異世界転生した貴族は自重を忘れたようです

夜叉神

第2話 領地決定?

アレスはその日王城に来ていた。

そして、目の前には国王グラッド・ライム・キサラギ・ベルマーレと宰相のナルサス・フォン・ロレーヌ公爵がいた。

「それでな。アレスも10歳になるだろう?だから、領地を与えようと思うんじゃ」

「それで、何か希望はあるかい?」

「希望ですか?」

「そうそう。例えばこんなところがいいとか、あそこは欲しいとか」

「そうですね……」

(そう言えばもし開発がバレたらあそこは父様の領地だ。めんどくさいことになるから貰った方がいいだろうか)

「じゃあ、魔の森の奥の山を入れて欲しいです」

「奥の山?なんでそんな所が?」

「あそこにはかなりの資源があります。けど、今のところ行けるのは僕だけでしょうから僕が貰おうかと」

「なるほどな。それならいいんじゃが、あそこはルークの領地に入っとらんかったか?」

「はい。エスフィーナ辺境伯領の1部ですね」

「なら、許可を貰えば大丈夫かの」

「そうですね。じゃあ、それは後日聞いておきましょう。」

「ありがとうございます」

「それならルークの領地の隣の方が良いかのぉ」

「確かにそこだけアレス君の領地だとおかしいですもんね。」

「確か隣は国の直轄領になっとらんかったか?」

「なってますね。しかし、これは……」

「……あそこか。」

「何かあったのですか?」

「いや、なんでもない。あとはこちらで決めておこう。」

「そうですか。わかりました。」

「うむ。それでは帰って良いぞ」

「はい。失礼します」

アレスは部屋を出て屋敷に帰った。

「お帰りなさいませ。アレス様」

「うん。ただいま。」

「今日は何があったのですか?」

「僕が10歳になったから領地を与えることにしたらしいんだけど、どこがいいとかの希望はあるかって聞かれた」

「ついに領主になられるのですね」

「そうだね。じゃあ、部屋に戻るからあとで紅茶を持ってきてくれる?」

「わかりました」

アレスは部屋に戻るとさっそくアルムと話す。

(アルム。基地の様子はどう?)

『今は簡易型の飛行船を試作しているようです』

(簡易型のか。副産物が出たら国に寄付してもいいかもね)

『しかし、少し材料が足りないようで、何人かの天使が採取に行ってるようです。』

(何が足りないの?)

『主に魔鉄鋼でしょうか。』

(魔鉄鋼か。あそこからさらに深くほったらありそうだけど、何が起こるかわからないからあれ以上は無理だよね)

『そうですね。あの山の地下深くには龍脈があって、魔力が大量に溢れているので、たくさんあると思いますが、龍脈が不安定になったら何が起こるか分からないのでやめておいた方がいいかもしれません』

(そのうち、それを利用できる道具を作りたいな)

(それも良いかもしれませんね)

アルムと今後のことを考えているとシスティが紅茶を持ってきてくれた。

「アレス様。紅茶をお持ちしました」

「ありがとう」

システィが机の上に紅茶を置くとアレスは声をかける。

「アヤメ達とはどう?」

「アヤメちゃんですか?そうですね。みんな仲良くしてますよ。この前は一緒にお菓子を作りました」

「そっか。よかった。」

「けど、エーデが……」

「エーデが?」

「最近ずっとお菓子を食べていて……」

「ああ……教えたお菓子そんなに気に入ったのか」

「はい。ケーキとか、プリンとかずっと食べてます。」

「そっか。じゃあ、しばらくお菓子禁止令を出そうかな。お金が無限にあるわけじゃないし」

「わかりました。徹底します」

システィから熱い情熱が伝わってくる。

「が、頑張りすぎないでね」

「大丈夫です。それではさっそく始めますので失礼します」

システィはそう言って出ていった。

システィはこの屋敷で、アヤメやエーデルワイスのお姉さん的立ち位置にいる。しかも、二人ともシスティに弱いのだ。
何故かと聞いたらこの前システィの後ろに鬼を見たと言って震えていた。
何やったんだが……





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