指令でね〜2人を組織に連れて来いって言われたからね〜。」
「何?ボスが!…何を考えてやがるアイツ…お前、命拾いしたな。」
「え?…ウッ!?」
瀬川はリールに腹部を殴られ気を失った。
「行くぞクロウ、ボスの元へ。」
「はぁ〜い。」
リールは瀬川を抱え、ボスの元へと向かった。
これから始まるのはごく普通のどこにでもいる少年が逆境を乗り越え、真実へと向かう物語。
次回
最低で最高な世界にようこそ
あとがき
いかがでしたでしょうか、小説を書くのは初めてで右も左もわからない状態ですが、楽しんでいただけたら幸いです。
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